勇者ゆいちの冒険   作:やさかたくみ

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未知の呪文

 しばらく時間が経った。すると、奥の方から埃まみれになった化け物爺さんが現れた。

 

呪い爺さん「あったぞい、呪文書が」

ゆいち「助かった!」

呪い爺さん「ずいぶんと古い時代の書物じゃからな。読めるかどうか」

ゆいち「そんなー、読めなかったら困ります」

呪い爺さん「そんなこと言ったってのぉ」

ゆいち「読めなくても読め」

呪い爺さん「だったら、お主が読みなさい」

ゆいち「じゃ、くれ」

 

 仕方ない。自分で読むか…。

 

 うーん…読めない。時間ない。

 

 そうだ。時間は金で買うモノだ。誰か読める人に金払って解読してもらおう。誰がいいかな…。城の…フラッシュ爺さんだ。

 

 ということで、さっそくフラッシュ爺さんのところへ行くことにした。

 

フラッシュ爺さん「どうしたんじゃ」

ゆいち「この本を解読して欲しいのです。お礼もします」

呪い爺さん「礼はいらんぞ。いやー、懐かしい文字じゃ」

ゆいち「読めるんですね。助かります」

 

 呪い爺さんもそうだけど、何歳なんだろう…。

 

フラッシュ爺さん「どの部分じゃ?」

ゆいち「蘇生呪文…ザオリクと言うようですけど」

呪い爺さん「おお、ここじゃな。それよりも、文字覚えた方がお主のためになると思うんじゃが…」

ゆいち「すぐにでもマスターできますか?」

フラッシュ爺さん「努力次第じゃ」

ゆいち「い…急いでいるのですが」

呪い爺さん「じゃ、蘇生呪文と…あと飛翔呪文ってのもあるぞ。これは覚えると便利じゃろう。あと消去呪文とか」

ゆいち「なんですか、その消去呪文って」

呪い爺さん「モンスターを光のかなたへ吹っ飛ばす呪文じゃ」

ゆいち「そ、それは便利! 急いでいるので、その3つでお願いします」

 

飛んで飛んで

 さすがはフラッシュ爺さん。親切丁寧だ。ものの数日でこの2つの呪文を体得することができた。

 

フラッシュ爺さん「飲み込みが早くて教え甲斐があったわい」

ゆいち「ありがとうございます」

呪い爺さん「じゃあな。また呪文が欲しくなったら来い」

ゆいち「はい」

 

 よっしゃ! もうけもうけ。

 

 次にすることは、ドラゴンの復活だ。たしか、城から少し離れたところに埋めたはずだから…。このあたりのハズなんだけど。

 

 墓標らしきものを一応作ったから、見つけることができた。

 

 早速実行だ。

 

 ザオリク!

 

 ズォーーーーーーー。

 

 地面が盛り上がる。

 

 ゾンビだったら厭だな…。

 

 でも、ちゃんと蘇生されたようだ。

 

 ぐぉーーーーーーーー。

 

 ドラゴンは暴れる暴れる。それはそうだ。処分してしまったのだから。それでも、速攻で捕まえて手綱をセット。

 

 あとは飛ぶのみ。ということで、

 

 トベルーラー!

 

 ドラゴンの背に乗ったままのトベルーラは初めてだけど、うまくいったようだ。

 

 でもこれって傍目は異様だよねぇ…。

 

 がんばってがんばって竜王の城に到着。いや、正確には城の上空に到着か。

 

 中に入る方法を考える。

 

 でも考えるまでもなかった。城の天井の一部が破損しているからである。こっちはたしか、メルキド南部の沼地をうろついていて、ルーラでラダトームに帰るときに落としたんだったっけか。

 

 ま、楽だからイイや。

 

 中に入ってもっとびっくり。

 

 地下への入り口も大きな穴が空いている。

 

 これは先日のルーラの時のものだな。 あっさりと竜王のもとにたどり着くことができたではないか!

 

竜王「おお!」

ゆいち「連れてきたぞ。さぁ光の玉を返してもらおううか」

竜王「ドラゴンを解放しろ」

ゆいち「ダメだ。光の玉が先」

竜王「仕方がない。ほら」

 

 竜王はあっさりと光の玉をさしだしてくれた。

 

竜王「さぁ、約束だ」

ゆいち「あのさー」

竜王「なんだ」

ゆいち「なんでドムドーラ廃墟にしたの?」

竜王「は?」

ゆいち「ドムドーラ。人殺しはしないんじゃなかたっけ?」

竜王「跡にしたのはおまえもじゃないのか?」

ゆいち「ロトの鎧を踏みつけただけだ」

竜王「それじゃぁ跡とは言わない」

ゆいち「でもなぁ、この鎧の近くにいたモンスターは跡にしたけどさ」

竜王「じゃぁなにか? 正確にはドムドーラにいたモンスターを跡にしたってか?」

ゆいち「そういうこと」

竜王「それはそうとして、ドムドーラはかってに滅びただけだ。火山活動でな」

ゆいち「そうだったの?」

竜王「早くドラゴンを解放してくれ」

ゆいち「えーっと…」

 

 揺するネタを考え中。

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