アミバとジャギの珍道中アカデミア   作:たきざわかい

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お前はもう死んでいる。

オープニング「KILL THE FIGHT」


狂気のヒーロー

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「ジャギの視点」

 

 

 

調子に乗って黒い霧野郎に飛び蹴りかましってやったら、どっかに飛ばされちまったぜ。

それにしてもよ、ここは一体どこなんだ?

どうやら便所みてえだけどよ。

 

丁度いいや、小便でもしていくか。

俺はジッパーを下ろすと自前のホースを取り出し、わざと便器の縁の外に向かって放水してやった。

 

ヒャハハハっ、溜まってたからよ、随分と勢い良く出やがるな。

俺の尿道は太いからしょうがねえぜ。

んん……この俺様の亀○に浮いてる白いブツブツはなんだ?

 

まあ、いいか。

あ、くそっ、指に小便引っ掛けちまったっ。

 

俺はホースをしまって便所を出た。

どうやらここは、倒壊ゾーンみてえだな。

 

それにしてもよ、何だか知らねえが、すげえ居心地がいいゾーンだな。

 

懐かしいつうか、変に落ち着くぜ。

 

ぶっ壊れた窓が並んでる半壊した廊下を、俺が鼻歌交じりで歩いていると、早速雑魚どもが群がってきやがった。

 

モヒカン頭のヴィランが、火炎放射機を構えて叫ぶ。

「汚物は消毒だァッ」

 

叫びと同時にオレンジ色の炎が俺目掛けて噴出した。

 

 

「汚物はテメエだろうがよっ」

 

跳躍して炎をかわすと、俺はモヒカンの頭を叩き潰してやった。

 

野郎の脳みそがよ、ザーメ○みてえに飛び散った様は爆笑もんだったぜ。

 

「おい、お前ら……俺が誰だかいってみろォッ!!!!」

俺は残りの連中に向かって、ショットガンを炸裂させてやった。

 

最高の気分だァっ、ギャハハハッ!!!!!

さてと、これで全部始末したな。

辺り一面ケチャップみてえになってやがる。

 

こんだけ挽肉がありゃ、ハンバーガーショップが開けそうだぜ。

 

さてと、アミバの奴を探しに行くか。

げ、ヴィランの目ん玉踏んじまったぜ。

 

俺の大事なブーツが汚れちまったな。

 

 

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「素晴らしいっ、なんと、素晴らしいデクなのだっ、脳無よっ、お前こそ俺が求めていた最高のデクだァッ!!」

 

アミバ流北斗百裂拳を喰らい、上半身が砕け散ったはずの脳無が、悠然と立ち上がってきた。

その場にいた全員がその光景に目を見張る。

凄まじきは脳無の再生能力だ。

 

だが、そんな怪物相手に一歩も引かず、むしろ微笑みすら浮かべているアミバも充分に異常だが。

 

(全く、末恐ろしいガキだぜ……ヒーローにしておくには勿体ねえや……本当によ。

奴の動き……俺ですら全く見えなかったぜ……)

 

脳無を翻弄するアミバを凝視していた死柄木弔は、胸裏の内でアミバに惜しみない賛辞を送った。

 

「秘孔を突いて破壊しても再生するその能力、これならば何度でも実験が楽しめるぞォッ」

 

感涙を流しながら小躍りするアミバ、その股間のイ○モツは天高く隆起していた。

峰田はそれを見て叫んだ。

 

「変態かよォッ、緑谷ァッッ!!!!!!!!」

 

「くくく、この荒廃した世にあって、時代が秘孔を求めているのだよ、峰田」

 

峰田に不敵な笑みを浮かべてみせるアミバ、その双眸は冥い歓びに染まっていた。

 

「意味わかんねえよォッ、緑谷ァッッ!」

 

叫びながらも、しかし峰田は、アミバに畏敬の念を抱いた。

こんなヤバイ状況で勃○出来るのは、男の中の男しかいないからだっ!

 

もしくはガイキチだ。

 

「では次は何を試そうかな、くくく」

 

脳無の繰り出す攻撃を受け流し、アミバが相手の軸足を蹴り飛ばして転倒させる。

 

「ふむ、力も速さも一級品だが、攻撃があまりにも直線的だ。それでは天才であるこの俺に触れることすら出来んぞ」

 

と、アミバが愉快そうに喋りながら、転倒した脳無の脇腹に爪先をめり込ませる。

 

途端に内部から破裂する脳無、いくらヴィラン相手とは言え、アミバのその呵責無き暴力性は、狂っているとしか思えない。

 

残忍残酷、冷血非情、その破綻した狂気の人格──だが、この場においては彼は正しく救世主だった。

 

救世主と呼ぶには、余りにも醜悪で冷酷過ぎたが。

「どうしたァッ、もっと俺を楽しませてくれェッ、我が最高の木偶人形よっ、ハハハッッ」

 

狂乱の渦に飲み込まれ、獰猛な眼光を称えるアミバの両眼。

暴力への陶酔にアミバは浸りきっていた。

 

アミバの見るこの世界は、全てが灰色の膜に覆われている。

 

だが、この時だけは、アミバを取り囲む世界は極彩色に彩られるのだ。

 

「さて、では次はこれだ」

 

アミバが脳無から素早く離れる。

上体を起こし、立ち上がる脳無目掛け、アミバは渾身の一撃を放った。

 

「喰らえぃっ、アミバ流因果直蹴りっ」

再び吹き飛ぶ脳無の脳みそ。

 

「くくく、脳無なのに脳があるのはこれ如何に」

 

「こんな時に都々逸かよっ、緑谷ァッッ!!」

 

 

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「ジャギの視点」

 

 

お、アミバの奴、誰かと戦ってやがんな。

 

それにしてもやけに楽しそうじゃねえか、まるで欲しがってた玩具を手に入れた餓鬼みてえだぜ。

「おい、ジャギっ、早くアミバを助けにいこうぜっ」

 

俺の隣にいた切島が、心配そうに言う。

こいつらとはゾーンを横切る途中で合流した。

 

「安心しろよ。アミバの野郎はあんなもんでくたばるようなタマじゃねえぜ。それよりも下手に手出さずに見てようや」

 

俺はポケットから取り出したダビドフを咥え、火を付けた。

 

ふう、今日もタバコがうめえや。

それから俺は爆豪と切島にもタバコを差し出してやった。

 

黙ってボックスからタバコを抜き取る爆豪、コイツは礼も言えねえのかよ。

 

それから俺達は、三人同時に煙を吐いた。

 

それにしてもアミバの奴、ハクい女を前にした飢えたチェ○ーボーイみてえにガツガツしてんな。

 

よっぽど気に入ったのか、あの脳みそ剥き出しのヴィランによ。

ヒャハハハっ!!

 

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