遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第七十話 海賊

ブルーノ

手札0

ライフ1700

場 VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン レベル8 攻撃3000

  伏せカード1(《奈落の落とし穴》)

 

ヒイロ

手札3(《プチクリボー》《EWトリガーマグナム》《EWダブルカリバー》)

ライフ1000

場 伏せカード1

 

「俺は・・・手札から《プチクリボー》を攻撃表示で召喚!」

「クリクリー!!」

ヒイロの場に《プチクリボー》が気合を入れて、フィールドに現れた。

 

プチクリボー レベル1 攻撃0

 

「ええ!?《プチクリボー》!!?」

「しかも攻撃表示って・・・ヒイロ!何を考えてるの!?」

龍亞と龍可はヒイロの行為がまるで理解できなかった。

「確かに、《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》には1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体の表示形式を変更する効果もある。でも、だからといって攻撃力0のモンスターを攻撃表示で召喚するなんて・・・。」

「クリクリクリー!!!」

《プチクリボー》はブルーノの発言が気に入らなかったらしく、怒り始めた。

「大丈夫だ。《プチクリボー》。あいつを驚かせてやるぞ。」

「クリ!!」

《プチクリボー》はヒイロに頷いた。

「ブルーノ。お前とのデュエルは面白かったぞ。罠カード発動《クリボー・パイレーツ》!」

「《クリボー・パイレーツ》・・・!?」

龍可は見たことのないカードに驚いた。

「なんだろう・・・このカード?」

「俺は手札の装備魔法カードを2枚墓地へ送り、《プチクリボー》をパワーアップさせる。」

ヒイロは《EWトリガーマグナム》《EWダブルカリバー》を墓地へ送ると、《プチクリボー》が光に包まれた。

「うわ・・・すごく・・・まぶしい光だ・・・!!」

光が消えると、《プチクリボー》はアイマスクと海賊帽、おもちゃのシミターという海賊のコスプレをつけた姿になった。

 

クリボー・パイレーツ

通常罠カード

自分フィールド上に表側表示で存在する「プチクリボー」1体を選択し、自分の手札の装備魔法カードを2枚墓地へ送ることで発動する。

選択したモンスターを墓地へ送り、エクストラデッキから「パイレーツ・プチクリボー」1体を自分フィールド上に特殊召喚する。

 

パイレーツ・プチクリボー

レベル1 攻撃0 守備0 融合 水属性 天使族

このカードは「クリボー・パイレーツ」の効果でのみ特殊召喚することができる。

このカードは戦闘では破壊されず、戦闘で発生するお互いへのダメージが0になる。

このカードが攻撃した相手モンスターをダメージステップ終了時に破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の数値分のダメージを相手ライフに与える。

 

「海賊のコスプレをつけただけ・・・・??」

龍可はかなり拍子抜けした。

「コスプレつけただけみたいだけど・・・何か意味があるのかな・・?」

ブルーノは疑問に思いながら、《パイレーツ・プチクリボー》を見た。

「意味のないことはしない。バトル!《パイレーツ・プチクリボー》で《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》を攻撃。」

「ええ!?攻撃力0で攻撃!?」

《パイレーツ・プチクリボー》はおもちゃのシミターを思いっきり《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》の頭部に突き刺した。

しかし、突き刺しはしたものの、そのまま切り裂くことも、抜くこともできず、《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》に目を向けられたため、《パイレーツ・プチクリボー》はおびえながらヒイロの場に戻っていった。

「ええっと・・・・これ・・・どういう反応をすればいいのかな・・?」

ブルーノは苦笑いをしながらヒイロに問いかけた。

「・・・。」

ヒイロは何も言わずに《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》を指さした。

「え・・・?うわあ!!どうなってるの!!?」

《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》の内部が徐々に破壊されていき、バラバラになって行っていた。

「《パイレーツ・プチクリボー》は戦闘では破壊されず、戦闘で発生するお互いへのダメージが0になる。そして、このカードが攻撃した相手モンスターを破壊する。」

「えええ!!」

《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》はバラバラになり、ブルーノに向かって部品がひり注いだ。

「うわああああ!!」

「更に、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。」

 

ブルーノ

ライフ1700→0

 

「クリクリクリーーーー!!」

《プチクリボー》は嬉しそうにはしゃいだ。

「よくやったな。《プチクリボー》。」

「かっこよかったわよ。《プチクリボー》。」

ヒイロとデュエル終了後、ヒイロのそばに来た龍可は《プチクリボー》の頭をなでると、彼は嬉しそうに微笑みながら消えた。

「まさか・・・ここで逆転されるなんて思わなかったよ。すごいね!ヒイロって!」

ブルーノは楽しそうな表情だった。

「俺も、このデュエルで《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》を見るとは思わなかった。本当に何者なんだ・・・?お前は。」

「それが・・・デュエルと機械のこと以外何も覚えてないんだ。」

「そういえば、ジャックがお前のことを記憶喪失の風来坊だといっていたな・・・。」

「あ・・・!そうだ!ヒイロのDホイールを見ていい?とっても興味があるんだ。」

「あ・・・ああ。別にかまわないが・・・。トライチェイサーはこっちだ。」

ヒイロはトライチェイサーを置いた場所を指さした。

「本当!!やった!へー・・・トライチェイサーって言うんだ・・・。」

ブルーノはトライチェイサーがある場所まで走って行った。

「・・・。ずいぶん変わった人ね。ブルーノって・・・。」

「そうだな・・・。」

「ブルーノ面白いなあ!今度、俺のデュエルボードをパワーアップしてもらおうっと!!」

 

「ブルーノか・・・。遊星にとってはいい相棒だな。」

その夜、自室に戻ったヒイロは今日初めて会った青い髪の男のことを考えていた。

「記憶喪失なのはネックだが・・・おそらく、これで遊星たちの新エンジンの完成に一歩近づくな・・・。俺たちも作らなければ・・・。」

ヒイロは《マリンフォース・ドラゴン》と《共振機スタッグ》を手に取った。

「・・・。WRGP・・・俺も出てみるか・・・。」




ブルーノとのデュエル終了です!
ヒイロ達の新エンジンはどのようなものになるか・・・・?
《パイレーツ・プチクリボー》・・・強すぎるかも・・。
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