ダンジョンで青春するのは間違っているだろうか⁈ 作:きなこ兎
今日神様と僕が出会った犬人の彼は食事をとり、まだボロボロながらも元気を少しだけ取り戻している。
彼は今神様がバイト先からもらってきた、ジャガ丸くんを貪りながら
僕と神様を眺めてる。
超越存在である神様たちは下界に降り立ち、僕たち下界の者たちに恩恵を授けてその成長を見守ることに、娯楽を見出している。
「いやぁ、それにしてもボクはマスコットキャラとして道行く人は可愛がってくれるけど、ボクのファミリアに加わりたいという子は相変わらず皆無だよ」チラっ「ボクが無名の神様だからってみんなヒドイよね」チラっ
先ほどから神様はジャガ丸くんを貪る、犬人の彼に視線を向けているようだ…
「どのファミリアでも授かる恩恵は一緒なんですけどね!」
神様たちは、神の眷属を作り自分の派閥をつくる
例えば僕の想い人である
アイズ・ヴァレンシュタインさんは神ロキの眷属
僕は神ヘスティア様の眷属だ。
〜派だというひともいるけれど、僕の感覚からいうと主神の家族になるという事と同じだと思ってる。
神様たちは下界では神の力を使ってはいけないというルールがあるので衣食住は勿論お金も必要になってくる。
神様のファミリアに加わる事によって、下界の者は恩恵を授かる代わりに、神様のお願いを叶えてあげたり、お金を稼いできてもらったりするのだが、ヘスティアファミリアは駆け出しの僕1人しかいない弱小ファミリアだ。
「はぁ、ベルくんひとりに負担をかけるのは心苦しいだけど…」
「神様、大丈夫ですよ、僕たちのファミリアはまだ始まったばかりじゃないですか、ここを乗り越えれば余裕ができて加入してくれる人もでてきますよ⁉︎」
「ベルくん、君ってやつは…ボクはキミみたいな子に会えて幸せ者だよ。それじゃあボク達の未来の為にキミのステイタスを更新しようか!」
僕はいつものよう上着を脱いでベット上に寝転がる
その上に神様は跨り優しく背中を撫でた
その作業中に今日ダンジョンで死にかけた話を神様に話
神様にはダンジョンで出逢いを求めるなんて、まったくと少し怒られた。
「はい、終わり、ほらキミの新しいステイタス」
ベルクラネル
LV.1
力 I77→I82
耐久 I13
器用 i96→I99
敏捷 H148→H172
魔力 0
魔法 【】
スキル 【】
「神様、このスキルのスロットはどうしたんですか?何か消したような跡があるような…」
「ちょっと手元が狂ってしまったね。いつも通り空らんだから、安心して」
少し期待してしまった…
スキルというのはステイタスの数値とは別に一定条件で特殊効果や作用を肉体にもたらす能力のことでスキルがあれば色々と助かることが多いだけに僕は少し俯く
神様は僕の後ろで、僕に知られないよう僕の背中に刻まれた正確なステイタスのスキル欄を後ろから見つめて頭を抱えていた。
ベルクラネル
LV.1
力 I77→I82
耐久 I13
器用 i96→I99
敏捷 H148→H172
魔力 0
魔法 【 】
スキル 【憧憬一途】リアリスフレーゼ
・早熟する。
・懸想が続く限りで効果持続。
・懸想の丈で効果向上。
あーーーーーーー僕のベルくんが…と心の中で叫び
自身の手刻んでしまったスキルを憎んだ、おのれぇーーヴァレン何某めぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
台所に戻ると犬人の彼が僕と神様にお礼とお話しがしたいといい僕たちは彼の話を聞いている
「俺の名前はネロ!分け合って性の方は俺にも分からねーんだけど、この度は助けてくれてありがとうございます。どう礼を尽くせばいいかわからねーが、さっきの話を聞いて俺は一つ決めたことがある。もし良かったら俺をこのファミリアに入れて欲しい。」
「え????」
神様と僕は共鳴した⁉︎
「べ、べ、べ、ベルくん…」
「か、み、さま!」
「ボク達のファミリアに2人目の眷属がいま誕生したんだぜ?」
「やりました神様ーーーーーーーーー!」
神様と僕は喜びの感情を爆発させた。
犬人のネロさんは僕達の喜びに微笑みながら少し表情を曇らせて言葉を紡いだ
「なんていうかあなた達はすごく暖かい人たちなんだな、少しだけでも俺の素性を気にしたりはしないのか?」
「ボクは神だから子供たちの嘘は見抜ける、キミから邪な感情が見受けられないからキミは悪い子じゃないぜ!けどなにか困惑してるならボク達に話してくれないかい?!」
「神様ってやつはーやっぱりすげーんだな!じゃあ少し長くなっちまうかもしれないけど。俺は生まれを知らねーんだ、俺は生まれたばかりに親に捨てられて、森で狼の乳で育てられたらしいんだ!その後に俺を保護した村の村長から聞いた話だ。その村ではこんな素性の知れないガキの俺をみんな優しく育ててくれたんだ…」
ネロさんはたくさん神様と僕に話をしてくれた。
ネロって名前は彼の毛並みが黒いことから村長からがつけてくれたこと、捨て子だから性を知らないこと。
ネロさん育ててくれた村はネロさんが水汲みをしに村を離れていた時にモンスターの襲撃によって4年前になくなってしまったこと、そこから村の仲間を失ってしまった悲しみを胸に強くなりたいと願い放浪修行に出ていたこと…
そして奇しくも【迷宮神聖譚】を読み憧れてオラリオに来たこと
そこで僕に拾われて、今に至ると。
「ネロくん、君は今日からボク達の家族だ、そうだ、これは運命さ!
たまたま倒れたいた君を助けたのが冒険者で今ボクの前にキミはいる。ボクからも頼むよ、ボク達の家族になってくれないかい?」
「僕もネロさんに仲間に、家族になってほしいです、僕も1年前に唯一の育ての親の祖父をなくし、祖父が生前に全てがある場所オラリオは男の浪漫と教えられてこの場所にいます。僕なんかとネロさん経験同じにしてしまうのはとても失礼なんですけど僕はネロさんに家族になってほしい!」
ネロさんは神様と僕の前で滝のように泣いていた
神様はネロさん優しく抱きしめて慈悲を宿した蒼くて綺麗な瞳を瞼でそっと隠し一筋の宝石を頬に流した。
僕は祖父に感謝した。
誰にも聞こえぬように心の中の祖父にオラリオには運命の出逢いも、家族と仲間も僕が求めていたものがあったよ。おじいちゃんと溢した。
一連の家族の物語を終え神様は幼い顔には不釣り合いな、双丘を張った。
「えっへんそれでは、ネロくんの入団の儀式を始めます!そこで上着を脱いでソファーでうつ伏せにしてくれたまえ。」
ネロさんは言われた通り服を脱ぎソファーでうつ伏せになる
神様はネロさんの背跨り僕と時と同じように背中をゆっくりと撫でた後、急に頭を抱えてツインテールの綺麗な黒髪を揺らし始めた。
「どうしたんですか?神様??」
ネロさんも首を回し視線を神様に向ける
「ネロくんはボク以外の神とあって契約をしたことがあるのかい??」と意味深い質問をした。
ネロさんは記憶にはないといい自分は神と呼ばれる存在はヘスティア様以外に見たことがないと言った。
「そうかい、それじゃあキミの知らないうちに契約をしたということになるんだね。キミの背中には違う神の恩恵が改宗可能な状態で施してあるんだよ。」
「え????」と今度は僕とネロさんが同調したようにハモッた。
神様はハッと気付いたかのようにネロさんの首に下がっている銀のネックレスに視線を移した
「ネロくんそのネックレスには僕達の言語が書いてあるようだけどいつからもっているんだい?」
ネロさんは村で保護される前から首に下げていたと村長から聞かさらていたらしくそう答えた。
「その見せてもらってもいいかい??」
神様なら言葉にネロさんはネックレスを外し神様に渡した。
神様はネックレスの神聖文字を真剣な顔つきで読んでいる。
その視線の先の神聖文字には
この者の名はレムス・マーウォルス
私の大切な眷属たちの子供だ、この子をどうか育ててやってほしい
神聖文字を読めるそなたの慈悲の心に願う…
「神様なんて書いてあるんですか?」
神様は再び頭を抱え、ネロさんの背中の上で蠢いている。
「全部は言えない…キミたちに嘘をつきたくないから一部分だけ話すよ、ネロくんの、ご両親は神の眷属で何かの都合でキミを手放さなければならなくなったんだと思う、そこでご両親の主神が生まれたばかりのキミの背に恩恵を刻んだんだ。きっとキミが1人でも生きていけるように願ったんだと思うよ?」
「神ヘスティア、ありがとう、ございます。俺はちゃんと愛されて生まれてきたってことがわかって良かった。」
神様はたくされた託された想いをしっかりと受け止め、一呼吸してから背中の恩恵を改宗する作業にはいる。
レムス・マーウォルス
LV1
力 I0→A893
耐久 I0→B747
器用 I0→B762
敏捷 I0→S942
魔力 I0→C611
魔法 【空間放浪者】《エスパシオノマダ》
詠唱
私は否定する私を縛る全ての事柄を
私は否定する私の心の在り方を
全ての座標を示す私の分身よ、想いを喰らい門を開けよ
・自身と門の一つは常時解放
・任意の門の解放は身体の強さと想いの丈により時間変動
・自身の血で示す座標に転移可能
スキル 【運命反逆者】 《ステルテインスレクト》
・事象の否定で発動
・想いの丈で効果向上
【戦士愛心】 《グラディウスクオーレ》
・本人が依存する者を早熟させる
・戦闘時本人が依存する者な能力補正
『依存度によって効果向上』
神様は蒼い瞳を白黒させている。ベルくんもネロくんもこんなレアスキルを発現してしまうなんてぇーーーー他の神にバレたら絶対にボクじゃ2人を守れない。ネロくんにも成長に関するスキルだけは隠そう、もっともっと強くなった2人にいつの日か告げようと決めた⁉︎
ネロ・レモリア
レベル1
力 I0→A893
耐久 I0→B747
器用 I0→B762
敏捷 I0→S942
魔力 I0→C611
魔法 【空間放浪者】《エスパシオノマダ》
詠唱
私は否定する私を縛る全ての事柄を
私は否定する私の心の在り方を
全ての座標を示す私の分身よ、想いを喰らい門を開けよ
・自身と門の一つは常時解放
・任意の門の解放は身体の強さと想いの丈により時間変動
・自身の血で示す座標に転移可能
スキル 【運命反逆者】 《ステルテインスレクト》
・事象の否定で発動
・想いの丈で効果向上
神様は共通語に書き換えられた用紙をネロさんに渡した。
「ネロくん、キミには性がないようだから僕からの贈り物さ、
今日からネロ・レモリアと名乗るんだ!街じゃ性が必要になることもあるキミへ最初のプレゼントだ!」と神様はハニかんだ。