主人公の代わりにプラチナ世界を救うことになった   作:モナカアイス

3 / 24
ナナカマド博士からユウ(ヒコザル)を貰い、ビッパを倒しまくって、コトブキのポケセンに着いて1日目が終了。
というのが前回の流れですかね。

このあらすじっぽいの続けていこうかな、どうしようかな。
と悩みつつ、本編スタートです。


2話 大誤算だ…

「今日は何匹かポケモンをゲットしようと思う!」

 

「ヒコッ!」

 

いきなり何だと思うかもしれないけれど。そのままの意味だ。

ポケセンの食堂で朝食をとっているときに、ユウに今日の予定を伝えていたんだよ。

 

ホントは昨日、お目当てのポケモンが出てきたら捕まえようと思ってけど、トレーナーを含めて何故かビッパにしか出くわさなかった…。誤算だった…。あ、ダイゴさんではないからね、うん。

 

 

 

---

 

 

「ムックー!」

 

「…ホント、昨日は何だったの?」

 

街を出て直ぐにムックルに会ったんだけど。昨日のアレは何だったの?新たな嫌がらせ?そんなちょっとした現実逃避をしていると、ムックルがユウに攻撃しようと突撃してきた。

それに気づいた私は、ユウにかわすよう指示を出し、バトルに集中する。

 

ユウは難なく攻撃をかわして「なきごえ」でムックルの攻撃力を下げた。

 

「ユウ。次はいける?」

 

「ヒコッ!」

 

ムックルが再び「たいあたり」をしてくるのを見て、私たちは集中する。距離がどんどん近づいてくるのに対し、焦らずタイミングを見計らう。

 

…今だ!すぐに指示に応じて、ユウがムックルの攻撃をジャンプして躱し、空中で態勢を変えて「ひのこ」を繰り出す。

 

これは、昨日ユウに伝えていた戦闘パターンの一つで。…と言っても昨日、「たいあたり」しか攻撃手段のないビッパしか出なかった為、単純な方法になってしまったが。

ちなみにかわした時、出来れば「なきごえ」をするように指示していた。これはもし攻撃をくらったときの保険だ。しといて特に問題がないのなら、使ったほうがいいでしょ。

 

不意を突かれたムックルは、後ろからの攻撃をモロにくらい、地面に突き落とされる。

私は素早くムックルにモンスターボールを投げた。ムックルがボールの中に入り、赤いランプを点滅させながらボールが揺れ動く。

 

一撃だけとは言え、不意を突いて大ダメージを与えることが出来たと思ってボールを投げたけど。さすがに一撃ではダメだったかな…。

そんな私の心を表すかのように、ボールが揺れ動いていた。

 

 

…カチッ!

 

「…や、やったのか?」

 

 

思わずフラグめいた事を言ってしまったけれど、それぐらい不安だったんだよ。顔には出さないけど。

それに今にも飛び出てきそうで、恐る恐る近づいてボールを手に取る。

 

ユウと顔を見合わせると、ユウが嬉しそうな声を挙げて喜んでいる姿を見て。やっと安心した。

これは…想像以上の嬉しさだ!ゲームで初めてゲットしたときより喜んでいるかもしれない。

 

ユウにありがとうを言い、今ゲットしたボールを見せる。

早くムックルを出したいけど、街から近いことだし、キズぐすりをちょっとでも節約しておきたいから、(そこ!ケチとか言わない!倹約家と言うんだよ!)ムックルをポケセンへ連れて行こうとしたとき。

 

 

草むらから勢いよく飛び出してグルル…と私たちの前に出て威嚇するコリンクが居た。

 

ユウが直ぐに私の前に立って戦闘態勢に入る。

するとコリンクがユウ目掛けて突進してきた。いきなりの展開に戸惑いつつも、ユウに躱すよう指示を出してポケモン図鑑を取り出す。コリンクのレベルを見ようとポケモン図鑑を向けると-

 

 

「10Lv⁉︎」

 

さっきのフラグのせいなのコレ、高過ぎじゃないかなコレ。

ここは204番道路であって。ゲーム内ではまだまだ序盤の段階のはずだけど。確か最高で昨日のビッパ(ルミちゃんのビッパ)同様、6Lvのはず…。

 

いや、ここはゲームではなく現実だったね。なんでこんなに高レベルのポケモンが出てきたのか知らないけど。

コリンクもゲットしたいと思っていたし…捕まえよう。そう決心し、改めて戦況を見る。

 

ユウはかわした後に「なきごえ」を入れることが出来、攻撃を外したコリンクは、また「たいあたり」を繰り出してきた。ユウを見ると、こちらを横目で見て頷いていた。

レベルがある分、さっきのムックルより素早いけど。やることは同じ、焦らずタイミングを見計らう。… …よし、今だ!

 

…躱すタイミングは完璧だった。でも、私は見てしまった。

 

ユウがジャンプして躱そうとしている瞬間、コリンクがニヤリと笑ったのが見えた。コリンクはユウがジャンプするのが分かっていたのか、直ぐにコリンクもジャンプして、ユウのお腹目掛けて「たいあたり」をしてきた。

 

もしかしたら、あのタイミングで登場してきたのを考えると、さっきのバトルを見ていたのかもしれない。だから上へジャンプするのが分かっていたんだ。

 

「ヒコーッ!」

 

「ッユウ!」

 

クリーンヒットをくらって飛ばされたユウが、ズザザザという音をたてて地面に倒れた。

ユウがゆっくりではあるけど立ち上がる姿を見て、ほっと息を吐く。が、コリンクがまだ立ち上がってきたユウに少し驚きはするも、また「たいあたり」を繰り出してきた。

 

私はユウに躱すように指示を出す。

でも、クリーンヒットをくらったからあまり体力がないみたいで。横にジャンプして躱すけど、キレがなく肩で息をしている状態だ。「なきごえ」をする余裕もないみたいだ。

 

これ以上躱し続けても、直ぐに体力が底を尽きてしまうな。それに対してコリンクはまだまだ余裕があり、レベル差もある。これでは…

 

私が諦めかけていたその時、ユウの身体が赤いオーラで包まれ、お尻の炎がいつもより赤く燃え上がる。

 

「ヒッコーッ!」

 

「!」

 

「ユウ…。」

 

たぶん、ヒコザルの特性であるもうかが発動したんだ。

でも…何でなのかな。それだけではない気がする…。ユウから感じる炎からは、パワーだけじゃなくて、何か別の…暖かな…。

 

そのとき私は、ある作戦を思い付いた。

上手くいくか分からない。体力の少ないユウがどこまでいけるか…でも不思議だね。そんな不安な気持ちが、炎に包み込まれて無くなっていく、そんな感じがしたんだ…。

 

ユウと目を合わせ、お互いに笑顔で頷く。ユウ、私はきみを信じるよ…!

 

「体力勝負といこうか、コリンク!ユウ「ひのこ」!出来るだけ範囲を広げて、コリンクに当てて!」

 

「ヒコッ!ヒッコー‼︎」

 

出来るだけ広範囲の攻撃という指示を出したから、その分威力も拡散されて威力が落ちるかと思ったけど。

それを全く感じさせないパワーの上がったひのこがコリンクに迫りかかる。

 

コリンクは「ひのこ」を躱しつつ、出来るだけ一定の距離を保ったまま、ユウを注意深く見ていた。多分、ユウの体力が尽いてスキが出来るのを待ってるんだろうね。速攻で決めるより、確実性を選んだようだ。

もしかしたら、パワーアップした「ひのこ」を警戒してるのかもしれない。

 

今のところ、作戦通りにいってる。後はユウの体力と、私が想像した通りの展開になるかどうか…まだまだ気は抜けないな…。

でも私が想定していたよりも、展開が早まることとなった。

 

 

ジュウッ!

 

「リグッ!」

 

「今だ、ユウ!最大パワーで「ひのこ」!」

 

「…ッヒコー!」

 

先に動きを見せたのはコリンクだった。コリンクは不意を突かれダメージを負ったんだ。でも、コリンクは確実に「ひのこ」をかわしていた。

そう、かわした「ひのこ」によって熱された地面に足が軽い火傷を負って、その隙をついて最大パワーの「ひのこ」を浴びせたんだ。

 

隙を突かれてモロに「ひのこ」をくらい、大ダメージを受けたコリンクは、負けじと熱せられた地面を無視してユウに攻撃を仕掛けようと近づいてきた。おそらく「たいあたり」をするつもりなんだろうね。

 

「っ!そうだ…ユウ!「ひっかく」で地面を巻き込んで砂をかけて!」

 

「ヒコッ!ヒイッコー!」

 

ユウは「ひっかく」で地面を抉り、そのままコリンクに向かって砂をかけた。

とっさに思いついて指示したのに、上手くいったな。ちょっとした疑似「すなかけ」が出来た。

 

コリンクも驚いていたのにも関わらず、ギリギリのところでかわしていた。でも、足にはその分ダメージを負ったのか、足を崩して倒れこんだ。

 

今だ!と思い、モンスターボールを投げた。コリンクはそれに気づいたようだけど、時すでに遅しボールの中に入った。

ボールが揺れ動くのを見て、今回の作戦が何とか上手くいったことにホッとしていた。

 

これを思い付いたきっかけとなったのは、アニメのサトシvsシゲルとの最終戦において、サトシがリザードンの「かえんほうしゃ」でフィールドを熱していたのを思い出したからだ。

 

固い岩のフィールドとは違って、柔らかい砂地であったこと。通常の「ひのこ」ではなく、もうかでパワーアップした「ひのこ」であったこと。

コリンクが出来るだけ距離を保っていたおかげで、同じところに何度も「ひのこ」が当たった事…様々な要因が重なって何とか繋がったコレは、作戦ではなくてただの結果論だね。

でも偶然で上手くいってホントによかった…。

 

 

…カチッ!

 

 

緊迫した空気の中、モンスターボールのゲット完了の合図である音が聞こえたと同時に、私とユウは地面に崩れ落ちる様に座り込んだ。緊張の糸が切れたみたいだね。

でも、お互いヘトヘトに疲れていながら、顔を見合わせてホッとしたように笑い合った。

 

本当にお疲れ様、ユウ。よく頑張ってくれたね。ゆっくり休んでて。と感謝と労わりの言葉をかけてからボールに戻して、ゆっくり立ち上がりコリンクの入ったモンスターボールを手に取る。

 

いろいろと予想外だった…でも、これは嬉しい誤算だ。あっ、ダイゴさんじゃないよ。

心の中でデジャヴを感じるセルフツッコミをして、今度こそポケセンへ向かおうとしたとき、またしても足を止めることになった。

 

 

---

 

 

「…だ、大誤算だ…。」

 

若干ボケを含ませたこのセリフを言うのは、もう少し経ってからのお話。




サブタイトルが数字だけだと、どういう話の内容か分からないだろうなと思って、主人公のセリフから取ることにしました。
と言っても、何となくコレかな?って感じでやってるだけなので。
それで話の内容がどんなだったかがちゃんと分かるわけではないです。だって今回のタイトルが大誤算ですもんw
ただ単に印象に残るようなセリフを選んでるだけですからね。今回のように面白そうなのを選んでいく場合があると思いますw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。