主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

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ポケセンでカイセイと話し合った翌日、カイセイがクロガネジムを制覇したあと別れ、アスカはその3日後にジム戦をすることになる。
という前回のあらすじ

モウカザル(ユウ)、ムックル(ハヤテ)、コリンク(レオ)、ロゼリア(ロゼ)


13話 勝ちにいくよ

「これより!チャレンジャーアスカvsジムリーダーヒョウタのクロガネジム戦を始めます!」

 

ついに始まったジム戦…か。見学はしたけど、実際にこうしてジム戦をやるのは初めてだからなぁ。

 

ここに立って初めて分かるこの緊張感…。ゲームではそんなのなかったからね。

それに、こういうの緊張する方なんだよな…心としては緊張してないって認めたくないだけで、心臓はバクバク言ってるんだよな…。

 

カタカタカタカタ…

 

腰に付けているみんなのモンスターボールがカタカタと揺れている。私はそれぞれのボールを撫でた。

…うん、ありがとうね、みんな。トレーナーの私が元気づけられてしまったな…。

私は一旦、少し深呼吸をして落ち着かせる。

 

「それでは両者!ポケモンを一体出して下さい!」

 

あっ、いつの間にか審判の人が説明し終わってた。たまにこうやって人の話を聞き流してしまうことがあるんだよな…いい加減直しておきたい…。

まあ、カイセイの時に聞いてたから大丈夫だけど。

 

「いけっ、イシツブテ!」

 

なるほど。昨日とは違って、ヒョウタさんの一番手はイシツブテか。ズガイドスじゃないだけマシかな。それに、何が一番に来ようと作戦は立ててあるしね…

 

「お願い、ロゼ!」

 

『はい、任されましたわ!』

 

「なるほど。まずはセオリー通りというわけだね。」

 

いえ、たまたまですよ。どのポケモンに、どの子で対応するか決めてただけです。

 

まあ、カイセイは1番手のイワークに対してクロウだったから、ヒョウタさんの気持ちも分かりますけどね。

それと、カイセイは純粋なタイプ相性でいいのがダイトだけだっただけですから。

 

「では、バトル開始!」

 

「ロゼ、突っ込んで!」

 

「まずは距離を詰めようというのかな。イシツブテ、「ころがる」だ!」

 

よし、キタ!…それにしても、身体が重いはずなのに相変わらずのスピードだなぁ。

…でも、それぐらいのスピードなら余裕でいけますよ?

 

「ロゼ、「しびれごな」!」

 

『はい!…はあっ!』

 

「イシッ!?」

 

「!…「しびれごな」でかわした!?」

 

当たる直前に、地面に向かって一気に「しびれごな」をぶつけ、その反動を利用してかわした。そして…それと同時に大量の「しびれごな」が辺りを覆う。

 

「っそうか、しまった!イシツブテ!」

 

「ロゼ、「メガドレイン」!」

 

『これでチェックメイトですわ!』

 

気づいても、もう遅いですよ。イシツブテは標的を失って、方向転換をするために一度「ころがる」を止めてしまっている。

その時に「しびれごな」がイシツブテにかかってまひ状態になり。動きが鈍くなったところで、至近距離からの「メガドレイン」。

 

そして実は、ロゼが突っ込んでいるときに「せいちょう」をするように指示していた。それが2回も出来たみたいで。特攻が2段階アップしており、それによってイシツブテは一撃で戦闘不能となった。

 

 

カイセイのジムバトルを見てて、気づいた事がある。

イシツブテの「ころがる」は、方向転換するとき2種類あって。

標的が横とかにズレた場合、急カーブをするのに対して、標的が真後ろとかの死角に入った場合、一度動きを止めて確認してから方向転換をしていた。

 

今回は、その癖を利用して。「しびれごな」を利用してイシツブテの後ろを取れるようにジャンプしてかわした。この作戦が上手くいった様で良かったよ。

 

 

イシツブテのスピードに対してもそう。昨日、ハヤテだけを出して見学していたのには、理由が2つある。

一つは、ヒョウタさんにこちらの手持ちポケモンを見られるのを防ぐこと。

と言ってもコレは、ただの保険であって。例えヒョウタさんが見ても、対策を練らない場合がある。でも用心に越したことはないので、ハヤテだけにしておいた。

 

もう一つの理由が、ヒョウタさんのポケモンの素早さをハヤテと一緒に確認すること。

そのスピードでかわせるように特訓できるように。それより少し早めのスピードの方が、本番の時かわしやすくなると思ってね。

 

おかげで上手くいったみたいだよ。ありがとうね、ハヤテ。ハヤテのボールをそっと撫でると、ボールが嬉しそうに反応した。

 

「イシツブテ、戦闘不能!ロゼリアの勝ち!」

 

「ありがとう、ロゼ。」

 

『いいえ。アスカさんの作戦勝ちですわ。』

 

優雅にお辞儀をしながら、ロゼはそう言った。ノーダメージでいけたのは嬉しいね。

よし、まずは一体目。

 

「ご苦労様、イシツブテ。後はゆっくり休んでくれ。いや~、やられたよ。まんまと作戦にハマってしまったようだね。よく考えられているよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

「だが次も、そうはいかないよ!いけっ、イワーク!」

 

「イワアァァァッ!」

 

おぉ!相変わらずデカいな、イワークは。やっぱり観客席で見ていたときより、こっちから見る方が何倍も大きく感じるね。さて…

 

「ロゼ、交代だよ。お疲れ様、おかげで大分と楽に進めたよ。」

 

『アスカさんのお役に立てて何よりですわ。ボールの中で応援しています。』

 

「ロゼちゃんの応援に応えようね。お願い、ユウ。」

 

『うん。ロゼさんの頑張りに応えれるように、頑張るよ!」

 

「次はモウカザル。いわタイプに相性が良い、かくとうタイプを持ってるポケモンか。」

 

イワークがアレをされる前に当てたいな…早速いくか。

審判の再開の合図とともに、ユウに指示を出す。

 

「いくよ、ユウ。まずは「マッハパンチ」!」

 

「また突っ込んできたか、なら今度はあえて受け止めよう!「かたくなる」!」

 

っやられてしまったか。「かたくなる」がくる前に、「マッハパンチ」を当てておきたかったんだけどな。でも、それなら…

 

「ユウ、「ひのこ」!」

 

『分かった!』

 

「カウンターを警戒して、特殊技に切り替えたか。(想定内ではあったのかな、判断が早い…。)」

 

「かたくなる」は防御力を上げる技。特殊攻撃に対しては意味がないからね。それに、イワークは防御はよくても、特防が低いポケモンだし。

下手に攻撃してこっちの体力を減らされるより、特殊で攻めていった方がいいと予め考えてはいた。

でも、やっぱりその前に「マッハパンチ」を当てたかったな…。

 

「(こうなると、どのタイミングで来るか分からないし。やられる前にやった方がいいね。)ユウ、「ちょうはつ」!」

 

『わ、分かった!…こ、この石頭ー!』

 

…それで「ちょうはつ」になるんだ。

ポケモンの性格によって大分と違うだろうな…。それにイワークは確かにいしあたまだよ、外見と特性が…。

 

「なるほど。「ステルスロック」を封じるために、モウカザルを出したのか。イワーク、「いわおとし」!」

 

「ユウ、来るよ!「マッハパンチ」!」

 

『アレだね、分かった!』

 

上から降り注いでくる「いわおとし」を、ユウは身軽な動きで上へ上へと伝ってジャンプしていき、一番上にある岩からイワークの頭に向かって「マッハパンチ」をする。勢いよく飛んできたというのもあり、イワークは大分とダメージを負ったみたいだね。

 

これも考えていた作戦の一つで。

アニメでサトシが「がんせきふうじ」に対してやっていたのを使わせてもらった。確かピカチュウは、「アイアンテール」の反動を利用して、登っていってた気がする。

ユウはモウカザルという種族であるおかげなのか、こういうアクロバティックな動きが得意で、そういった技とかナシでいけたけど。…猿だからかな。

これでイワークも…

 

「これも攻略済みか、やってくれるね。だが、イワーク!しっぽを掴んで叩き落すんだ!」

 

「イ、イッワアァァァッ!」

 

「!そんなに早く動けるのか。「かたくなる」が効いてるのかな…。」

 

イシツブテ同様、何でそんなに重そうな身体をしてるのに、早く動けるのかな。イワークが空中で上手く身動きが取れないユウのしっぽを、自分のしっぽに巻き付けて叩き落した。

空中でも、ユウならちょっと体をひねって手足を上手く使えば、ある程度なら回避できるんだけど。しっぽとか後ろの方から来られたから、されるがままだったね。

ヒョウタさんはそれを見越してやったのかな。

 

「(「ステルスロック」はまだ使えない。となると…)イワーク!「たいあたり」だ!」

 

「ユウ、突っ込んで!」

 

『分かった!』

 

素早いイワークの「たいあたり」にユウが突っ込み、縦に回転する。その回転によりイワークの上をいき、イワークの頭の尖ってる部分を踏み台としてジャンプし、回避する。

アニメではヒカリちゃん始め、サトシがよくコレを駆使していろんなのを編み出していたのを今でも覚えてるよ。ゲームではそんな事は絶対に出来ないからね。今でもすごく印象に残ってるよ。

 

「回転の動きを利用して回避したのか!」

 

「今だよユウ、「ひのこ」!」

 

『最大パワーでいくよ!』

 

ユウは、上から「ひのこ」でイワークに攻撃する。しかもそれが、イワークの頭から身体全体へと降り注いだ。ここまで上手くいったのは。ユウが空中で留まっている時に、イワークが真っ直ぐ向かってきたからだろうね。

 

…何かアレだな。工場とかのベルトコンベアの流れ作業的な。

ベルトコンベアでパンが流れてくのに対して、上にある機械はそのまま動かずに、ジャムを出してパンに詰めていく…あの感じ。

…アレ?何かこんな例え方したら、すごく地味っぽくな…うん、今のはナシの方向で。

 

「イワーク、戦闘不能!モウカザルの勝ち!」

 

よし、2体目もいけた。ユウもあまりダメージを受けてないし、何より「ステルスロック」を撒かれずに済んだのが良いね。

 

「見事だよ、アスカちゃん。君の作戦も、それに応える君とポケモンたちのコンビネーションには、驚かされてばかりだ。しかし、勝負は3体目のポケモンが倒れるまで、分からないよ!」

 

「勿論です。最後まで全力で戦います!」

 

「では僕の3体目だ。いけっ、ズガイドス!」

 

カタカタカタカタ…

 

ふふ、分かっているよ。君を信じて、ちゃんと作戦を立てたんだからね。

 

「ユウ。お疲れ様、あとはこの子に任せて。」

 

『分かってるよ、僕も信じてるからね。』

 

ユウをボールに戻して、私も3体目のポケモンを出す。

 

「勝ちにいくよ。お願い、レオ!」

 

『言われなくても…勝ちに行くさ。』

 

私の3体目はコリンクのレオ。いつもより相手を睨みつけて、やる気満々の様子だね。

クロガネジム、最後のバトルへといこうか!




アスカ初めてのジム戦ですね。
描写…これで精一杯です…。戦闘描写より心理描写の方が多い気がするなぁ…と書き上げたときに思いました。
戦闘描写の方も頑張っていきたいです…はい。

次回、この調子でズガイドスを倒せるのでしょうかね。お楽しみに。
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