主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

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山小屋で昨日の事に着いて話し合った後、ジム戦見学しに行ったらカイセイに出会い、バトルをすることに。
という前回のあらすじ

ヒコザル(ユウ)、ムックル(ハヤテ)、コリンク(レオ)、ロゼリア(ロゼ)

ヤミカラス(クロウ)


11話 それはフラグというんだよ。

「いくぜ、クロウ!「つつく」だ!」

 

「ハヤテ、「なきごえ」!」

 

ムックルの甲高い声がクロウに向けられているにも関わらず、辺り一帯を響かせる。

クロウは少し怯みスピードが落ちていながらも、ムックルに突撃してくる。

 

「「でんこうせっか」でかわして!」

 

素早くかわした後、もう一度「なきごえ」で相手の攻撃力を下げていく。これはユウから始め、レオにもしておくように指示している。

 

「また「なきごえ」かよ!そっちがその気なら。クロウ、「あやしいひかり」だ!」

 

「「でんこうせっか」!」

 

ハヤテは「あやしいひかり」を出される前に、何とか「でんこうせっか」を当てることに成功した。

・・・アレ?そういえば、ヤミカラスって「あやしいひかり」使えたっけ?(※タマゴ技です)

 

「頑張れ、クロウ!「あやしいひかり」だ!」

 

「ッ…ヤミィイ!」

 

『げッ!?うっ、クラクラする~…。』

 

「っ当たったか…。」

 

クロウが即座に立て直し、ハヤテが離れる前に至近距離で「あやしいひかり」に当てられ、混乱してしまった。

 

「今だ、クロウ!「おいうち」!」

 

「ハヤテ!早く混乱を治して、ハヤテ!」

 

無茶な命令だって分かってるけど。混乱状態では基本、ゴリ押すしか方法がない。

攻撃力を2段階下げているとはいえ、クロウが足でハヤテを掴んで連続で攻撃している間、ずっとダメージを受け続けている。早く混乱を解いてもらうしかない…。

 

『クラクラ~…ハッ!くっ、離せコノヤロー!』

 

「ヤミッ!?」

 

よしっ!混乱が解けてクロウを離した。

体力はどちらも同じぐらいかな、また混乱になったらお終いかもね…。っ!今ならアレが…。

 

「もう解けたのか。ならもう一回、「あやしいひかり」だ!」

 

「ヤミィッ!」

 

「ハヤテ、上に向かって!」

 

「逃がすか!いけっ、クロウ!」

 

クロウがカイセイの指示に従い、追撃しようと上を向くが。

太陽の光が眩しくてハヤテを見失い、その隙にハヤテがクロウの後ろへ急降下。その勢いを利用して、「つばさでうつ」でクロウを地面に叩き落とし、クロウは戦闘不能となった。

 

これは空を飛べるハヤテだからこそ、いつでも相手の上をとれるために考えた戦術の1つだ。正し、天候条件が必須であるため、練習する時とかが限られてるけど、上手く出来て良かった…。

ちなみに元案はサトシがやってた…と思う。何か他にもやってた人がいた気がするけどね。

 

カイセイは悔しそうにしていたけど、直ぐに立ち直ってクロウにお疲れの言葉をかけてボールに戻す。

 

「くっそ~…次は絶対に勝つ!いけっ、ダイト!」

 

「ハンガッ!」

 

「ひこうタイプのハヤテに対して、草タイプのハヤシガメで挑むの?」

 

「へっ、そんなの関係ないさ!最後はコイツ(相棒)にするって決めてるんだ!」

 

「ふふ、なるほどね。でも悪いけど、ハヤテは一旦お休みだよ。お疲れ様、よく頑張ってくれたね。」

 

『悪いね、アスカちゃん。』

 

うん。やっぱり大分と疲れているようだね。声がいつもより元気がない。…と言っても、ハヤテを出さずに決着つけるつもりだけどね。

それじゃあ…こっちも相棒を出すとしますか!

 

「お願い、ユウ。」

 

『うん、任せて!』

 

「おぉ!アスカ、ヒコザル持ってたのか!」

 

「ナナカマド博士から貰ってね。」

 

ユウとダイトがお互いを認識すると、やっぱり知り合いらしく、2匹とも嬉しそうにしている。

 

「ダイト!知り合いだからって手加減すんなよ!バトルはいつも、本気と本気のぶつかり合いだからな!」

 

「ハンガァ!」

 

あっちは気合充分。図鑑で見ると、やはりと言うべきか、進化してるだけあってLv18。それに対してこっちはLv13。相性や素早さが勝っているものの油断大敵だね。

 

「それじゃあ今度は、こっちからいかせてもらうよ。ユウ、「ちょうはつ」!」

 

「えっ。「ちょうはつ」って確か…あっ、しまった!これじゃ、「のろい」が使えねぇ!」

 

気づいたようだけど、もう遅い。ユウのぎこちない「ちょうはつ」が成功した。

…ゴメンね、ユウ。この技苦手だっていうのは分かってるんだけど、まだ使うつもりつもりなんだ…。

 

「仕方ねぇか、こうなったらひたすら「はっぱカッター」だ!」

 

「ハッガ!」

 

「「ひのこ」で打ち消して!」

 

『分かった!』

 

「ひのこ」で打ち消そうとしたけど、レベル差の影響かな。拮抗していたものの、後少しのところで押し負けてしまった。でもこっちの素早さが上だったおかげで、直ぐにかわしてダメージを受けずに済んだ。

 

「よしっ!このままドンドンいくぜ!「はっぱカッター」!」

 

「ハッガ!」

 

「ユウ!地面に向かって「みだれひっかき」!」

 

『アレだね、分かったよ!』

 

これは前に言ってた、ノゾミのニャルマーに教えていた戦術で。これを何回も行ったからなのか、本来このレベルでは覚えない技を使えるようになっていた。

「みだれひっかき」で土煙ができ、そこに「はっぱカッター」が襲いかかるが。私の合図で右に行き、すかさず「ひのこ」を隙のあるダイトに打っていく。

 

「ハガッ!?ハッガァ!」

 

「ダイトっ、頑張れ!もう一回、「はっぱカッター」だ!」

 

「ガァ…ハンガッ!」

 

まだ威力の低い技とはいえ、特殊の効果抜群の技であり、防御より特防の方が低いダイトにとっては、かなりのダメージを受けてるみたいだね、これなら…。

 

「ユウ、「ひのこ」!」

 

「へっ!それならまた…何っ!?」

 

「ハッ…ガァ!」

 

先程と同じ展開になると思ったんだろうね。

でもそれは、僅差で勝てただけであり、お互いに体力満タンの状態だった。でも今は、大ダメージを受けたダイトと体力満タンのユウ。

今なら、「ひのこ」で「はっぱカッター」を打ち消せる。そう、今なら…

 

「ガッ、ガァ…ハッガァ!」

 

「おぉー!やったぜ、しんりょくだー!」

 

「…さすがに、今のでは倒れないよね。やっぱり、こうなったか…。」

 

しんりょくが発動したことにより、また「ひのこ」が押し負けてしまった。でもすかさずかわしたことにより、ユウはダメージを受けてない。

 

ユウが息を整えて大丈夫だよと言っているが。ダメージを受けていないとはいえ、さすがに疲れてきたようで。呼吸が浅くなってきている。

 

この状態では、下手すれば強化された「はっぱカッター」で沈んでしまうかもしれないな。

またギリギリのところで躱して攻撃するのもアリだけど。2度も同じ手が通用するとは限らないし。

似たような手だけど、動揺を誘うことが出来るだろうし、アレでいこう。

 

「いくぜ、ダイト!「はっぱカッター」だ!」

 

「ハッガァア!」

 

「ユウ!地面に向かって「みだれひっかき」!」

 

「またコレか!範囲を広くするんだ!」

 

もう一度、みだれひっかきで土煙を作り、ユウの姿を見えなくする。その土煙全体に向けて、はっぱカッターが容赦なく襲いかかる。

 

「よしっ!やったか!?」

 

「それはフラグというんだよ。ユウ、「ひのこ」!」

 

「えっ?って、あぁ!ダイト!」

 

土煙が晴れたところには、ユウが地面にうつ伏せになって、頭を上げて技を出していた。

これはこの戦術を使った作戦の一つであり、こうして2回使うことで油断を誘ったのだ。

勿論。体力が少なくて遅いダイトが、避けられるはずもなく、力なく倒れた。

 

「やったね、ユウ。よく頑張ったね。」

 

『うん!作戦成功だね!』

 

その時、ユウが突然光り出した。…進化の光だ。

 

レベル的に、もうそろそろだと思っていたから出したわけだけど。

…もう肩に乗せられないなとちょっぴり悲しくもある。でもやっぱり…

 

1番のパートナーが進化したのは、ものすごく嬉しい!!

 

「おめでとう、ユウ!」

 

嬉しい気持ちのままに、ユウを抱き締める。ユウも喜んで抱き締め返してくれた。

2人で喜んでいると。カイセイがダイトをボールに戻して、こっちに近づいてきた。

 

…そういえば、バトルが終わった事すっかり忘れてた…。

 

 

 

-おまけ-

 

 

「う~ん…。」

 

『どうしたんだ、アスカちゃん?』

 

カイセイと一緒にポケセンへ向かう途中。

私を心配したハヤテが肩に移動して、カイセイに気づかれないようにこっそりと尋ねてきた。

 

今、私はカイセイの少し後ろを歩いており、カイセイはバトルの事に夢中なのか、上機嫌な様子で、こちらに気づいていない。

 

「うん。もしカイセイも私と一緒で、こっちに送り込まれた人だったら。ハヤテたちが擬人化できることを話した方がいいのかなと思ってね。もしかしたら、それと関係があるかもしれないし…。」(小声)

 

『あぁ、それな。初日に聞かされた時、さすがに驚いたけど…。何かそういうのワクワクするから、アスカちゃんの仲間になってラッキー♪って思ったぜ。』(小声)

 

そんな風に思ってたのかよ…。

 

あっ、そうそう。ハヤテたちには事前に、私の事について話しているよ。

ハヤテたちを仲間に加えた日の夜に、ユウも含めて話してなかったと気づいて。晩ご飯を食べ終わった後に、部屋でその事をみんなに伝えたんだ。

 

最初、ご飯を食べた後という事もあり、眠たそうにしていたハヤテが聞き終わった後に若干、目を輝かせてたのはそういう事だったのか…。

ユウとロゼちゃんは理解した後、私に大丈夫だよって感じで話しかけてくれてたな。

…あぁ。レオもハヤテと似てるかもね。話を聞いた後、不敵な笑みを浮かべて何か楽しそうにしてたな…。悪役の顔かな、アレは?

 

『で。アイツに教えるのか?』

 

「ん?あぁ…そうだn…いや、まだいいかな。」(小声)

 

『?…それは…アイツがまだ信用できないとか。そんな感じの理由か?』

 

「いや…そうした方が、驚いた反応が聞けるでしょ?」(小声)

 

『(わぁ…アスカちゃん、悪い顔してるなー…。)』

 

黒い笑顔を浮かべたアスカと、それに珍しく顔を引きつっているハヤテを、カイセイが気づくことはなかった。




カイセイくんとのバトルに勝利しました。と言っても、今回はそこまで苦戦していませんでしたが。
まあ、カイセイのバトルとユウの進化を見せたかったので、それで十分です。

おまけが長くなった…。ていうかコレをおまけにしていいのか…いっか。(おい)

ハヤシガメ(ダイト)
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