遊戯王5D’s もう一人のデュエリスト   作:ナタタク

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第七十七話 練習

ヒイロ達がクラッシュタウンから戻ってから一週間が経ち、遊星とブルーノ、ヒイロ、ミサキはそれぞれのチームが使用する新エンジンの開発に苦心していた。

そんな中、ペントハウスの車庫で、トオルが急にこんなことを言い出した。

「なあ、そういえば、俺たちまだチーム名を決めてないよな?」

「・・・。今更?」

「それよりは新エンジンだ。」

ヒイロとミサキは彼の発言を一蹴した。

「おいおい。チーム名はWRGP参加登録の時に必要なんだぜ!!」

「なら、チーム・ペントハウス連合でいいだろう。とにかく新エンジン開発に集中させろ。」

「・・・。チーム・エレキッス・・・。」

「ヒイロ・・・そんなんじゃあ他のチームにバカにされるぞ。てかミサキ!勝手にお前のDホイールの名前をチーム名にするな!!」

トオルは全然乗り気でない二人にがっかりしていた。

元々、トオルには機械技術は皆無で、やることとしたら自分のデッキ強化と試作エンジンのテストだけだ。

そして開発のための費用はミサキがどこかで調達した資金と、ヒイロがアルカディアムーブメント壊滅後に密かに手に入れたディヴァインの口座パスワードで何とかなり、母親が生活の面倒を見てくれるため、トオルはクロウと違い、とてつもなく暇になる。

そのため、チーム名を考えようと思ったが、もともと彼にそんなセンスがないため、一人ではどうにもならなかった。

「チーム名は今はいいだろう。それより、今のエンジンの調子はどうだ?」

「え・・・まあ、今使っているのとあまり変化がないな。」

「そうか・・・。ミサキ。例の装置はどうなんだ?」

「ええ・・・。あと少しで設計図ができる。」

「お・・・おい。ちょっと待てよ。例の装置ってな・・・。」

トオルの言葉はヒイロの携帯電話が鳴ったことで中断した。

「悪い。少し出てくる。」

ヒイロは車庫から出て、電話に出た。

電話の相手は遊星だった。

「遊星。どうした?」

「(ヒイロ。頼みがある。)」

「珍しいな。お前が俺に頼みごとをするなんてな・・・。」

「(俺たちとお前のチームで練習試合をしてくれないか?)」

「練習試合・・・WRGPと同じ形式でやるのか?」

「(ああ。完成した新エンジンのテストも兼ねてだが・・・いいか?)」

「・・・。分かった。トオル達とも相談しておく。」

「(ああ。あとで日時を知らせる。)」

ヒイロは電話を切り、車庫に戻った。

「おう!ヒイロ。どうしたんだ?」

「ああ・・・実は・・・。」

ヒイロはトオルとミサキに遊星たちとWRGP形式で練習試合を行おうという誘いがあったことと、新エンジン開発で先を越されたことを伝えた。

「まずいな!だったら俺たちも急がねえと!」

「・・・。なら、これの完成を急がないと・・・。」

ミサキは設計図をすぐに完成させ、そのあと車庫の隅であるパーツを作り始めた。

「なあ・・・ミサキは何を作ろうとしてんだ?」

「D・ブーストだ。」

「D・ブースト?」

トオルは初めて聞く名前に首をかしげた。

「加速装置だ。実はブラッディー・キッスにもそれの試作品がついている。性能は低めだがな。完成すれば、Dホイールの最高速度は30%上げることができる。」

「マジかよ・・・。」

「まあ・・・まだまだ問題が多いがな。」

ヒイロは一生懸命D・ブーストを作っているミサキに目を向けた。

 

そして、1週間後にヒイロ達はスタジアムに集合した。

ヒイロ・トオル・ミサキは南側の席、遊星・ジャック・クロウ・アキ・ブルーノは北側で待機し、龍亞と龍可は客席で両チームを応援することになった。

現在、スタジアムはWRGP開催までもう少しであることから、Dホイーラーはセキュリティから許可を受けることができれば、無料で利用することができるようになっている。

「ミサキ・・・大丈夫か?昨日まで徹夜してたんだろ?」

「・・・。なんともない。トオルより丈夫だから。」

ミサキはいつも通りの表情でトオルに応えた。

「へいへい。」

トオルはスクラップランナーに搭乗した。

新エンジンはまだ未完成であるため搭載していないが、後部にはロケット状の小型ブースターが2つついていた。

「トオル!手加減は無しだぜ!」

クロウもブラックバードに搭乗し、スタート地点に立った。

「おお!お前の新しい切り札、見せてくれよ!」

「「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」」

2台のDホイールは同時に発進した。

スピードはクロウの方が勝っていた。

「よし!!第1コーナーはもらうぜ!」

「なら・・・!!」

トオルはパスワードを入力した。

すると、D・ブーストが起動し、スクラップランナーのスピードが一気に上がった。

「何!?」

「うわ・・・!!この急加速、体にこたえるな・・・。」

2台のDホイールは拮抗し、そのまま第1コーナーを曲がった。

「どっちが先に曲がった!?」

「今確認する。」

遊星はスローカメラで確認した。

すると、トオルの方が0.1秒の差で先に曲がっていた。

「トオルの先攻だ。」

「やったぜ!!でも・・・こりゃあ鍛えねえときついな・・・。」

トオルはD・ブーストを停止させた。

 

トオル

手札5

SPC0

ライフ4000

 

クロウ

手札5

SPC0

ライフ4000

 

「俺のターン!ドロー!」

 

トオル

手札5→6

 

「クロウの場に《スクラップ・トークン》2体を守備表示で特殊召喚し、俺の場に《スクラップ・カウンセラー》を特殊召喚する!」

クロウの場にガラクタでできた患者の姿を模したロボットが現れ、トオルの場に医者の姿を模したガラクタのロボットが現れた。

 

スクラップ・カウンセラー

レベル4 攻撃2000 守備0 効果 地属性 機械族

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚することができる。

このカードの特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に「スクラップ・トークン」2体を特殊召喚する。

このカードは相手フィールド上にモンスターが召喚されたときに破壊される。

このカードが「スクラップ」と名のつくカードの効果で破壊されたとき、デッキからレベル4以下の「スクラップ」と名のつくモンスター1体を手札に加える。

 

スクラップ・トークン

レベル3 攻撃1000 守備0 効果 地属性 機械族

「スクラップ・カウンセラー」の効果で特殊召喚される。

 

「俺の場にトークンを!?」

「お前の切り札を早く見たいからな!そして、《スクラップ・ビースト》を召喚!」

 

スクラップ・ビースト レベル4 攻撃1600(チューナー)

 

「レベル4の《スクラップ・カウンセラー》に、レベル4の《スクラップ・ビースト》をチューニング!くず鉄よ!今こそ破壊龍となり、俺に力を貸してくれ!!シンクロ召喚!《スクラップ・ドラゴン》!」

 

スクラップ・ドラゴン レベル8 攻撃2800

 

「いきなり《スクラップ・ドラゴン》か・・・。トオル・・・本気だな。」

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

トオル

手札6→3

SPC0

ライフ4000

場 スクラップ・ドラゴン レベル8 攻撃3000

  伏せカード1

 

クロウ

手札5

SPC0

ライフ4000

場 スクラップ・トークン×2 レベル3 守備0

 

「トオル!!見せてやるぜ!俺の新たなカード!ピアスンの形見を!俺のターン!」

 

クロウ

手札5→6

SPC0→1

 

トオル

SPC0→1

 

「手札から《BF-銀盾のミストラル》を召喚!」

クロウの場に銀色の鎧をまとった青い鳥が現れた。

 

BF-銀盾のミストラル レベル2 守備1800(チューナー)

 

「これでクロウの場のモンスターのレベルの合計は8・・・。」

「来るな・・・。クロウの新たなカードが・・・。」

ヒイロとミサキはクロウの次の動きを注視した。

「行くぜ!レベル3の《スクラップ・トークン》2体に、レベル2の《BF-銀盾のミストラル》をチューニング!黒き疾風よ!秘めたる想いをその翼に現出せよ!シンクロ召喚!舞い上がれ、《ブラックフェザー・ドラゴン》!」

クロウの場に白い翼と漆黒の肉体を持つ烏のような頭のドラゴンが現れた。

 

ブラックフェザー・ドラゴン レベル8 攻撃2800

 

「こいつが《ブラックフェザー・ドラゴン》・・・。すっごくかっこいいな!!」

「へへっ!!だろ?更に手札の《BF-砂嵐のハムシーン》の効果発動!このカードを墓地へ送ることで、俺の場の《ブラックフェザー・ドラゴン》は1ターンに1度、戦闘およびカード効果では破壊されない!」

クロウの場に砂嵐が起こり、《ブラックフェザー・ドラゴン》を包み込んだ。

 

BF(ブラックフェザー)-砂嵐のハムシーン

レベル2 攻撃200 守備900 チューナー 地属性 鳥獣族

自分フィールド上に「BF(ブラックフェザー)」と名のつくシンクロモンスター、もしくは「ブラックフェザー・ドラゴン」がシンクロ召喚されたときに、このカードを手札から墓地へ送ることで発動できる。

シンクロ召喚されたモンスターは以下の効果を得る。

・1ターンに1度、戦闘およびカード効果では破壊されない

 

「ええ!?ってことは!!」

「そういうこったあ!行け!《ブラックフェザー・ドラゴン》!《スクラップ・ドラゴン》に攻撃!

ノーブルストリーム!!」

《ブラックフェザー・ドラゴン》は黒いブレスを《スクラップ・ドラゴン》に向かって放った。

「罠カード発動!《くず鉄のかかし》!」

《くず鉄のかかし》が代わりに黒いブレスを受けた。

攻撃を受けた後のかかしは小人によって修理を始められた。

「おお!やるなトオル!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

修理が完了した《くず鉄のかかし》が再び発動可能になった。

そして、《ブラックフェザー・ドラゴン》と《スクラップ・ドラゴン》、クロウとトオルのエースカードは互いに睨み合っていた。

 

トオル

手札3

SPC1

ライフ4000

場 スクラップ・ドラゴン レベル8 攻撃3000

  伏せカード1(《くず鉄のかかし》)

 

クロウ

手札6→2

SPC1

ライフ4000

場 ブラックフェザー・ドラゴン(《BF-砂嵐のハムシーン》の影響下) レベル8 攻撃2800

  伏せカード2

 




ヒイロチームVS遊星チームの練習試合開始です!(どっちもまだチーム名は未定)
はたして勝つのはどっちか・・・??
ちなみに他人の銀行口座から勝手にお金をおろすのは犯罪です!たとえそれの持ち主がディヴァインレベルの極悪人であっても!!
感想待ってます!
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