ココまできたら、破壊の限りを。そうすれば竜王を捜す手間が省ける。これは合理的なはずだ。
オレは間違っていない。
ということで、ロトの剣を手に入れたオレは破壊しまくった。
竜王、早くしないと取り返しのつかないことになるぞ! ここだってローンとかあるんじゃないのか? こんなことしてると、末代まで呪われそうだが倒してしまえば大丈夫。このまま現れないで、影で呪いのわら人形とかでプスプスやるのは反則だぞ。
竜王「反則はおまえの方だ」
ゆいち「やっとあらわれたな」
竜王「しまった」
ゆいち「なんで『しまった』なんだよ」
竜王「不意撃ちするつもりが…」
あのさー、そうやってばらしてる時点で、もうその作戦はアウトだと思うんだけど…。そうやって、計画を立てたつもりでも些細なことから秘密が漏洩して失敗することはあるんだよね。何が言いたいかって? 気にするな。
それにしても、「竜王」って名乗ってる割には竜っぽくないな。まさかフェイク?
ゆいち「おまえ、偽物だろう」
竜王「?」
ゆいち「竜王という証拠を見せて見ろ」
竜王「それならばおまえは誰だ」
ゆいち「勇者の子孫…らしい」
竜王「証拠は?」
ゆいち「なくてもいい。というものだ。目的は竜王を倒すことであって、誰が倒したかなんて、あんたに知らせる必要はない」
竜王「たしかに」
納得してんじゃねーよ。
もう鬱陶しいからということで、
ボーーーーーーーーーッ!
ドラゴンの力を借りてみた。さすがにこれで死にはしないと思うけれども…。
煙が退いてから竜王の居た位置を確認する。
影が見えてきたのだが、なんかデカイ。
竜王「あーあ、衣装が」
現れたのは、オレの3倍身長の竜だった。
ゆいち「なんで、でかいんだ」
竜王「真空パックにしてたからだ」
なんだそれ。
とりあえず、もう一度ドラゴンの炎を浴びせかける。が、当たり前だがさっぱり効果がないようだ。逆に竜王が炎を吐いてきやがった。迷う間もなくドラゴンを盾にした。が…、
グェーーーーーーッ!
ドラゴンが灼けてしまった。
そんなアホな。フグは自分の毒では死なないんだぞ。なんで、同じ炎に負けるんだ? やっぱり質の差なのか? くっそう。
仕方ないから剣を取り出した。そして、攻撃…
しようとした瞬間に炎を吐かれた。これでは手が出せない。
ゆいち「卑怯だぞ」
竜王「なぜだ」
ゆいち「男なら剣で勝負だ」
竜王「剣を持っていない」
ゆいち「使えないヤツだ」
竜王「よく言うよ」
ゆいち「だいたいおまえの目的は何だ」
竜王「冒険」
……………。
ゆいち「ふざけてんじゃねーよ」
竜王「いやね、独り身でいる間にちょっと派手なことしとこうかと思って」
ゆいち「だからローラ姫をさらったけど危害を加えなかったんだな」
竜王「ああそうだ」
ゆいち「じゃあ、ローラ姫見張らせていた竜が、姫を襲ったらどうするんだ?」
竜王「あれは、オレの彼女だから問題ない」
う゛……ちょっと待てよ、あの竜はたしか…
発想
> とりあえず、姫を王に一時預ける。ドラゴンは自らの手で処分。ごめんな、みんなが驚くから。
こんなことしてしまったのはオレだーっ!
やばいやばいやばい………。どうとりつくろう。今や生きてはいないんだ。
どうしたっけ。殺した後にどうしたっけか。思い出すんだ思い出すんだ。
竜王「何慌てているんだ?」
ゆいち「いや別に…」
竜王「そうか? やたら頭を回転させているようだけど」
ゆいち「き……気のせいだってば」
やばい。気づいてやがる。
どうしようか。
選択肢1 逃げる
選択肢2 竜王を殺す
選択肢3 偽物をつれてくる
選択肢4 自らが死ぬ
1を選んだとしても、いつかは見つかるかもしれない。怯えて暮らすのはまっぴらだ。第一、らしくない。
2を選ぶと、まるく収まる。ただ、やっぱ強いと思われる。さっきまで引き連れてたドラゴンが簡単に焼け死んだんだからな。やばいかも。最終手段なんだろうなぁ。
3を選んだら…ダメだな。すぐばれる。
4……却下。
だいたいなんで死んじゃったんだろう。いや、殺したからなんだけど。
生き返ればいいのになー。
生き返ればいい??
遙か昔、蘇生呪文があったらしいというのをどこかの本で見た覚えがある。
そうか。
生き返らせればいいじゃん!
よし、そうと決まったら、ラダトームに戻ろう。ひょっとしたら、太古の呪文を知っている人がいるかもしれない。
ゆいち「ちょっと待ってってくれる」
竜王「は?」
ゆいち「いやいや、すぐに戻ってくるから」
そして、ルーラを唱えてラダトーム城へ。このときに竜王の城の天井を破壊してしまった。
竜王「おいこら、また壊すのか!」
こんな声が聞こえたが、どうでもいい。それよりも、蘇生呪文の方が大切だ。
ルーラだと簡単に戻ることができる。いい呪文だホントに。
さっそく王様のもとへ。
ゆいち「王様、太古の昔蘇生呪文があったそうですね」
王様「うむ。だが、儂は知らんぞ」
ゆいち「誰が知っているのでしょうか」
王様「そうじゃなー、町の呪いを解いてくれる老人かな」
げ、あの爺さんか。
ゆいち「ほ…他には」
王様「いないじゃろうな」
あの爺さん何歳なんだよ。
とにかく、知っている人がいるのなら、そこに行くしかない。
呪い爺さん「どうしたんじゃ、呪われたのか?」
何で嬉しそうなんだ?
ゆいち「太古にあった蘇生呪文を教えて欲しくて」
呪い爺さん「そうじゃなー、たしかザオリクっていうはずなんじゃが…。そのあたりに文献があるかもしれん。ちょっと待っててくれ」
うー、見つけてくれよ。