覚り妖怪と骸骨さん   作:でりゃ

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さとりside


第16話

昔話になりますが、私がユグドラシル時代にお世話になった方は、1番はモモンガさんなのですが、次点はウルベルトさんになります。

 

最強の魔法職、ワールド・ディザスターだったウルベルトさんはPVPや戦闘の際はよく狙われましたから、よく私が彼の盾役になって貼り付いていました。

なので彼からはデミウルゴスさんの事は聞いていました。ウルベルトさんも意外とNPCを細かく造る人でしたねぇ。

 

そんなデミウルゴスさんですが、彼は第7階層「溶岩」の守護を任された階層守護者です。それと同時にナザリック最高峰の頭脳を持っている、と設定されていました。設定が文字通り形になっているこの世界では、彼はきっと智将なのでしょう。

私ごときの考えなど、何処まで読まれているのやら…

 

そんなことを思いながら7階層を歩きます。

 

…暑いです。むしろ熱いと言っても過言じゃないです。剥き出しの溶岩が沸き立つので当然ですが、私は炎属性にも弱いんですよ、生きた心地がしません。

 

はい?魔法で飛べばいいじゃないか、と?

…そうですね、わかってます。前も色々理由をつけて《飛行》を使いませんでしたからね。

 

…実のところ、私高所恐怖症なんですよ。ゲームの中ならいざ知らず、現実となったこの状況で高い所に上がったら、私は心が死にます。だから極力移動は転移か徒歩で済ませたいところなんです。

 

…改めて考えると、私弱点多すぎ…?

只でさえ貧弱なのに。

 

 

意味もなく落ち込みながら暫く進むと、デミウルゴスさんが住むと言う赤熱神殿に着きました。

 

入り口には赤い三つ揃えのスーツを着た男性が私を待っていてくれました。

黒髪をオールバックにし、丸眼鏡を掛けた彼が守護者デミウルゴス。

 

彼は満面の笑顔と、慇懃な態度で私を出迎えてくれました。

 

「お待ちしておりました、さとり様。御足労頂き、感謝の極みでございます」

「こんにちは、デミウルゴスさん。少しお邪魔しますね。貴方はお忙しい身でしょう?ごめんなさい」

 

すると彼は驚いた表情で返す。

 

「とんでもございません!至高の御方のご訪問とあれば、このデミウルゴス如何にしても駆けつけます故。勿論、手抜かり等欠片もありません」

 

大袈裟ですねぇ…

彼の態度や口調もウルベルトさんの設定なのでしょうか。

 

「ここはさとり様には暑いでしょう。どうぞ、中にお入り下さい」

 

助かります、本当に。

私はデミウルゴスさんに案内され、神殿の中に進みました。

 

 

客室は思っていたよりずっと涼しく、そして静かです。

そして、中には先客が既に居ました。

 

「あ。さとりさまだ。わーい」

 

長い黒髪と大きな黒い翼を持つ彼女は。

 

「お空。貴方、なんでここに?」

 

霊烏路空。うちの砲撃担当です。

見ると随分お菓子や紅茶を食べ散らかしている様子でした。

 

「えっと。こっちに来たときにデミデミにお茶呼ばれてから時々きてるよー?」

 

デミデミって貴方。 …結構前から入り浸っている様ですね、この子ったら。

迷惑をかけてなければいいんですけど… と、デミウルゴスさんは気にした風でもなく答えました。

 

「以前、貴方様が妹様を探しに行った際、空殿が心細げにしておりましたのでね、少しでも慰めになるかと此方にお誘いしたのですよ」

 

なんですかこの人天使ですか。

 

「それは… 知らぬ間にお世話になりました。 …お空、お礼は言えた?」

「うん!その節はありがとーございました!」

 

「ハハッ、構いませんよ。彼女はうちの三魔将達も懐いていますので心配は要りませんよ」

 

三魔将ってあのゴツい上級悪魔達ですよね? それが見た目少女のお空に懐くっておかしくないですか?

…でも、そうですね、お空のLvと立場から見たらそちらが正しいのかもしれませんが… 複雑です。

 

「それに空殿は確か、我が主ウルベルト様が直接誕生に関わられたそうで… であれば、不敬かも知れませんが私にとっては従姉妹の様に感じられるのですよ」

 

…あぁそう言うことですか。

確かに、お空の作製にはウルベルトさんが関わっていましたっけ…

 

広範囲超火力をモットーに作られた彼女は、ウルベルトさんの言う浪漫を盛りに盛られた結果、模擬戦では想定以上の殲滅力を叩きだし、ついでに想定外の紙装甲を見せつけたのでした…

 

あの時のやり取りは今でも思い出せます。

 

 

「あーあ、こんなビルドじゃ即落ちするに決まってますよウルベルトさん。BFの時点で瀕死じゃないですか」

「いや、これぐらいやらないと火力出ないって。さとりさん攻撃手段少ないからNPCで補おうって言ったのモモンガさんじゃん」

「だからって実戦で攻撃させる度に死んでたら堪りませんて。 爆弾ですか。せめて回避スキルを…」

「もう別のスキル乗せる余裕ないぞ。

装備変えるか?そうすると予算が…」

「おー、何か楽しいことやってますね」

「あ。ぷにっと萌えさん。丁度いいです、実は…」

 

…結果、出来上がったのが今のお空です。あの時の私は不勉強で、彼らの言っている内容の半分くらいしか理解できていませんでしたけど、それでも楽しかったんです…

 

「そうですか… その様なことがあったのですね。至高の御方々のお話、ありがとうございます。とても興味深く、為になります」

「すごいね!しらなかった!」

 

 

ポツリポツリと思い出しながら話す私を、デミウルゴスさんは嬉しそうに聞いてくれました。お空、貴方の事なのに貴方自身は覚えてないんですね。

 

 

そろそろお暇しましょう。

挨拶のつもりが私の話を長々と聞いて貰うだけでしたね。

 

「デミウルゴスさん、そろそろ私は次の方に向かおうと思います。お時間ありがとうございました」

「そうですか。あまりお構いも出来ず申し訳ありませんでした。またお立ち寄り下さい。あぁ、それと…」

 

最後に、彼は思い出したかの様に、何気なく付け加えた。

 

「さとり様は至高の御方であると同時に、共にアインズ様にお仕えするものと存じます。…ですので、これからはお互い、()()()()()は是非ともお願い申し上げる所存です」

 

…ふぅん。そうきましたか。

 

「…えぇ、勿論です。同じ方に仕える仲間ですから。そう心掛けますね」

 

他意も無い顔で返事を返す私。

言葉の真意を知りたい処ですが、下手に心を読んで顔に出てしまっても困りますので止めておます。

 

「お言葉ありがとうございます。それでは、お気をつけて」

「はい。ではまた。 …お空、あまりご迷惑をお掛けしないように。夕飯までには戻るのですよ?」

「わかりましたー!」

 

…転移の指輪を使い、第9階層にとびました。第8階層は整備中なので後廻しです。

 

デミウルゴスさんは薄々私の読心能力に気付いていますか。 …まぁ知られても特に問題無い事なんですが。

それに、私しか知らない情報がある、ということも理解してる様ですね。

 

仲間の件やアインズさんの事など、隠し事も多いですし、いっそ彼が味方になって貰えると頼もしいのですが、事は慎重に運ばないといけません。

 

 

とりあえず今は挨拶回りを済ませてしまいましょう。

次はお待ちかね。守護者統轄、アルベドさんですから。

 

───────────────

 

私は今、第9層、ロイヤルスイートを歩いています。ここは、ギルドメンバーのリビングスペースであり大浴場、雑貨店、ブティック、ネイルアートショップ等が揃っている区画になります。

 

昔は只の飾りだったはずですが… 今は立派に稼働しているみたいなので嬉しい限りです。

バーなんかも有るんですね。私お酒好きですし、今度覗いて見ましょう。

…この姿なので摘まみ出されなければ良いのですが。

 

 

幾人かのメイドと擦れ違い、その度に仰々しい礼をされる中、やっと最後の目的地アルベドさんのお部屋に辿り着きました。

 

アルベドさんの自室という物は元々無かったそうで、今はアインズさんの計らいで空個室のひとつを彼女用に与えられているそうです。

 

先にお伺いする事を伝えた際、いつも詰めている玉座の間ではなく自室に来て欲しい、との事でした。

今はプライベートなんですかね。

そういえばアルベドさんとは3日前のあの夜以来会っていません。

 

 

「…アルベドさん、いらっしゃいますか? さとりです。挨拶に伺いました」

 

周囲にメイドさん達の姿も見えなかったので自分でノックしました。

 

「…お待ちしておりました。どうぞ、お入りください」

 

中からアルベドさんの声がしましたので自分で扉を開けて中に入ります。

 

 

中は何故か薄暗く目が慣れていない内はよく見えません。

 

「ようこそおいで下さいました。…すみません、少々手が離せないもので…ここから失礼致しますわ」

 

ベッドの奥の方、カーテン越しからアルベドさんの声がします。

 

「いえ、急な訪問ですからお気に為さらずに。…何かなさっていたのですか?お忙しければ外しますが…」

 

そう言う私ですが、カーテン越しのアルベドさんは機嫌良さそうに、

 

「いえいえ、もうすぐ済みますよ。宜しければ此方においで下さいませ」

 

と、呼びます。

私は敢えて、ベッドを越え、カーテンに近づいて行きました。

 

「…ナザリックにはもう慣れましたか?さとり様。不都合があれば何でも仰有って下さいまし」

「…えぇ、お陰さまで。あの子達もどうやら皆さんに良くして貰っているようですから」

「それは、何よりです。あの獣人の子も、プレアデス達と仲良くしているみたいです。後は…」

 

カーテンの前まで来ました。影になっていますがすぐそこにいらっしゃるみたいです。

 

「後は…?」

 

 

「後は… 貴方様の処分、でしょうか」

 

ガッ!

 

突如カーテンを突き破り、アルベドさんの手が私の首を掴みました!

 

「かはっ…!」

「全く忌ま忌ましい… 少しでも心を許した私が間違っていましたわ」

 

凄い力ですね…!全く振り解ける気がしません。

 

「何を…!?」

「白々しい。モモンガ様を謀っておきながら、のうのうとあの御方の側に居るなんて… 私も、信じかけていたのに!」

 

むぅ。どうやらあの夜の会話をアルベドさんは聞いていたみたいです。

しかし、そこまで彼女を激昂させる内容でしたでしょうか…?

 

「…誤解、じゃないですか…? 私、はモモンガさんに悪意はありません、よ?」

「悪意は無くてもあの御方を騙していた罪は重い!」

「───!」

「それに、今更、あの御方々がお戻りになるですって…? 何を今更!私達を棄てた癖にいけしゃあしゃあと… その内に私の愛しい御方も連れ戻そうとするのでしょう?… そんなことが、許されるかぁ!」

 

ドガッ!

 

…壁に叩きつけられました。

咄嗟にスキル発動して衝撃は消せましたが彼女の手はまだ私を掴んだまま、状況は好転しません。

 

「…全部、貴女の手筈だと言う事は分かっているのですよ? その薄気味悪い目で私達の心を読んでいることも…ね!」

 

ガッ!ガッ!ガッ!

 

腹いせに何度も叩きつけられます。流石に殺す気までは無さそうですが、無事に返すつもりも無さそうです。読心もバレているみたいですし、万事休すですかね?

 

「…だから、私が企んだことじゃありませんて… 」

「五月蠅いっ!信じていたのに!この裏切り者が!」

 

…!

少しカチンときました。

貴方も、あの人達と同じ事を言うんですね? 私は、そんなつもりも、無いのに。

 

「…《衝撃波(ショック・ウェーブ)》」

「…なっ!?」

 

グワッ!

 

不可視の衝撃がアルベドさんを押し返し、駄目押しに腕輪の魔弾を撃ち込んでおく。

 

「…やりましたわね」

「それはこちらの台詞です。さっきから大人しく聞いていれば… 自分勝手な妄想をするのは勝手ですが、襲われる方の身にもなってくださいね」

 

いえ、自分勝手なピンク色の妄想も出来れば自重して欲しいのですが。

 

「何を…!モモンガ様をこの世界に送り込み、その上で他の40人を呼び込もうと企む貴方の方が自分勝手でしょう!」

 

あぁ、貴女の中ではそう結論付けたのですね…

 

「…ふふ。愚かですね、アルベドさん。感情に流されてそんな陳腐な答えに辿り着くなんて」

「何…!」

 

えぇ、私も少し怒りました。

間違いを訂正する前に、彼女も少し矯正しましょう。

 

「いいでしょう… 少し相手をしましょう。かかってきなさい、大口ゴリラさん?」

「───貴様ぁ!」

 

手に大降りの長柄武器を召喚し凪ぎ払ってくるアルベドさんを私は魔法で迎撃します。

 

「《盲目化(ブラインドネス)》!」

「くっ!目潰し!?」

 

効果ありましたか。確認はせず距離を取り、次に強化魔法を順次詠唱します。

 

「《光輝緑の体》《加速》《上位全能力強化》」

 

これで準備は整いました。スキルでHPMPが反転しているせいで体力はかなり削られてしまいましたがね。

私も彼女のスペックは少し位知ってますので、これで十分なはずです。

 

「…転移魔法でお逃げにならなかったのですか。… 言っておきますが、既に人払いさせていますので誰も助けにはきませんよ?」

「…大方、転移妨害もしてあるのでしょう。構いませんよ、逆に好都合です」

 

私の軽口には構わず武器を構えて突っ込んでくるアルベドさん。

高速で迫る斧槍を、強化された身体能力でなんとか回避し、詠唱短縮した魔法を幾つも放ちます。

 

「《麻痺》!《全種族束縛》!《恐慌》!」

 

「くっ!こんな、もの!」

 

しかし、アルベドさんは束縛効果を気合いで突破しました。本当にゴリラパワーですね!

 

「取った!」

「…甘いです!」

 

斧槍の一撃で吹き飛ばされる私ですが、お返しに大玉の魔弾を叩き付けました。

 

ドガッ!

 

「くっ…!まだまだ!《損傷移行》!」

「うっ!あああぁぁぁ!」

 

また壁に叩きつけられた私ですがお陰で距離が取れました。ついでに、魔法を使ったお陰で減ったHP分を彼女に押し付けます。アルベドさんの動きを止めることに成功です。

 

ふと、側を見ると、布…?

よく見回すと私達が暴れる前から部屋の中は大荒れでした。そして本来壁にかかっているはずの物がありません。

その布は、床に落とされメチャクチャになったギルドメンバー旗とギルド旗でした。犯人は当然彼女。

 

そう、彼女はもう既に…

 

「見ましたね。そうです、私はもう、自分の造物主であるタブラ様ですら畏敬の対象では無いのです。例え至高の40人であろうと、家族を棄てた者達など存在する価値もない!」

「………」

「私達に、私に必要なのはあの御方だけ…! 最後まで見捨てず、私達を家族だと仰有って下さった、モモンガ様だけ!!」

 

どこか遠くを見ながら絶叫するアルベドさん。

 

「何が、アインズ・ウール・ゴウンだ!あの御方の、モモンガ様の貴名を汚すなんて許せない!」

「貴方、そこまで…」

 

…可哀想な子。自分の想いに振り回されています。精神が未熟なところに過度の負荷がかったせいで暴走しかけてますね。

 

しかし、お陰で私が冷静になれました。ここはお互い頭を冷やした方が良さそうです。

 

「何を呆けている!」

 

突っ立ったままの私にアルベドさんが飛びかかってきます。

が、私はもう動く気はありません。

刃が私の頭を目掛け、すさまじい速度で迫ります。

 

 

「────」

「…貴女。 卑怯よそれ…」

 

ですよね。

斧槍は私の頭手前で止められています。

()()()()()()()()を持った、私の手前で。

 

「…ごめんなさい、アルベドさん。でも貴方なら、この旗を私なんかの血で汚してはいけないと分かるでしょう?」

「…そう思うのなら、旗から手を放して下さいな」

「いいですよ。…私の話を大人しく聞いて下さるのなら、ですが」

 

彼女は少し考えていたようですが、暫くすると武器を下ろしました。

 

「…分かりました。まずは話を聞きましょう。貴方への追求はそれからです」

 

…やっぱり怖いです。

 

 

 

「…ですから、私とモモンガさんが一緒にこの世界に来たのは偶然なんです」

「…モモンガ様ですら予想外の事態だったと言う事ですか」

 

今私はベッドに腰掛け、彼女は椅子に座って話しています。この距離はアルベドさんが一投足で私を切り捨てられる位置なので全く安心できません。

 

それにしても、私の言葉に半信半疑な様子ですが、誰がゲーム最終日に異世界に飛ばされると予想できますか。

 

「…追い掛けてくるギルドの皆さんも、実際のところ、本当に来れるかどうかは怪しいところです。来たところでそう簡単に戻れるとは思えません」

 

…これは私の素直な予想です。世の中そんなに甘くできてませんし。

 

「…貴方は他の40人がモモンガ様を連れ戻しに来る心配は無いと思っているのですね。…では、何故あの時、モモンガ様の希望を煽るような言い方をしたのです? 確かにあの時以降、御方の機嫌は目に見えて良いのですが」

 

…そうですね。いい機会です、彼女にも協力して貰いましょう。

 

「…勿論、モモンガさんの人間性を保つ為、です」

 

当然の事ですが彼女はそれを笑い飛ばします。

 

「人間性? ハッ! そんな下らない物、さっさと無くして頂きたいものでしょうに。何故そんな無駄な事を」

「その場合、彼はナザリックを、ギルドを、私や貴方達も、全てを使い捨てる化け物になってしまう、としても?」

「なっ!?」

 

絶句する彼女に私は続けます。

 

「私が人の心を読めるのはもうご存知でしょう? …その私が断言しましょう、彼の普段の優しさ、愛情は、彼の中に残る人間性から生まれる物です」

「───!」

「もしそれを無くせば、彼にとって自分以外の物は塵芥と同じ… 家族への愛情等残る余地もないでしょうよ」

「う、嘘よ、そんなの。あの御方に限ってそんな…」

「あの村で彼の烈火のような怒りを見たでしょう?貴方ですら気圧される怒気を普段のモモンガさんが出せると思います?」

「そんな…」

 

愕然とし、床に手をつくアルベドさん。

 

「…ねえ、どうすればあの優しい御方のままで居て下さるのか、貴方はもう知っているのでしょう?…教えなさい!その為なら私は何でもしますから!」

 

何でも、といいましたね?

では悪魔に心を売って貰いましょう。

 

「勿論です。貴方にも協力して貰います。それは、私の願いでもあるのですから…」

「…聞かせて貰います。貴方様の事は信用できませんが、貴方様の、あの御方を想う心は信用しますから」

 

私、信用ありませんね。

まぁ、いいですよ。私も貴女の事は好きじゃありませんから、精々お互いを利用しましょう。

 

 

私はそう思いながら、アルベドさんと今後の計画について話を詰めていくのでした。

 

心の片隅にヒビが入るのを感じながら。




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