ヒイロ
手札5
ライフ4000
セルーガ
手札5
ライフ4000
「俺の先攻・・・ドロー。」
ヒイロ
手札5→6
「《Eサモナー》を守備表示で召喚。」
Eサモナー レベル3 守備800
「更に手札から装備魔法《EWミラーボール》を《Eサモナー》に装備。これで装備モンスターは次の俺のターンのバトルフェイズ終了時に墓地へ送られるが、戦闘およびカード効果では破壊されなくなる。」
「M」という文字が刻まれたボール状のバリアーが《Eサモナー》を包み込んだ。
EW(イクイップウェポン)ミラーボール
装備魔法カード
このカードは「E(イクイップ)」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが戦闘、およびカード効果では破壊されない。
このカードが装備された次の自分のターンのバトルフェイズ終了時に、このカードと装備モンスターは墓地へ送られる。
「《Eサモナー》の効果発動。装備カードを装備している場合、1ターンに1度、手札・デッキ・墓地からレベル4以下のEと名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。俺はデッキから《Eドール》を守備表示で特殊召喚。」
《Eサモナー》は機械の指で召喚魔法陣を作成し、そこに《Eドール》を呼び出した。
Eドール レベル1 守備0
「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」
ヒイロ
手札6→3
ライフ4000
場 Eドール レベル1 守備0(チューナー)
Eサモナー(《EWミラーボール》装備) レベル3 守備800
伏せカード1
セルーガ
手札5
ライフ4000
「へんてこりんな装備カードをつけやがって・・・!俺のターン!ドロー!」
セルーガ
手札5→6
「手札から《サイレント・ソードマンLv3》を召喚!」
セルーガの場に青い鎧を装備し、その体に不釣り合いな大剣を装備した金髪の少年剣士が現れた。
サイレント・ソードマンLv3 レベル3 攻撃1000
「レベルアップモンスターか・・・。」
「そうだ。1ターンで決めてやるぜ!手札から魔法カード《レベルアップ!》を2枚発動!これで俺の《サイレント・ソードマン》のレベルは7だ!!」
少年剣士は一気に一流の剣士に成長し、フィールド上の魔法カードがすべて石化した。
サイレント・ソードマンLv7 レベル7 攻撃2800
「更に、手札から《レベル・ストライカー》と《レベル・ブレイカー》の効果を発動!こいつらはLvと名のつくモンスター専用のサポートカードだ!」
右腕がロケットになっている小人と、左腕が作業用ドリルになっている小人が《サイレント・ソードマンLv7》に力を与えた。
「ストライカーの方はレベルモンスターの攻撃力を1200ポイントアップさせ、ブレイカーの方は装備モンスターに貫通効果を与える!」
サイレント・ソードマンLv7 レベル7 攻撃2800→4000
レベル・ストライカー
レベル2 攻撃1200 守備0 効果 地属性 機械族
このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル5以上の「Lv」と名のつくモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1200ポイントアップさせる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
レベル・ブレイカー
レベル2 攻撃0 守備1200 効果 地属性 機械族
このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールド上に表側表示で存在する「Lv」と名のつくモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターがこのターン、守備表示モンスターを攻撃した際、そのモンスターの守備力を攻撃力が上回っているとき、その数値分の戦闘ダメージを相手プレイヤーに与える。
「これで《Eドール》を攻撃すれば4000のダメージ!1ターンキル成立だぜ!バトル!《サイレント・ソードマンLv7》で、《Eドール》に攻撃!沈黙の剣レベル7!」
《サイレント・ソードマンLv7》は2体のモンスターの力で異常強化された大剣で《Eドール》を切り裂こうとした。
しかし、まがまがしい魔力がこもった中世の騎士の盾に攻撃を阻まれた。
「なんだよ・・・。このカードは!?《サイレント・ソードマン》の効果でフィールド上の魔法カードは効果を失ったはずだぜ!!」
「悪いがこれは罠カードだ。罠発動!《陰謀の盾》。このカードは発動後、俺のモンスターの装備カードとなる。装備モンスターは1ターンに1度、戦闘では破壊されず、更に戦闘で発生する俺へのダメージが0になる。」
《陰謀の盾》を装備した瞬間、《Eドール》の腰の鎖が解き放たれ、レベル変動装置が露となった。
「ちっ・・・!だが、この状況を覆すことはお前には不可能だ!カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
ヒイロ
手札3
ライフ4000
場 Eドール(《陰謀の盾》装備)レベル1 守備0(チューナー)
Eサモナー(《EWミラーボール》装備) レベル3 守備800
セルーガ
手札6→0
ライフ4000
場 サイレント・ソードマンLv7 レベル7 攻撃4000
伏せカード1
「俺のターン!」
ヒイロ
手札3→4
「(《サイレント・ソードマン》の効果で魔法効果は封じられているが、発動は封じられていない。ならば・・・。)《Eドール》の効果発動。装備カードを装備している場合、1ターンに1度、手札・デッキ・墓地からレベル4以下のEと名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。《Eサイキッカー》を特殊召喚。」
《Eサモナー》の召喚魔法陣は、今度は《Eサイキッカー》召喚の呼び水となった。
Eサイキッカー レベル2 守備200(チューナー)
「更に、手札から装備魔法《EWバスターソード》を《Eサイキッカー》に装備。」
場に出現した《EWバスターソード》は《サイレント・ソードマン》の効果で完全に錆びていた。
これでは、装備しても攻撃力は上昇しない。
「《サイレント・ソードマン》の効果を忘れたのか?バカだなあ。」
「悪いが、お前より頭は悪くない。手札から《Eソードマン》を召喚!」
Eソードマン レベル4 攻撃1600
「更に、このカードは俺の場にチューナーが表側表示で存在する場合のみ、手札から特殊召喚できる。《シンクロ・エクスクルーダー》を特殊召喚。」
シンクロ・エクスクルーダー レベル2 守備0
「更に、俺の場の《Eドール》は装備カードを装備している場合、1ターンに1度、俺の場・墓地に存在するEと名のつくモンスター1体のレベルと同じにすることができる。」
《Eドール》はレベル変動装置で《Eソードマン》と同じレベルにし、それに応じて、《Eドール》は巨大化した。
Eドール レベル1→4 守備0(チューナー)
「何!?レベルが変化しただと!?」
「レベル4の《Eソードマン》に、レベル4の《Eドール》をチューニング。深海に眠りし破邪の水龍よ!敵の技を無にし、激流の如く邪悪を薙ぎ払え!シンクロ召喚!出でよ!『マリンフォース・ドラゴン』!」
マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600
「げ!?なんだよこのドラゴンは!?」
セルーガは初めて見るドラゴンに腰を抜かした。
どうやら、クラッシュタウンにはこういうカードを知る人間が少ないようだ。
「更に、レベル2の《シンクロ・エクスクルーダー》とレベル3の《Eサモナー》に、レベル2の《Eサイキッカー》をチューニング。シンクロ召喚。《EMディアボロス》。」
EMディアボロス レベル7 攻撃2500
「更に、《シンクロ・エクスクルーダー》の効果発動!このカードをシンクロ素材としてドラゴン族シンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時、お前の場のモンスター1体の攻撃力を0にする。」
「何!?めちゃくちゃだろ!?その効果!!」
《シンクロ・エクスクルーダー》は杖で《サイレント・ソードマン》の力を吸い取った。
サイレント・ソードマンLv7 レベル7 攻撃4000→0
「ま・・・・まだだ・・・。俺の場には最後の砦が・・・。」
「《マリンフォース・ドラゴン》の効果発動。1ターンに1度、フィールド上のカード1枚を手札に戻す。マリン・パニッシュ。」
《マリンフォース・ドラゴン》の大波で、セルーガの伏せカード《聖なるバリア―ミラーフォース》が手札に戻った。
「そんな・・・ちょ・・・ちょっと待ってくれ!!」
「待てない。お前はコンボのためのすべての手札を消費した。そして、潰されたときの対策を怠った。それがお前の敗因だ。行け、2体のドラゴン。」
《マリンフォース・ドラゴン》のと《EMディアボロス》の水と黒炎がセルーガと彼の切り札《サイレント・ソードマン》を包み込んだ。
「うわあああ!!!」
セルーガ
ライフ4000→0
「よし・・・。」
デュエル後、気絶したセルーガを縛ると、ヒイロは機械を操作して奴隷たちの拘束具を強制排除させ、残った見張り達のデュエルディスクに拘束具に利用した技術を利用して妨害電波を送った。
妨害電波を受けたデュエルディスクから装着者に死なない程度の電撃を送り、彼らは気を失った。
「意外ともろかったな。」
ヒイロは町へ向かうため、鉱山から出た。
鉱山から出ると、そこから爆炎が上がる街と、そこから数百メートル離れたところでデュエルを始めようとする2人の男が見えた。
一人は鬼柳で、もう一人は褐色の肌をした男だった。
「鬼柳・・・・誰と戦っている・・・?」
ヒイロは鬼柳のもとへトライチェイサーを走らせた。
鬼柳
手札5
ライフ4000
男
手札5
ライフ4000
「「デュエル!!」」
鬼柳と男はものすごいスピードでホルスターからデュエルディスクを抜き、腕にセット、カードを5枚ドローした。
だが、わずかに鬼柳の方がスピードが速かった。
「何!?てめえ、さっきは俺よりも遅かったはずだ。」
「悪いが、少し手加減していただけだ。見せてやるよロットン。俺の地獄を。手札から魔法カード《無の煉獄》を発動。俺の手札が3枚以上の時、カードを1枚ドローし、エンドフェイズ時に手札をすべて捨てる。ターンエンドだ。」
ターン終了の宣言と同時に、鬼柳は手札をすべて墓地へ送った。
鬼柳
手札6→0
ライフ4000
ロットン
手札5
ライフ4000
「なんだ?手札はすべてクソカードだったのか?俺のターン!ドロー!」
ロットン
手札5→6
「カードを5枚伏せ、《ガトリング・オーガ》を召喚!」
ロットンの場に腹部がガトリング砲になっている奇妙な悪魔が現れた。
ガトリング・オーガ
レベル3 攻撃800 守備800 効果 炎属性 悪魔族
自分の魔法&罠カードゾーンにセットされたカード1枚を墓地へ送る事で、 相手ライフに800ポイントダメージを与える。
「《ガトリング・オーガ》は俺の場の伏せカードを墓地へ送ることで、1枚につき800ポイントのダメージを与える!つまりこの一撃で貴様の心臓を止めることができる!死ね鬼柳!」
《ガトリング・オーガ》は5枚に伏せカードを銃弾に変換すると、ガトリング砲で鬼柳に全弾発射した。
「ぐあああああ!!」
鬼柳
ライフ4000→0
鬼柳のライフが0になった瞬間、ヒイロは到着した。
「鬼柳!!」
「鬼柳の仲間か?遅かったな。今、こいつの心臓・・・を・・・。」
ロットンは鬼柳の背後に巨大なまがまがしい扉が現れたことに驚いた。
そして、その扉から禍々しい姿をした赤黒い龍が現れた。
「て・・・てめえには場にも手札にもカードねえはずだ!!なぜ・・・!?」
「俺は墓地から罠カードを発動した。《煉獄の零門》!俺の手札が0の状態で俺のライフが0になったとき、墓地から発動できるカードだ。この効果で俺は《煉獄龍オーガ・ドラグーン》を特殊召喚した。そして俺はこいつがいる限り敗北しない・・・。」
今の鬼柳の姿はまさに生者を裁く死神に等しかった。
煉獄の零門
通常罠カード
このカードは場にセットすることができない。
このカードは自分のエクストラデッキに「煉獄龍オーガ・ドラグーン」が存在し、自分の手札が0枚の状態で自分のライフポイントが0になったとき、墓地から発動できる。
自分のエクストラデッキからそのモンスター1体を特殊召喚する。
その効果で特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する限り、自分はライフポイントが0でもデュエルに敗北したことにならない。
「ちくしょう!!この死神が!ターンエンドだ!」
鬼柳
手札0
ライフ0
場 煉獄龍オーガ・ドラグーン レベル8 攻撃3000
ロットン
手札0
ライフ4000
場 ガトリング・オーガ レベル3 攻撃800
「俺のターン・・・。」
鬼柳はドローフェイズにもかかわらず、デッキトップに指をかけなかった。
「俺は墓地に存在する《インフェルニティ・ポーン》の効果発動!俺の手札が0枚の状態でこのカードが墓地に存在するとき、俺はカードをドローできない。そのかわりに俺の場の《煉獄龍オーガ・ドラグーン》またはレベル6以上のインフェルニティモンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる!!」
「何!?」
鬼柳の場に貧弱な体をした一つ目の黒い悪魔が現れ、《煉獄龍オーガ・ドラグーン》に力を与えた。
インフェルニティ・ポーン
レベル1 攻撃0 守備0 効果 闇属性 悪魔族
自分の手札が0枚の状態でこのカードが自分の墓地に存在する場合、自分はカードをドローすることができない。
このカードが自分の墓地に存在する限り、自分フィールド上のレベル6以上の「インフェルニティ」と名のつくモンスターもしくは「煉獄龍オーガ・ドラグーン」の攻撃力が1000ポイントアップする。
煉獄龍オーガ・ドラグーン レベル8 攻撃3000→4000
「更に、墓地の《インフェルニティ・クイーン》の効果発動!俺の手札が0の状態でこのカードが墓地に存在するとき、俺の場のモンスターは1度のバトルフェイズで1体しか攻撃できないが、そのモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃をすることができる。」
白い女王の服を着た悪魔がその錫杖で《煉獄龍オーガ・ドラグーン》にさらなる力を与えた。
インフェルニティ・クイーン
レベル3 攻撃300 守備900 効果 闇属性 悪魔族
自分の手札が0枚の状態でこのカードが自分の墓地に存在するとき、自分フィールド上のモンスターは1度のバトルフェイズ中に1体しか攻撃できない。
自分の手札が0枚の状態でこのカードが自分の墓地に存在するとき、自分フィールド上のモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃することができる。
「こ・・・・攻撃力・・・・4000の直接攻撃だと・・・。」
ロットンはまさかの状況に腰を抜かした。
ロットンには手札にも場にももう対策カードがなかった。
「《煉獄龍オーガ・ドラグーン》の攻撃。煉獄の混沌却火!」
《煉獄龍オーガ・ドラグーン》はその口から煉獄の火炎を吐きだし、ロットンを焼いた。
「うわああああ!!」
ロットン
ライフ4000→0
「この・・・死神が・・・。」
ロットンはそんな捨て台詞を鬼柳に残し、倒れた。
「鬼柳・・・。なんてコンボを作ったんだ・・・。」
ヒイロは鬼柳に駆け寄った。
「まだあるぜ。」
「何!?」
鬼柳は墓地にある残り3枚のカードをヒイロに見せた。
どれも先ほどの状況下では恐ろしいカードばかりだった。
インフェルニティ・ビショップ
レベル4 攻撃1000 守備2000 効果 闇属性 悪魔族
自分の手札が0枚の状態でこのカードが自分の墓地に存在するとき、自分フィールド上のモンスター1体は1ターンに1度、魔法・罠・効果モンスターの効果では破壊されない。
インフェルニティ・キング
レベル4 攻撃1600 守備0 効果 闇属性 悪魔族
自分の手札が0枚の状態でこのカードが自分の墓地に存在するとき、自分フィールド上のモンスター1体は1ターンに1度、戦闘では破壊されない。
インフェルニティ・デスブリンガー
レベル1 攻撃300 守備300 効果 闇属性 悪魔族
自分の手札が0枚の状態でこのカードが自分の墓地に存在するとき、自分フィールド上のモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊するたびに、300ポイントのダメージを相手ライフに与える。
「これが・・・。」
「ああ。これが今の俺にできる最強コンボ、無手札必殺・零式だ。これで・・・満足したぜ。」
それだけ言うと、鬼柳は先に町へ戻った。
「無手札必殺・零式・・・手札だけでなくライフをも0にし、更に自分でドローを封じるのか・・・。」
ヒイロは恐ろしいと感じたが、うれしいとも感じた。
なぜなら、鬼柳がここまでの戦術を作ることができたのは満足をもう一度追求しようと思ったからだと確信したからだ。
「鬼柳・・・もう大丈夫だな・・・。」
その後、セキュリティが到着し、マルコム、ラモン、ロットンをはじめとした両陣営の重役は逮捕、連行された。
彼らによって犠牲になった人数は数百人以上存在するため、少なくとも無期懲役は避けられないだろう。
また、両陣営のデュエリストのほとんどが彼らに脅されてデュエルをやっていたに過ぎないこともあり、多くの人々は逮捕されず、代わりにロットンが仕掛けた爆弾のせいでぼろぼろになった街の復興に全力を尽くすことを約束させられた。
遊星たちは町で派手に暴れたためか、みんな傷だらけだった。
「やはりここに残るのか?鬼柳。」
「ああ・・・。俺にはここに残る理由がある。街を復興し、こいつらに俺の生き様を見せるためにな。」
鬼柳は褐色の肌をした幼い姉弟の肩の手を置いた。
彼らがニコとウェストだ。
「チーム・サティスファクション復活してもいいと思ってたけど、そのほうが鬼柳らしいな!」
「ふん。あんな疫病神に付き合うのはごめんだ。だが、久しぶりに5人集まれて楽しかったぞ。」
「ああ・・・。街が復興したら、絶対にここに遊びに来てくれよ!!新たな街、サティスファクションタウンがお前たちを満足させる歓迎をするぜ!!」
修理された町の門には新たな街の名前、サティスファクションタウンが刻まれ、門の近くには鬼柳がロットンにとどめを刺したときに使われたモンスター《煉獄龍オーガ・ドラグーン》の像が建てられていた。
クラッシュタウン編終了です!
門の近くに像を建てるというのはオリジナル設定です。
次回はついにあのカードを手に入れるときか・・・・?
感想待ってます!