ポイ「あのモンスターは・・・。」
龍可はヒイロが召喚した炎の鳥を見て、驚いていた。
これは予選開始前夜のことだ。
ヒイロはその時、トライチェイサーの最終チェックを行っていた。
「ヒイロ・・・。」
「龍可か。どうした?」
「これ・・・今日買ったパックの中にあったの。」
龍可は少し顔を赤くしながら、カードを1枚渡した。
そのカードこそ、《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》だ。
「これは・・・。」
「ヒイロに使ってほしいの。このカードが、きっとヒイロを守ってくれるわ。」
「龍可・・・ありがとう。」
ヒイロはカードをデッキケースに入れると、龍可の頭をなでた。
「ヒイロ!!」
龍可は嬉しそうな顔で彼にキスをした。
(ヒイロのメインフェイズ1中)
夜行
手札5
ライフ4000
SPC7
場 グリード・インベーダー レベル9 攻撃2700
獣神将バートランド レベル10 攻撃2100
伏せカード2
ヒイロ
手札3
ライフ3500
SPC3
場 幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
伏せカード2
「すばらしいシンクロモンスターですね・・・。」
「このカードは俺の大切な人がくれたカード。破壊と創造の力を持った幻獣だ。バトル!《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》で《獣神将バートランド》を攻撃。破壊の炎。」
《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》はその身に膨大な灼熱の炎を纏い、突撃した。
突撃を受けた《獣神将バートランド》は瞬時に灰となった。
「うわあああ!!」
夜行
ライフ4000→3100
「《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》の効果発動。このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。制裁の炎。」
《グリード・インベーダー》の足元から火柱が上がり、そのモンスターも灰となった。
「(なんということだーーー!!ヒイロが召喚した《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》の一撃で、夜行の場のモンスターが全滅したー!!これで、チーム・トライウィンズが有利になったぞー!!!)」
「すげえ・・・一瞬で夜行の上級モンスターを2体倒しやがった・・・。」
《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》の力に、リッチーはピットで震えた。
だが、デプレは別だった。
「だが・・・ペガサスミニオン最強のデュエリストである夜行がこれで終わるはずがない・・・。」
「(よし・・・まずはモンスターは全滅した。これで・・・。)」
「罠カード発動。《レベル・レジストウォール》。私の場のモンスターが破壊されたとき、ライフを半分支払うことで発動します。」
夜行
ライフ3100→1550
「(ライフを大幅に減らした・・・。何をするつもりだ・・・?)」
「破壊されたモンスター1体の元々のレベルと同じレベルの合計になるように、私はデッキからモンスターを2体以上特殊召喚します。《グリード・インベーダー》の元々のレベルは10。よって、私はデッキから合計レベルが10になるようにモンスターを複数特殊召喚します。」
夜行は即座にデッキから4枚のカードを選び出し、特殊召喚した。
そのモンスターは小型の白い人造天使と、蝙蝠の羽根をつけた黒い狼、魔導弓とローブを装備した神官、ゼリー状の黒い肉体でできた悪魔だった。
エンジェル01 レベル1 守備300
カシモラル レベル3 守備1200
弓神レライエ レベル4 守備1600
使い魔シェイド レベル2 守備500(チューナー)
「そして、《使い魔シェイド》はデッキから特殊召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローします。」
夜行
手札5→6
使い魔シェイド
レベル2 攻撃100 守備500 チューナー 闇属性 悪魔族
このカードがデッキから特殊召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローする。
「使い魔シェイド」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
レベル・レジストウォール
通常罠カード
自分フィールド上のモンスターが破壊されたとき、ライフを半分支払うことで発動できる。
自分のデッキから破壊されたモンスター1体のレベルと同じレベルの合計になるようにモンスターを2体以上守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターの表示形式を変更することはできない。
「(一瞬で4体のモンスターを特殊召喚だと・・・!?)俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
「ここで永続罠《神の恵み》これで私はカードをドローするたびに500ポイントライフが回復します。」
夜行
手札6
ライフ1550
SPC7
場 エンジェル01 レベル1 守備300
カシモラル レベル3 守備1200
弓神レライエ レベル4 守備1600
使い魔シェイド レベル2 守備500(チューナー)
神の恵み(永続罠)
ヒイロ
手札3→2
ライフ3500
SPC3
場 幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
伏せカード3
「夜行の場にはチューナーを含めて、4体のモンスター・・・。きっと次のターン、シンクロ召喚をする・・・。」
「ってことは・・・まさかレベル10のシンクロモンスターか!?」
「それは分からないけど・・・。」
「行きます・・・。私のターン。」
夜行
手札6→7
ライフ1550→2050
SPC7→8
ヒイロ
SPC3→4
「《弓神レライエ》《カシモラル》《使い魔シェイド》をリリースします。」
「(・・・?シンクロ召喚せず、3体をリリースする・・・?)」
「そして、私は手札から《神獣王バルバロス》をアドバンス召喚します。」
《弓神レライエ》《カシモラル》《使い魔シェイド》は1つの巨大な虹色の球体となり、その中からライオンをイメージさせる獣戦士が槍と円盾を装備して現れた。
神獣王バルバロス レベル8 攻撃3000
「このカードはモンスターを3体リリースしてアドバンス召喚することができ、その方法で召喚した場合、あなたの場のすべてのモンスターを破壊します。」
《神獣王バルバロス》は槍を天に掲げると、ヒイロの場に巨大な雷が落ち、《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》が破壊された。
「く・・・・。」
「バトル。《神獣王バルバロス》でダイレクトアタック。トルネード・シェイバー!」
《神獣王バルバロス》は槍に竜巻を纏わせた状態でヒイロに突き刺した。
「ぐあああ!!」
ヒイロ
ライフ3500→500
「ヒイロ!!」
「まずい!!これでヒイロの場のモンスターは全滅。しかもライフがたったの500になったぞ!!」
「罠カード発動。《冥界へ続く階段》。俺の場にモンスターが存在しない状態でダイレクトアタックによるダメージを合計2000ポイント以上受けたとき、デッキからレベル4以下のモンスターを2体まで特殊召喚する。俺はデッキから《幻獣サンダーペガス》と《幻獣リバースカラドリオス》が現れた。
幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000
幻獣リバースカラドリオス レベル3 守備300(チューナー)
冥界へ続く階段
通常罠カード
自分フィールド上にモンスターが存在せず、直接攻撃で自分が合計2000ポイント以上戦闘ダメージを受けたときに発動できる。
自分のデッキからレベル4以下のモンスターを2体まで特殊召喚する。
「私のカード・・・・役に立った・・・。」
ミサキはわずかに微笑んだ。
「なるほど。あなたの仲間はいいカードを残してくれましたね。カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
夜行のターンエンド宣言と同時に、空から巨大な火球が落下してきた。
その火球がヒイロの場に落ちると、それは《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》になった。
幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
「《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》は相手によって破壊されたターンのエンドフェイズ時に、墓地にシンクロ素材としたモンスター一組がそろっていれば、墓地から特殊召喚できる。これが《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》の3つ目の炎、転生の炎だ。」
幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス
レベル10 攻撃3000 守備3000 シンクロ 炎属性 鳥獣族
「幻獣」と名のつくチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードはシンクロ召喚およびこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。
このカードが相手によって破壊されたターンのエンドフェイズ時に、自分の墓地にこのカードのシンクロ召喚のために墓地へ送ったシンクロ素材モンスター一組がそろっていれば、墓地から特殊召喚する。
夜行
手札7→4
ライフ2050
SPC8
場 神獣王バルバロス レベル8 攻撃3000
弓神レライエ レベル4 守備1600
神の恵み(永続罠)
伏せカード2
ヒイロ
手札2
ライフ500
SPC3
場 幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
幻獣サンダーペガス レベル4 守備2000
幻獣リバースカラドリオス レベル3 守備300(チューナー)
伏せカード2
「(ライフ残り500・・・セーフティラインを越えてしまった・・・。)俺のターン。」
ヒイロ
手札2→3
SPC3→4
夜行
SPC8→9
「レベル4の《幻獣サンダーペガス》に、レベル3の《幻獣リバースカラドリオス》をチューニング。シンクロ召喚。《幻獣猿王ゼーマン》。」
幻獣猿王ゼーマン レベル7 攻撃2500
「久しぶりだな・・・。ヒイロ・リオニス。敵は相当な力の持ち主ということか?」
「ああ・・・。手札から《SP-ハーフ・シーズ》を発動。俺のスピードカウンターが3つ以上あるとき、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を半分にし、減らした攻撃力の数値分、俺のライフを回復する。」
《神獣王バルバロス》の体から光が漏れだし、その光はヒイロの右腕の痣に吸収された。
ヒイロ
ライフ500→2000
神獣王バルバロス レベル8 攻撃3000→1500
「バトル。《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》で《神獣王バルバロス》を攻撃。破壊の炎。」
《幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス》の灼熱の突撃が、《神獣王バルバロス》を焼き尽くした。
「うう・・・・。」
夜行
ライフ2050→550
「更に、このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。制裁の炎。」
今度は火柱が《弓神レライエ》を火葬した。
「やった!!これで夜行さんのライフは残り550!セーフティラインを越えたわ!」
「やってやれ!ヒイロ!!」
龍可と牛尾はヒイロの勝利を確信した。
「《幻獣猿王ゼーマン》でダイレクトアタック。猿王の炎。」
《幻獣猿王ゼーマン》は夜行に向かって、炎を吐いた。
「こいつが通れば、俺たちの勝ちだ!」
トオルはピットでガッツポーズをした。
「罠カード発動。《敵襲警報―イエローアラート》。相手の直接攻撃宣言時に発動し、手札からモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターに攻撃対象を変更させます。《素早いモモンガ》を特殊召喚。」
夜行の場に猛スピードで空を飛ぶモモンガが現れ、夜行の盾となって破壊された。
素早いモモンガ レベル2 守備100
敵襲警報―イエローアラート
通常罠カード
相手の直接攻撃宣言時に発動する。
自分の手札からモンスター1体を特殊召喚し、攻撃対象をそのカードに変更させる。
この効果で特殊召喚されたモンスターはバトルフェイズ終了時に手札に戻る。
「《素早いモモンガ》が戦闘で破壊され、墓地へ送られたとき、ライフが1000回復します。」
夜行
ライフ550→1550
「更に、デッキから好きな数だけ《素早いモモンガ》を私の場にセットさせます。」
裏守備モンスター×2(《素早いモモンガ》)
「(く・・・。ここは《スピードワールドⅡ》の効果を発動すべきだったか・・・?)」
「(どちらにしても・・・結果は同じですが・・・。)」
夜行は自分の伏せカード《エネルギー吸収板》をじっと見た。
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
夜行
手札4
ライフ1550
SPC9
場 裏守備モンスター×2(《素早いモモンガ》)
神の恵み(永続罠)
伏せカード(《エネルギー吸収板》)
ヒイロ
手札3→1
ライフ2000
SPC4
場 幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
幻獣猿王ゼーマン レベル7 攻撃2500
伏せカード3
「私のターン。ドロー。」
夜行
手札4→5
ライフ1550→2050
SPC9→10
ヒイロ
SPC4→5
「2体の《素早いモモンガ》を反転召喚。そして、墓地に存在する《カシモラル》の効果発動。このカードは私の場にレベル3以下のモンスターが2体以上存在するとき、1度だけ墓地から特殊召喚できます。」
カシモラル レベル3 守備1200
カシモラル
レベル3 攻撃1000 守備1200 効果 闇属性 獣族
このカードは私の場にレベル3以下のモンスターが2体以上存在するとき、墓地から特殊召喚できる。
この効果はデュエル中1回だけ発動できる。
「(またモンスターが3体・・・?)」
「更に、手札から《エンジェル04》を召喚します。」
夜行の場に《エンジェル01》の4倍の大きさで、両腕に共振器をつけた人造天使が現れた。
エンジェル04 レベル4 攻撃1200(チューナー)
「このカードの召喚に成功した時、墓地からレベル3以下の天使族モンスター1体を特殊召喚します。私は《エンジェル01》を特殊召喚。」
エンジェル01 レベル1 守備300
エンジェル04
レベル4 攻撃1200 守備800 チューナー 光属性 天使族
このカードの召喚に成功した時、自分の墓地からレベル3以下の天使族モンスター1体を特殊召喚することができる。
その効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。
「これで5体!!」
「行きます。レベル2の《素早いモモンガ》2体と、レベル3の《カシモラル》、レベル1の《エンジェル01》に、レベル4の《エンジェル04》をチューニング。シンクロ召喚!!」
夜行の5体のモンスターはチューニングし、スタジアムはまぶしい光に包まれた。
夜行
手札5→4
ライフ2050
SPC10
場 ??? レベル12 攻撃?
神の恵み(永続罠)
伏せカード(《エネルギー吸収板》)
ヒイロ
手札1
ライフ2000
SPC5
場 幻獣鳳凰ジェネシスフェニックス レベル10 攻撃3000
幻獣猿王ゼーマン レベル7 攻撃2500
伏せカード3
ヒイロVS夜行のデュエルがついに佳境へ!!
夜行がシンクロ召喚したモンスターは一体・・・・?
感想待ってます!