主人公やマシュ、そしてある少女とのおとぎの国(予定)の世界での人理証明をお楽しみください。
子供が誰しも一度は願う願い。
『ああ、ずっと子供のままなら、何て素敵な事でしょう』と。
終わらないお茶会で遊び続ける子供達、覚めない夢を見続ける物達。
ええ、きっと――。
それが許されないからこそ、私が
※
「かいたいするよ!」
→おはよう、ジャック。
「うん、お母さん。えっとね、ダヴィンチちゃんが呼んでるよ?」
分かった、今行くよ
→ジャックも、一緒にいく?
「うん!」
俺はジャックの手を取って、二人で管制室へと向かう。その途中でナーサリー・ライムや茨木童子、ふーやーちゃんが付いてきて、最終的に大所帯になってしまったけど。
管制室の中に入ると、既にダヴィンチちゃんとマシュがスタンバイしていた。
→おはよう、マシュ。今日も可愛いね。
「おはようございます、先輩。その……ありがとうございます。大変嬉しいです。ところで……、そちらの皆さんは?」
一緒に付いてきたサーヴァント達が口々に理由を語っていく。
「お母さんと一緒に来たの!」
「お菓子があると聞いたのでな!」
「皆が居たので付いてきたのじゃ!」
「…………」
→ナーサリー?
「なんでもないわ、なんでもないの」
少し、ナーサリーの様子がおかしい。どこかを見つめている様な表情で、瞳が揺らいでいる。
→大丈夫? 無理しなくていいんだよ。
少し、休む?
「大丈夫よ、マスター。これくらい、へっちゃらだもの」
一応、ナーサリーの状態は気にかけておくことにする。
「それでダヴィンチちゃん。私達を召集した理由は何ですか?」
マシュの質問にダヴィンチちゃんは何時もの様子で答えるのであった。
「よくぞ訊いてくれました。――新しい特異点が見つかったのさ」
*
「それで、今回はどの様な特異点なのですか?」
マシュがダヴィンチちゃんに訊ねると、ダヴィンチちゃんが特異点の画像をいくつか出して説明を始めた。
「場所は18世紀後半のイギリス、場所は正確に導き出すことはできなかった。どうやら正方形状に特異点が形成されている様だね」
→イギリス……だからジャックちゃん?
イギリス……だからナーサリーちゃん?
「そういうことでもある。今回呼んだ二人には『知名度補正』がかかる。けれどもう一つ理由があってね――この特異点はどうやら子供達の世界らしい」
「子供達の世界、とは?」
ダヴィンチちゃんがいくつか撮影できたらしい特異点の映像を映し出す。そこにはお茶会を開いている子供達の画像と、幽霊に襲われている大人の画像だった。
「こちらからの撮影は残念ながら殆どシャットアウトされて、映す事の出来たものは少ない。その中でもこの二つはあまりに対照的だ――恐らく、この特異点では“子供である事が有利に働く”のかもしれない」
→だから、ジャックちゃんとナーサリーちゃんなんですね。
「その通り! それにマスターであるキミとマシュの四人で今回のミッションを行うこととする。では、1時間後にレイシフトを行うので、各々は準備を行って欲しい」
「了解です。ダヴィンチちゃん」
マシュがそう言って、管制室を出ていく。今回のレイシフトに持っていく荷物を纏めにいった様だ。そのマシュと入れ替わりに、管制室に入ってきたのはエミヤだった。
「マスター、サンドイッチを作っておいた。持っていくといい」
渡された自分達用にサンドイッチのお弁当を受け取り、自分も自室へ荷物を用意しに行く。
そして、気付けば自分は地面に寝転んで空を眺めていた。あの後――どうしたのだろう。そうだ、準備を負いえた自分達はレイシフトを行って――。
「さ、準備はいいかい? ――では人理証明を始めよう、レイシフトスタート!」
コフィンの中に入って瞳を閉じる。そして……光が自分達を包み込み――。
バチッ!
「な、何だ! 何が起こっている! 暴走? いや、違う。これは――。兎に角、レイシフトメンバー全員の存在証明を優先するんだ! じゃないと、恐らく
→マシュ!
ジャックちゃん、ナーサリーちゃん!
「先輩――ッ!」
レイシフト内で弾かれるようにマシュ達との距離が離れていく。
そう。自分は、三人とはぐれてしまったのだ。
「悠久遊戯湖畔ハーレクィナードピックアップ召喚1」
期間限定「悠久遊戯湖畔ハーレクィナードピックアップ召喚1」を開催!
初登場となるサーヴァント「★5(SSR)パラドクスのキャスター」が期間限定で登場!
さらに、「★4(SR)燃ゆる栞のアヴェンジャー」をピックアップ!
また、「★5(SSR)ジャック・ザ・リッパー」「★4(SR)ナーサリー・ライム」も常時ピックアップいたします。
※パラドクスのキャスターはピックアップ期間終了後、ストーリー召喚には追加されません。
*期間限定サーヴァント
「パラドクスのキャスター」
私は一体何者かって? 昔は賞賛が欲しくて色々やったものだよ。このカメラもその名残かな。でも、私が一番好きな物は、子供達と話す事だったのさ。
「燃ゆる栞のアヴェンジャー」
暁を望めぬ数多の星々。私の霊基(からだ)は星達の欠片で形作られていく。
私自身は、彼女の夢を否定したのに。この霊基(からだ)は、無数の憧れで成っている。
……というのは冗談でして。
次回もお楽しみいただければ幸いです。