やっと課題とテストと部活がひと段落つきました…
深夜テンションで急いで書いたのでちょっとおかしい所があるかもしれないです。
あれから5日たった。
「終わった…終わっのだ……!参考書はついに我が努力と煩悩の前に去ったッ!所詮こんなのはただの紙だぁ!」
無理のしすぎで自分ちょっとテンションがhighになっている気がしなくもないが問題ない。今なら空だって飛べそう。
「ちょっと〜!大丈夫?急に大きな声出して」
驚いた母が台所から声をかけてきた。
「…はっ!俺はいったい何を言って…へーきだよー!自分との戦いに勝ってちょっとテンションがhighになってただけだから〜」
「そう。ならちゃんと叔父さんに連絡しときなさいよ?明日の内に身支度済ませて向こうに行かないと行けないんだから」
「え、うそ。まだ学校の制服とか全然準備してない…」
「そんなことだろうと思って、昨日の内に準備しといたわよ。あなたが頑張ってるのはちゃんと見てたから」
「えっほんと!?」
「ただし、学校関連の準備しかしてないから引越しの準備は自分でやりなさい」
「イエスマム!」
母のお陰で残りのやることは引越しの準備だけになった。
「ちゃんと見てたから」か、なんか嬉しいな。
胸の奥にあたたかいものを感じなら引越しの準備を始める。まずは持ち物を整頓しなくてはいけない。5分、10分、1時間と時間が経つにつれていろいろな物が出てきた。卒業、卒園アルバム・やるのが面倒くさくて隠蔽した課題・初めて採った100点のテスト・家族で出かけた時の写真・昔買って貰った絵本やおもちゃ・友達が誕生日にくれたいろいろな物も。
「…言葉にしづらいけど…なんか切ないな」
気がつくと部屋中は懐かしい物で溢れていた。どれも大事なものばかりで正直全部持って行きたい。
「これ全部持ってっていい?」
「何言ってんの…無理に決まってるでしょ」
「ですよね〜」
「じゃダンボールに詰めて置いていくのは?できれば捨てたくないんだけど…」
「わかったわ…。あなたはほんとに物を捨てたがらないわよね」
そう言うと母はダンボールを持って来てくれた。
「別にいいじゃんか。どれも大事なんだよ…特に人から貰ったものとかは」
「わからなくはないけど、全部溜め込み続けると耐えきれなくなっちゃうわよ?あなたの心も、我が家の床板も」
「あははっ。気をつけるよ」
母の冗談に適当に返事を返しながらダンボールに詰め始める。
「あとは自分でやるからもう大丈夫だから。家事に戻って平気だよ」
「そう。じゃ、頑張ってね」
…3時間後
「終わらない…明日の朝の内に叔父さんとこ行かなきゃ行けないのにこれじゃ間に合わないかも…」
時計の針は2時を過ぎていた。身支度に夢中になっていたせいか時間が過ぎていたことに気づけなかった。
「明日だと思っていたらもう今日になっているとは…やばいやばいやばい…急がないと間に合わなくなる!」
…2時間後
「終わった〜!これでもうやることは無い!自由だ!!…ってもう朝じゃん」
入学式前に叔父の家に行かなければいけないので朝の支度も急がなくては行けない。結局ギリギリである。急いでまとめた荷物を持って階段を駆け下り、リビングに荷物だけ置いて洗面台の前に立つ。顔を洗って歯を磨き、母が用意してくれた朝食を食べて持ち物の確認をする。
「忘れ物無し!寝癖も無し!しすてむおーるぐりーん!!」
「じゃ車乗って」
「りょーかい!」
ああ、なんだかワクワクしてきた!これから高校生活が始まるんだ!
40分程経って叔父の家に着いた。
「おはよう。着いてすぐでなんだが荷物だけ置いて早く学校行ったほうがいい。学校に車で行く親が多いらしいから急がないと駐車場の空きが無くなるぞ」
叔父の話を聞くと母は血相を変えて支度を始めた。
「急ぐわよ!」
「あっ、は〜い!それじゃ叔父さん行ってきます!」
「ああ、いってらっしゃい。」
荷物は叔父に全て任せて急いで車に乗る。
「早くシートベルト絞めて!」
「あっはい」
何もそんなに急がなくてもいいんじゃないかな…もし駐車場埋まってても近くの別の所に停めればいいじゃないか。それにこんなにスピード出してると
「ぐふッ」
ブレーキでベルトがきつく締まって痛いから…
腹部を強く圧迫するベルトを緩めながら外を見ると、1人の女の子が走っていた。
「ねぇ、母さん。あの制服ってさぁ」
「花女ね」
「なんか必死に走ってるけど大丈夫かな?」
入学式が始まる時間までまだ余裕があるこの時間帯に走っているということは、2年生か3年生だろう。
「ねぇ、俺の高校まで行く途中に花女通るよね?あの娘乗せていけない?」
「何言ってんの!?見ず知らずの女の子車に乗せるとか何考えてるの?そもそもそんなことしてたら駐輪場の空きがなくなっちゃうわよ」
「いや、でも。あの水色サイドテールの女の子なんか凄い泣きそうな顔してるから…」
「あっ…」
母も少女の顔を見たのだろう。思わず声を漏らし困った表情をしていた。
「流石にあんな顔してる女の子を知らんぷりっていうのはちょっとアレなんだけど…」
「………」
母は少し悩んだあと車を歩道に寄せはじめ、助手席の窓を空けようとした。
「ちょっ、ちょっと!俺に声かけさせんの?初対面の…しかも!泣きそうな女の子になんてどう声かけたらいいか分かんないよ!?」
「あなたが言い出したんだからちゃんと最後まで責任持ちなさい!」
「そんな…」
へいそこの彼女〜。とでも声かければいいんだろうか…それではただのナンパである。
「あ、あの〜」
「ふぇぇっ!だ、だれですか?」
「ふぇぇっ」だって!かわいいなおい!
「いや、あの、急いでるようなので車に乗って行かないかな〜って。その制服って花女ですよね?目的地の途中に通るのでよかったらって思ったんですけど」
「えっ、でも、そんなの悪いですよ…」
ああ、もう天使かこの人!どんだけかわいいんだよ!妹にしたい!!
「全然大丈夫ですよ。むしろ早く乗ってくれないと逆に困るんで…」
「そ…それなら…お願いします」
青い髪の少女には後ろの座席に座ってもらった。
「えっと…あなたの名前は?」
「松原花音です」
「花音さんね…うん、かわいい名前ですね。降ろす場所は花女の校門前で大丈夫ですか?」
「はいっ。ありがとうございます」
遅刻する心配が無くなったからか少女の様子は先程より落ち着いていた。これなら少しは話しやすいかもしれない。このまま会話が続かないと気まづいので気になっていることをきいてみる。
「なんで遅刻しそうになってたんですか?」
「えっ、な、なんで遅刻しそうだってわかったんですか?」
「いや、だってあんな泣きそうな顔して走っていたら多分誰でも気づきますよ?」
そう言うと花音さんは恥ずかしかったのか顔を赤くして俯いてしまった。きっと自分の表情に気づけないくらい必死に走っていたんだろう。
「あっ、う…」
あああああほんとにかわいい!こう、守ってあげたくなるのと同時にいじめたくなるようなかわいさだ。うん、いじめたい。そして涙目になったとこで頭よしよししたい。なんてことを考えていると
『いじめちゃおうぜ…?そしたらもっとかわいい表情見れるかもよ?』
なんか顔の横に悪魔が出てきて俺の事を誘惑し始めた。
顔の近くでふわふわと浮いているためとても邪魔である。
ふと、もしかしたらと思って逆側を見てみたがそこには本来いるべきはずの者はいなかった。……俺には天使はいないのかよ。
「それで、なんで遅刻しそうだったんですか?もしかして寝坊とかです?」
寝坊と聞いた瞬間、「ギクッ」と花音さんが反応した。それを見逃さず追撃をかける。
「あっ、それはないですよね!流石にもう高校生ですし、今更寝坊で遅刻なんてしませんよね!寝坊なんて小学生までですよね〜」
花音さんは顔をさらに真っ赤にして「う〜〜〜」と呻き声をあげて更に深く俯いた。
~こうかはばつぐんだ!~
あっ、やばい!かわいい!なんだこの生き物超かわいい!!
なんて思っていると運転席に座って運転している母に殴られた。
「いい加減にしなさい!女の子をそれも初対面なのにいじめるんじゃありません!!」
「いっったい!……お願いだから少しは加減して…」
「口が減らないならもう1発…」
「ああああああ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
「謝るのは私にじゃないでしょう」
「はい…」
母が拳を収めたのを確認して後ろの席に向き直る。
「…えっと、その、調子に乗りすぎました。ごめんなさい」
「…だ、大丈夫ですよ…き、気にしないでください…」
あっ、これ大丈夫じゃないやつだ。だって声が震えてるもん。恐る恐る横を見てみると運転席に座っている母は怒髪天だった。激おこプンプン丸だった。このままでは自分の身が危ないない。
「ああああほんとにすいません!ほら、あの、その、えっと」
「本当に大丈夫なので…気にしないでください……」
必死に謝っても返ってくるのは震えている声だけ。このままだと更に事態が悪化してしまう。一か八か勝負に出ることにした。
「今度…いえ!今日の入学式の後にでも何でも食べ物を奢りますから!だから、だから泣かないで!」
食べ物で釣るしかない!
「…ケーキ」
「えっ?」
「ケーキがいいです…」
よっしゃ釣れたぁ!あとは泣き止ませるだけだ!
「ケーキですね!わかりました何個でも食べさせてあげます!だから泣かないで!」
「何個でも…?」
「はい!何個でもです!ケーキ以外も頼んで平気ですよ!」
「え、えへへ…」
なんとか花音さんが泣き止んでくれた。
チョロい
「それじゃあどこで待ち合わせするかとか、時間とかを決めましょうか」
「はいっ!よろしくお願いします」
この後、入学式終了後の予定を考える花音さんは終始笑顔だった。
花音ちゃんかわいいですよね(世界の摂理)