存在価値を過小評価しすぎた魔法使い   作:南野涼夏

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青く光る粒の中で

―――なぜだろうか。

手放すことはなかった。

どころか、傷が癒えてるのですが……

どゆこと?

 

っと!

考えてる場合じゃなかった!

「大丈夫か⁉」

その少女に声をかけて、安全なところへ連れていった。

そのときの攻撃は、僕が身を呈して防いだ。

……にしてもなんで死なないんだろ。

これが僕の魔法だったりするのかな? ……なにこの魔法。帰ったら兎ノ助さんに聞いてみるか。

 

 

そのあとも、沢山の人を身を呈して守り続けた。僕からは青い光が出ていくだけで、死ぬようなことはなかった。

 

ただ、僕以外では、死んでしまった人もいた。しょうがないのだろうけど、どうしても心が痛む。僕は、死ぬことがないようだから――――――

 

    

 

「で、お前の相談についてだが……」

僕は、兎ノ助さんにこのことを質問しに行った。

「実は俺もよくわからん。……が、知っている可能性のあるやつがいる。紹介くらいならしてやるから、自分で訪ねてくれ」

「わかりました。ありがとうございます」

そうして紹介された人物――――東雲アイラさんに会いにいくことになった。

 

「……ふむ。可能性として考えられるのは2つじゃな」

「と、言われますと?」

彼女は、容姿と異なって長い間生きている吸血鬼らしい。という噂を聞いたことがあるので少し畏まった態度で応じる。

「1つめの可能性としては、とても強力な回復魔法という可能性じゃ。そしてもう1つは………… 時間停止の魔法という可能性じゃ」

「時間……………停止?」

回復魔法は、まだ想像がつく。

でも、時間停止って……?

「もしかして、肉体の時間を停止させることで、不老不死になる、みたいなやつですか?」

要約すると(詳しくはグリモアで)、そういうことじゃな」

魔法自体、現象として疑問が残るのに、この時間停止の魔法というものは疑問が多すぎる。

「まぁ、現段階ではどちらとも言い切れぬがな」

 

 

    

寮の部屋に戻って、僕の魔法について考える。

まず、僕の魔法は、対象が自分だけであること。

そして、僕ができることは、自身を盾にして、守ること。

僕のできることは、とても少ない。どんなとき、どんな場所でも、他の魔法使いの人の足を引っ張ってしまう。

やはり、僕は存在意義を見出だせそうにない。

「霧の魔物を攻撃できない魔法使い…………かぁ」

ホントに何もできそうにない能力だな……

これ以上考えても仕方ない。

僕は気持ちを切り替えるために、少しだけ散歩することにした。

寮の立地の影響なのか、家で見たよりも、綺麗な星空が、そこにはあった。




久しぶりの投稿となりました!
今回はアイラ様が登場しました!
既存キャラを描くって結構難しいw
できる限り本編登場キャラと接させたいけど上記の理由で厳しいかも。(兎ノ助をカウントしてないとな言っちゃ駄目)


ちょっとした情報をここでひとつ。
この作品は恐らく44話で終わります。
最終回のタイトルだけ決まってる作品ってどうなの……
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