勇者ゆいちの冒険   作:やさかたくみ

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西へ行くとしますか

 折角ラダトームに戻ってきたんだし、フラッシュじじいのところへ行って、MPでも回復しておこうか。でもその前にベホイミな。

 

 そうそう王様のところにも行っておく。

 

ゆいち「王様、ローラ姫はもうちょっと待ってください」

王「うむ」

 

 もうすぐもらってあげますからねぇ。はっはっは。

 

 そういえば、この城に鍵のかかったところがあったっけな。おっしゃー、前回は諦めたが、今回は正攻法で進入できるぞ。

 

 奥へ奥へと進む。おやっ? なんか床が輝いてるぞ。

 

 右足の指の先だけをその床の上に置いてみる。

 

 ピリッ!

 

 よく分からんが、ここは危険だ。行くのを止めておこう。それにしても、この変な床の奥にいるおっさんは、どうやって行ったのだろうか。そしてどうしてあんなところを徘徊しているのだろうか。全くもって不明だ。

 

 もう少し城を彷徨ってみる。

 

 ?? 奥に隠してあるかのように階段があるではないか。これは入るしかないでしょう。

 

男「おまえは誰だ」

ゆいち「勇者だ」

男「証拠は?」

ゆいち「………ない」

男「ま、いっか」

 

 いいんかい。

 

男「これはラダトームに伝わる秘宝、太陽の石だ」

ゆいち「どうしてはじめにくれなかったんだろう」

男「王様、あれで忘れっぽいからね」

 

 王様がちょっとボケてるせいで、二度手間かい。まあ、偶然ここに来たからいいようなものの…。まったく。

 

 さーて、そろそろ西に行くことにするか。その前に宿に泊まろうかな。

 

 ふっかふっかベッドでゴロゴロして。うけけ。

 

 気持ちよく目を覚ました。やっぱ野宿よりも宿屋のベッド。それに女の子でもいようものなら……(以下自主規制)。

 

 ガライの墓までは何の問題もない。あるわけもない。そう、オレは強いんだ。

 

 墓の内部に進入する。たいまつは持ってないけどレミーラがある。便利な呪文だよな。でも、ちょっと疑問。

 

 どうしてレミーラの光って壁の向こう側まで届くんだ? いや待て、どうして見えるんだ?

 

 オレはどうやら透視能力がある。これはフルに利用するしかない、そう風呂場とか。でもここでは実践できないようだ、クスン。

 

 ここはガライの墓。モンスターがいる。

 

 墓参り大丈夫なのか?

 

 大変だろうねぇ。お盆の時なんか混雑…しないのかな? いや、お盆ってあるのか?

 

 まあいい。とりあえず墓に行く。たどり着く。

 

 銀の竪琴めーっけ。

 

 ちょっと弾いてみるか。

 

 ポロロロン…。

 

 ん? モンスターが来たぞ。やるのか? お?

 

 違った。聞き惚れてただけのようだ。無益な殺生はやめにするか。オレはジェントルマンだからな。ちょっと昔、腹いせに殺しまくったことなんて、オレの記憶にはない。正確にはなくなる。5秒後に。

 

 ?? 今何か忘れたような気がするけど、気にしないことにするか。

 

 墓から出るにはリレミト。楽には勝てない。だってそうだろ。なぁ。ほらほら、駅とかで階段とエスカレーターがあった場合は、やっぱりエスカレーターを選ぶだろ? そんなのこの世には存在しないんだけどね。

 

 これからどうしようかな。南に行こう。決めた。

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