また、この小説には以下の要素が含まれます。
・初心者の執筆
・不定期投稿
・オリジナル要素
以上の要素が問題の無い方のみ、ご覧下さい。
第一話 遭遇
赤、白、青。
色とりどりの車が道路を通っていく。
横の信号が示す、青の歩行可能状況を示すランプが点滅する。
そのまま赤の歩行禁止に変わった信号。同時に向かいの信号に青が灯る。
炎天下がもたらす気温は殺人的だ。昨日も死者が出たと言うし、まったく、こんな都会を根城に研究に勤しむ両親はどれだけのモノ好きなのだろうか。
と、物思いにふけりつつ、俺は横を見た。
少し色素が薄く、黒が透き通るような髪色を流した少女がそこにはいた。
俺の妹だ。
「お兄ちゃん、熱い、まだ?」
「あともうちょい、頑張れよ~」
妹は汗を流さない。なぜかは分からないけれど。
大通りから路地裏に足を踏み入れる。そして、すぐそこに鉄製とおぼしきドアがあった。
ジーンズのポケットから鍵を取り出し、申し訳程度にドアを守る鍵穴に差し込む。
鉄特有の音が響き、ドアが開いた。
俺はそのまま、妹を伴って進む。
と、少し階段を降りると、横に二着のコートがあった。
下は寒いので、という理由で両親が置いておいたものだ。
したでひかりがあふれている
ソコカラ、オレノキオクハトギレテキエサッタ
「ん?」
博麗霊夢は思わず声を漏らした。
いつもどおりの妖怪対峙の帰り、博麗神社への空路で、下にあるものを見つけたのだ。
逃げる少年と、追う妖怪。
このまま食われるのを見ているのはなんだか後味が悪い気がする。
同時にあれは目標の敵であるかもしれない。
「はぁ・・・・・・」
大きくため息を吐きながら、霊夢は下へ急降下する。
耳元で風の音が響く。
そして妖怪をしっかり視界に捉えたところで・・・・・・
手に持った札を妖怪に投げつけた。
ぎぃ、と変な悲鳴を上げ、妖怪の動きが止まる。
そのまま降下の勢いで、霊夢は蹴りを行った。
もう一度、あの変な悲鳴を出しながら妖怪が少年の横に吹っ飛ぶ。
「え?」
少年もさすがに驚いたらしい。今まで逃げていたモノが簡単に吹っ飛ばされたのだから当然なのだろうが。
地面に降り立った霊夢は懐から布に包まれた何かを取り出した。それを少年の方に放る。
「うおっ」
少年は少し反応を見せたものの、霊夢が投げたものを手にとった。そのまま素早く布をめくる。
「・・・・・・?」
少年の手元の布、それに包まれていたのは銀色の刃を持つ、長めのナイフだった。輝く銀が陽光を反射して光っている。
「それを使って戦って、あんたみたいなのでも大丈夫でしょう」
霊夢はややぶっきらぼうに言う。
すると、少年は驚いたことに、ああ、と一言言ってナイフのグリップを握った。いくら霊夢といえどここまで反応の良い者は見たことがない。
「行くわよ」
霊夢は静かに言った。同時に地面を蹴り飛ばす。
その流れに乗るようにして、少年も走り出した。
霊夢が札を投げ飛ばす。
『大福』と書かれたそれが妖怪に当り、植物型のツタが切れる。また例の悲鳴。
「っ・・・・・・!」
無音の気合と共に少年がナイフを切り出した。
ばすっ、と音が鳴り、茎の部分が傷つく。
さらに、少年は勢いを止めることなく、一回転した。
今度は傷より深く、ナイフを突き出す。
「らぁ・・・・・・!!」
少年が小さく叫んだ。
茎と上の部分が分断され、上の方が落ちた。
「と、こんなもんかな」
少年はナイフを丁寧に布でくるんだ。そしてこちらを見る。
「え・・・・・・と、助けてくれた、んだよな?」
「まあ、そうなるんじゃない?」
霊夢は脱力しかけながら言った。
「じゃあ、お礼をしなきゃな」
そう言い少年は何かを口にしかけたが、口ごもる。
「・・・・・・何がなんなのかわからないけれど、私は博麗霊夢。よろしく」
「ああ、この場合、俺も自己紹介しなきゃダメだよな?」
「まあ、礼儀知らずなら名乗らないで行くんだけどね」
霊夢は両手を上げてうんざりしたポーズを取る。
少年はあー、うー、と数回うなった後、口を開いた。
「たぶん、だけど、俺の名前は
少年は、言うと頭をかいた。