意識を失ったヒイロはとある場所である存在と邂逅することになり・・・・
「ヒイロ・・・・ヒイロ・・・・。私の声が聞こえますか・・・・?」
「・・・。だれだ・・・・?」
ヒイロは目を開けた。
彼は、サテライトのジャンクにあふれた場所ではなく、美しい森の中で立っていた。
「ここは・・・・。」
「ここは精霊世界・・・。デュエルモンスターズの精霊が住む世界です。」
ヒイロの目の前にドラゴンが現れる。
それは女神を髣髴させるような美しい青いドラゴンだが、なぜか透けて見える。
「・・・。あんたは・・・?」
「私はエンシェント・フェアリー・ドラゴン。シグナーのドラゴンです。」
「シグナー・・・?」
ヒイロは聞いたことのないシグナーという言葉に疑問を持った。
「シグナーとは赤き龍の力を宿すドラゴンを従える存在です。そして、シグナーはその証として、龍の痣を持っています。」
「龍の痣・・・?ぐうう・・・・。」
再びヒイロの右腕に激痛が起こる。
右腕に再び渦のような形の赤い痣が現れたのだ。
「これは・・・・。・・・少し待ってください。」
エンシェント・フェアリーはヒイロの右腕の痣に触れ、何らかの魔法を唱えた。
すると、ヒイロの右腕から痛みが消え、痣もまた消えてしまった。
「俺の痣は・・・シグナーの痣なのか?」
「はい・・・・。しかし、あなたの場合は他のシグナーとは違い、力が不完全、もしくは別の力に変化したのだと思います。・・・・。私からはそれしかわかりません。」
「・・・・。そうか・・・。」
ヒイロは痣が消えた右腕を見ながら、そう答えた。
「そして、あなたは精霊の声を聴くことができる人間です。」
「バカな・・・。俺にはそのような力はない。」
「その証拠に・・・・私の姿が見えているでしょう?」
ヒイロは反論できなかった。
今、自分はデュエルモンスターズに存在するモンスターのような姿と会話していて。そして、見えている。
これこそがその証左だからだ。
「ヒイロ・・・あなたに頼みがあります。」
「頼み・・・・?」
「そうです。シグナーの中にはあなたと同じく、精霊の声を聴くことができる少女がいます。しかし、彼女一人だけの力ではこの世界を邪悪な者の意志から守ることができません。だから・・・あなたが、彼女を守ってほしいのです。」
ヒイロは突然の頼みに驚いた。
「邪悪な者の意志・・・。それは何だ?抽象的すぎてよくわからない。」
「今はまだ姿を見せていません。しかし、時が来れば、現れます。この精霊の世界を滅ぼすために。」
「そうか・・・。だが、精霊の声が聞こえる人間だからと言って、信頼しすぎではないのか?俺はあんたが守れといった少女に暴行するような男かもしれないぞ?」
「あなたはそのような人物ではありません。あなたは・・・優しい方ですから。」
「優しい・・・・だと・・・・。」
ヒイロは優しいという言葉を聞き、動揺した。
今まで遊星たち以外で、自分のことをやさしい人物だと言った人間がいなかったからでもあるが、そもそも初めて会ったばかりの精霊にこのようなことを言われたのだから、なおさらだ。
「そろそろ現実世界のあなたが目覚めますね。では、ヒイロ。いずれまた会いましょう。その時には・・・。」
エンシェント・フェアリーは話の途中で消えてしまった。
「おい・・・待て!その時にはって・・・・・うわあ!!!」
ヒイロはまぶしい光に覆われ、目をつぶらずにはいられなかった。
ちょっと早いですが、エンシェント・フェアリーと邂逅したヒイロでした。
ちなみに不完全なシグナーの元ネタが某特撮番組のあの一番不幸なヒーローです!
ちなみに、ヒイロの精霊は誰なのか?は考え中です。
できれば『クリボー』みたいなモンスターにしたいですが・・・・。
感想待ってます!