主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

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今日は2話投稿しますが。
基本、1話投稿でやっていきたいと思っています。

後、今回は1話という事もあって、4000字ということになっていますが。
文字数少なめですけど、基本3000字ぐらいの文字数でやっていこうと思っています。


1話 これからよろしく

太陽の暖かな光と、気持ち良いそよ風を肌で感じ、そっと目を開けると---

 

--- 一軒の風車付きの大きな建物が目に入った。

 

きっとこれがナナカマド研究所だね。ユクシーが言ってたっていうのもあるけど。アニメやゲームで見たことのある建物だし。

 

 

…それにしても、本当に大きいなぁ。

まあ。10歳の身体に戻って、目線が低くなったのも影響してるんだろうけどね。いやむしろ、16歳だったときとあまり変わらい方が逆に困る。

 

前は平均身長より低い154.9cmだったから。だからせめて…せめてこの世界では155は越えたい!いや、160はいってやる!とフラグめいた決意をしてみる。

そこ!小さい願望だなとか思わない!

 

 

身長に対する身体の違和感から、服も変わっていることに気づく。

そういえば、服もユクシーが用意してくれたのかな。さっきまでは前の服を着ていたんだけど。

 

今の私は、黒のシャツの上に赤い半袖のジャケット、そして長ズボンを穿いて、赤いキャスケットを被っていた。靴は歩きやすそうなスニーカーを履いていた。

うん。私好みの実用性のあるボーイッシュな服装だね。ジャケットにポケットが4つもあるよ。よくいろいろとポケットに物を入れるから嬉しいね。また会った時にユクシーに感謝しておこう。

 

 

後、伸びていた髪も短髪に戻ったから軽く感じるな。…切るのめんどいから、また伸ばすけど。

そして、いつの間にか背負っていた赤いリュックに気づきつつ、正面にある研究所の出入り口を見つめ、私はようやく歩き出した。

 

 

ドアを開けながら「ごめんください。」と言って、入り口から研究所内を覗き見る。

 

部屋全体を見渡せる大きな部屋の奥の方に、ナナカマド博士と助手が数人。そして博士の傍にある机の上に、3つのモンスターボールが並べられているのが確認出来た。

 

 

「うむ。君がアスカくんだね、待ってたぞ。私がナナカマドだ。ようこそ、ナナカマド研究所へ。」

 

気づいたナナカマド博士が私に声をかけて、厳つい顔付きで(多分元から)私を招待する。それに続くように、他にいる助手の人達も気づいて挨拶をし、私に入ってくるよう招き入れてくれた。

 

私は再び挨拶をしながらお辞儀をし、ナナカマド博士の元へ歩き出す。

 

 

「初めまして、ナナカマド博士。アスカと言います。」

 

私はナナカマド博士が差し出してきた手に握手を返し、改めて挨拶をする。

 

私は驚いたり怖がるといった表情は出さないようにしてるけど。笑顔や愛想笑いは基本、普通に表に出している。

人間、見た目の9割で第一印象が決まるって言うしね。

 

「うむ。改めて、私がナナカマドだ。よく来てくれた。ではさっそく、アスカくんにポケモンを託すとしよう。」

 

 

博士は、机の上に並べられているボールを端から順に、ポケモンを出していき、それぞれの種族名と簡単な情報を述べていく。

どの子も進化前ということもあって、すごく可愛い…!!

 

でも私は、最初から決めていた。ポケモンゲームを初めて以来、最初のポケモンはこのタイプでいくと決めていた。

そしてこの子は、その今までやってきたポケモンの中で1番のパートナーだ。

 

 

「さて、君はこの中からどのポケモンを選ぶのかな。」

 

 

 

「ヒコザルです。…私は、ヒコザルにします!」

 

 

私はヒコザルの目を見て答えた。ヒコザルの意思を感じ取りたいからだ。もしヒコザルが私を認めなければ、残念だけど他の子にしようと考えていた。

例え初心者用ポケモンとして育てられたとはいえ、ちゃんとその子の意思を尊重したかったから。

 

でも、そんな心配は要らなかったみたいだね。ヒコザルも、私の目を見て答えてくれた。

 

言葉で言い表せないぐらい嬉しくて、笑顔でヒコザルを抱きかかえた。これからよろしく、と。

ヒコザルもそれを感じ取ったのか、笑顔で答えてくれた。

 

 

「うむ。どうやら決まっていたようだな。アスカくん、これがヒコザルのモンスターボールだ。大事に育ててやってくれ。」

 

「はい!」

 

「うむ、良い返事だ。そしてこれがポケモン図鑑とタウンマップ、そしてモンスターボールだ。餞別として受け取ってくれ。」

 

受け取る際に気を遣ってくれたのか、ヒコザルが肩に移動してきた。

気を遣えるいい子のようだね。

 

ポケモン図鑑等を持ってきた助手さんから、空いた両手で貰い受け、ポケモン図鑑の簡単な説明をしてくれた。

アニメで何となく分かっていたけど、ポケモン図鑑でポケモンをかざして見ると、そのポケモンのレベルや技、簡単な健康チェックなどが分かるらしい。

かがくのちからってすげーと思わず言いたくなる程のハイテクっぷりだよね、ホント。

説明書も付属として貰ったので、念のため読んどこうかな。私は説明書とか読まない派だけど、他にもいろいろと機能があるかもしれないし。

 

 

「アスカくん。旅には楽しいこともあれば、その分、辛いこともあるだろう。だが、越えて行け。ヒコザルと、そしてこれから会う新しい仲間たちと共に。そうすれば、君たちの旅は一生の宝物となるだろう。」

 

ナナカマド博士の言葉を噛み締め、ヒコザルと顔を見合わせた。決意した私たちはナナカマド博士に力強く返事をした。

満足そうに頷く博士に、いってらっしゃいの言葉をもらい、私はお礼と別れを告げて、出入り口へと歩き出す。

出る前にもう一度、博士と助手さんたちにお辞儀をし、私たちは研究所を出て新たなスタートを切る為、1番道路へ向かった。

 

 

 

1番道路へ向かっている時、私はある事に気づいた。ヒコザルの名前だ。

 

私は基本、ゲーム初回時は新ポケモンの種族名を覚える為に、そのままプレイしてから2回目以降に名前をつけることにしている。

ゲーム内では、ヒコザルを選んで一緒に旅したことは何度もあった。

その中で一番、気に入っていた名前は確か…

 

 

「…ユウ。」

 

 

急に足を止めて言い出した私に、ヒコザルはどうしたのかとこちらを見て首を傾げている。

うん。まあ、そうなるよね。

 

「名前だよ、キミの。…気に入らなければ別のを考えるから。あっ、名前を付けられるのがまず嫌だったかな?」

 

ヒコザルは目をパチクリと瞬いた後、ハッとしたと思ったら勢いよく首を横に振り、嬉しそうに声を上げる。

言葉が通じないから身体で気持ちを表しているのか、それともこの子の性格なのかは分からないけど。

そうやって身体で表現してくれる分、すごく分かりやすいな。

 

まぁ、とりあえず気に入ってくれたみたいで良かった。

 

 

「…そういえば。私の名前、言ってなかったね…それじゃあ、改めて。私はアスカ。これからよろしく、ユウ。」

 

ヒコザルを向かい合うようにように地面に降ろして、目線を合わす様にしゃがみこみ、手を差し出して自己紹介をする。

ヒコザルも笑顔で返事をし、握手に応じてくれた。

 

そして再び。私とユウの旅が始まる。

 

 

 

---

 

 

 

「ユウ、「ひのこ」!」

 

「ヒコッ!」

 

 

最後の止めと言わんばかりに、ユウの口から放たれた「ひのこ」がビッパに当たり、無事に勝利を得た。これで3連勝だ。

 

私はユウにお疲れ、良かったよと声をかけ、頭を撫でる。

今のバトルでユウは全くダメージを受けなかった。完全勝利というものだね。私もユウも少しずつバトルに慣れてきている証拠かな。

そして…相手がビッパだからというのもある…かな。

 

 

ユウとの初めてのポケモンバトルの相手は、野生のビッパだった。

初めての指示に戸惑ってしまったけど、難なく勝利。

 

 

その次もまたビッパが出てきて、2度目という事もあって無事に勝利を得る。

 

 

そして先ほどのバトルで3度目。

…ここら辺はビッパしかいないの?

ビッパの行動パターンを大体把握できたから、攻撃をかわしつつ、ダメージを与えることが出来、少し弱った状態で最後の一撃を決め、完全勝利した。

 

 

…さすがに次は、ビッパ以外と戦いたいな…。

 

 

私は次のバトルこそはと思いつつ、3連戦で少し疲れてるユウにキズぐすりをかけていると。

 

向こうの方からトレーナーがやってきた。

 

 

「あっ、トレーナー発見!なぁなぁ、オレとバトルしようぜ!」

 

 

どうやら私の初のトレーナー戦は、短パン小僧のようだね。

相手は既にモンスターボールを片手に、勝負する気満々の様子である。まだユウしかいないので、1vs1のシングルバトルにしてもらった。

 

ユウが私を見て頷くのを確認し、ユウを前に出してその勝負を受ける。

 

 

「お前はそのヒコザルだな!よしっ、いっけー!オレのポケモン!」

 

 

男の子と同じく、元気よく出てきたのは…またしてもビッパだった。

 

 

…うん、何となくそんな気はしてた。

 

 

若干、テンションが下がった気がする。しかも、ポケモン図鑑で確認するとLv5。

野生のビッパとのバトルも。2、3、4と順に上がっていたのを考えると、もしかして次戦う筈だったビッパを捕まえたのでは?と変な考え事をしているとバトルを早く始めようと相手が言っているのが聞こえたので、考えるのを止めてバトルに集中する。

 

 

 

-結果は分かるでしょう?圧勝だったよ。

レベルが上がっているとはいえ、それはこちらも同じ。覚えている技も変わらない。

そうなると攻撃パターンも一緒である為、ユウも楽々と攻撃を躱し、急所を当てることが出来た。

 

短パン小僧…名をユウタくんというらしい。

ユウタくんが賞金を支払い、(心苦しかったけど。これは勝負に対する礼儀だというのがユクシーからの知識で分かっていた為、有難く頂戴した)ビッパをボールに戻して帰ろうとしたのを私は引き止める。

 

コトブキへの道があっているのか、それまで手持ちが戦えないユウタくんと一緒に街へ行こうかと話を持ち掛ける。

方向音痴ではないけど、全く見慣れない土地でちょっと不安だったんだよ。顔には出さないけど…。

ユウタくんからの了承を得て、一緒に街まで同行する事に。

 

その道中、ミニスカの女の子(名をルミちゃん)と勝負をし、難なく勝利。(ルミちゃんは他に手持ちが居たので大丈夫とのこと。)

それから野生のポケモンと2回バトルして、コトブキに到着した。

…その3戦ともビッパだったことに…もうツッコまない。

 

 

 

ユウタくんの案内でポケセンへ行き、そこで別れた。

いろいろと情報も聞けて助かった。

XYのチップシステムがあれば、賞金分を返してあげたかったよ。

 

 

もう暗くなり始めていたので、今日はそのままポケセンで泊まることにし、ポケモン世界にきて1日目が終了した。

 

 

 

-おまけ-

 

 

「ねぇ、アスカはポケモンをボールに戻さないの?」

 

コトブキに向かう道中、ユウタくんが私の肩に乗ってるユウを見て質問してきた。

 

「まだユウとは知り合ったばかりだから、お互いの事を知るために出来るだけ出しておきたいんだよ。」

 

それに、進化したらもう肩に乗せてあげるというのも出来なくなるし…。モウカザルになったら、抱っこが限界かな…。

…まだトレーナー歴は短いけど。ユウの進化があっという間なんだろうなと思うと、ちょっと…悲しいね。

 

「ヒィコ」スリスリ…

 

ユウが私の気持ちを察してか、私の頬に擦り寄ってきた。

…くっ、かわいい‼︎

ユウにありがとうという意味も込めて頭を撫でる。

 

「へぇ~、なるほどな!アスカは頭良いな!オレもアスカみたいなお兄ちゃんになりたいな!」

 

「…え、お兄ちゃん?」

 

「うん。だってアスカって、お兄ちゃんでしょ?」

 

「…。」

 

 

 

この後、必死になってユウタくんが謝り、ユウが私を励ましていた。

…うん。外見的に見て男の子っぽいし、話し方や名前も中性的だから、そう思われても仕方がないよ。…うん、そう。仕方…が、ない…よ…(遠い目)。




技は4つまでとしますが。進化するレベルとかはゲーム通りにならない場合があります。
今までのゲームの中で、レベル低いのに進化してる!?というのがトレーナーや野生でたまに見かけるので。そういうのをアリにしました。
しかし、基本はそのレベル通りに進化するという設定です。


誤字脱字等があれば、ご報告してくれると助かります。
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