ソードアート・オンライン ~短剣使いの薬品売り~ 作:斗穹 佳泉
アカメが斬る!の方もありますが、追々やっていけたらと思います。
それではっ、どうぞ
キーンコーンカーンコーン
「起立、礼」
「ありがとうございました」
授業が終わり、教室がざわめきだす。
部活がある生徒がせっせとかばんに荷物をつめ、教室を出ていく。
あっというまに、人が教室から流れていく。
私も荷物をかばんにつめ、教室を出ようと、親友のお見舞いに行こうと席を立ったとき、
「ねぇ朝田ぁ、ちょっと金貸してくんない?」
「そうそ、これからカラオケ行くんだけどぉ、少し足らなくってさぁ」
「うちら友達じゃん?」
「ごめん、私今日用事あるから」
そう言いながら、いつも金を貸せと言ってくる“友達”をにらみつける。
すると、三人は笑って、
「あ、もしかして星宮のとこいくつもりなんだぁ」
「やめときなって。ゲームに入ったまま帰ってこれないとか、バカみたいだよねぇ」
「ほんとほんと。学校では優等生ぶってたのに実はゲーマーだったとかね」
「史菜を悪く言わないで!!」
史菜は、新川君のように私の過去を知っても、そばにいてくれた。
私の大事な、大切な、親友だ。
「おい朝田さぁ、そんな態度とっていいと思ってんの?」
史菜と親しくなる前にも、こんなことを言われたことがあった。
いつも通り、モデルガンをつきつけられて。
その頃の私は、まだPTSDを克服できておらず、すぐに発作を起こしてしまった。
そこに、史菜が現れたんだ。
「あなたたち、なにやってるの? 朝田さんが嫌がってるのわからない?」
史菜は彼女たちにそう言って、私を助けてくれた。
それから、私は史菜と仲良くなったんだ。
教室を出て廊下を走る。
後ろから声が聞こえるが、気にしない。
下駄箱で靴に履き替え、バス停につくと、タイミングよくバスが来る。
向かうのは、彼女が眠っている病院だ。
「朝田詩乃さんですね。はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
受付で面会の許可をもらい、病室へ行く。
階段を上がり、少し進むと、星宮 史菜(ほしみや ふみな)と書かれた病室につく。
スライド式のドアをゆっくりと開け、中に入る。
「史菜、元気だった?」
彼女は寝たまま答えない。
もうすぐ2年がたつ。それでもまだ、彼女は寝ている。
髪は長く伸び、以前よりも細くなった腕や足。
頭にはヘルメットのような機械がかぶせられ、今もなお、その機械の電源は入ったままだ。
24時間、ずっと。
「史菜のおかげでね、だいぶ克服できたんだよ。ありがと。早く戻ってきてね。あ、そうそう、これ」
かばんから、あるプリントを取り出す。
それは、100点と書かれた答案で。
「じゃーん、すごいでしょ。史菜の点数越えたんだよ。はやく戻ってきて、また点数競おうね」
その後、花瓶の水の入れ替えや、また少し話をして、病室を出た。
私は、まぁまぁ裕福な家の生まれだ。
大きな企業にかなり投資していて、なかなかいろんなものが親戚や企業から送られてくる。
その中に、最新式のゲーム機、ナーヴギアがあった。もちろん、ソードアートオンラインのパッケージもである。
「え、ちょ……え!?」
私は包装を開けたとき、そんな素っ頓狂な声をあげてしまった。
もちろん私の部屋で開けているわけだけど、その部屋に並ぶのは、ラノベ、ラノベ、マンガ、マンガ、ゲーム、ゲーム。
なので、この最新式のVRゲームのことを知らないわけがない。
どこも予約がいっぱいで、ほんっとに朝早くから並ぶしかないと覚悟すらしていたところだった。
こんな形で手に入るなんて……。
なんてラッキーなんだろう。
それはともかく、学校では真面目キャラを通しているので、こんな部屋を見られたら、私のキャラが崩壊してしまうっ!
パソコンもまぁまぁ高級なゲーム専用パソコンで、入っているのはCSO3やAVA4とかとか。
PS6では、CODシリーズREMAKE、BF All of Warなどなど、もっぱら真面目系女子校生がやらないものばかりである。
というか、真面目系女子じゃなくても、女子ならやらないようなものばっかである。
さすがに、この部屋に詩乃を上がらせるわけにはいかないよね……。
いくらPTSDがだいぶ克服できてきたからって、こんな銃を使いまくるゲームがある部屋に通すわけにはいかないっ!
心ではそんなことを思いながらも、体は勝手に動き、ナーヴギアを開封していた。
そしてすぐに私は、ベッドに横たわり、剣の世界へ行くための、魔法の呪文を唱えた。
「リンクスタート!」
史菜が眠っている病院から帰ると、私は課題を済ませて、シャワーを浴びた。
そこから転がるようにベッドまでいくと、今尚親友が囚われているゲーム機、ナーヴギアの後継機である、アミュスフィアを装着する。
最初は忌々しい機械だった。
親友を連れ去り、今も帰さない、そんな機械だ。
嫌いじゃない方がおかしいだろう。
しかし私は史菜からもらった克服のチャンスを無駄にしないためにも、あるゲームを始めた。
エアコンの温度を設定し、今夜も私はGGO(ガンゲイルオンライン)最上位の狙撃手として、ターゲットを撃ち抜くために、魔法の呪文を唱えた。
「リンクスタート!」
短いですが、どうにかおもしろく読めるよう頑張りたいと思います。
しかし、やはり短いですね。
ではではっ、また次回