-CCG局内-
「はァ…」
俺様は飯食った後、あの世話焼き過ぎるクソ神父に車で送って貰ったが車内では、散々と 無理はしないでくださいね!だとか色々と言い纏われていた。それをずっと聞き流しては此処に着いたわけだ。仕事する前にもう疲れたぜ。
そしてくだくだと仕事場へ向かっていると後ろから声が聞こえたと思えば一瞬にして俺様はぶっ倒れた。そう…アイツが突撃してきた。
「智先輩ッ!遅いです〜、私凄く待ち侘びましたぁ。…ていうか智先輩が遅刻なんて珍しい!」
「朝から煩ェなァ……つか退けやがれェ」
「今は昼ですよぉ〜!」
「退けろつッてんだろ、聞けや!!」
威勢よく俺様の上に乗っかってんのは 桜坂姫織《サクラザカヒオリ》二等捜査官。目が死んでる血が大好きな18歳のJK。俺様の班に所属してる部下の一人。俺様的には普通に高校生活を送ってもらいたかったもんだな。まぁ、本人が好きでやってるから俺様は口出ししねェけどな。
「こらー、桜坂二等捜査官はん。退けなさい。神田特等が困っとるがな。」
「片桐先輩!?…はい、退けますッ(♡)」
「…大丈夫でっか?神田特等。」
「おう、さんきゅ。蒼真クン」
蒼真が来た途端デレッデレになった姫織が退けば後から来たもう1人に手を差し出され、その手を掴み起き上がった。
俺様に手を差し伸べたのは 片桐蒼真《カタギリソウマ》一等捜査官。元キジマ班だったがキジマ准特等が死んでからは俺様の班に配属された。昔、喰種に虐殺されそうになったが一命を取り留めたらしい。キジマ准特等の様に継ぎ接ぎがあり人工四股。今掴んでいるその義手はそれを物語る様な冷たさを感じられる。…まぁ、可哀想なんて言ったらあれだがコイツはサイコパスだしな、同情なんて要らねぇか。
「ほんで早速来よったとこでぇ悪いですけど、帝准特が呼んでぇます。今日は遅刻ってあってん…ごっつい怖い顔してました。」
「確かに、凄い怒ってましたぁ〜!黒いオーラむんむんで」
「マジかァ…めんどくせェな、オイ」
「まぁまぁ、物は試しと言います。行きましょぉ〜!」
「「それは物は試し とは言わねェ/て言わへん」」
「てへっ」
三人でその場を笑い済ませ、俺ら神田班の仕事場へと向かった。
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扉の前に辿り着いた。何故か二人が俺様の後ろにくっついて離れない。それほど説教が嫌か……まぁ、俺様は何とも無ぇからそのまま扉を開け普通に入った。
「はよ〜…」
ダァンッ!! 俺が入った途端にデスクを叩く音が室内に響く。
「遅い……貴様、今何時だと思っている?」
「何時…ッて、時計見りゃ分かるだろ。つかあのクソ野郎が電話入れたろーが」
「口答えはいい…来い」
「だーかーらクソ「いいから来い」
この口煩いのは帝京臥《ミカドキョウガ》准特等捜査官。短気で潔癖症の30歳。顔は綺麗だけど性格が残念なんだよなぁ。あと、我らのオカンだ。
そんで、俺様はしぶしぶと呼ばれたアイツの元へと近寄った瞬間。頬を思いっきり打たれた。
「痛ッてーなァ…暴力反対」
「黙れ、お前はこれくらいしないとまたやらかすだろう。次は気を付けろ」
「チッ…分ーッたよ」
イラついた俺は相手が最も嫌うボディタッチ、相手の頭をポンッと軽く叩けば席に座った。
そんな京チャンは頭に手をやれば汚いを連呼して自分の頭をほろっていた。ザマァねぇな、と俺様は嘲笑ってやった。
「うるさ……あの、静かに出来ないんすか?」
「あ"?」
「静かに出来ないんすか?…って聞きました。耳大丈夫なんすかね」
双眸を細めこっちを見てくるコイツは周防獅王《スオウ レオ》一等捜査官。上司嫌いでクソ生意気な18歳。クソみてぇに馬鹿なのにクソみてぇにゲームメイクが得意。気に食わねぇ。
「……それが上司に向かって物言う態度か?」
カチン来たのか短気な京チャンは獅王のデスクの目の前に立ち塞がった。それを見た獅王は反論するように立ち上がり。
「別に上司嫌いじゃなくて、アンタらを上司だと思ってないだけですから」
「……貴様ぁ」
不穏な空気が流れ今にも喧嘩しそうな時、室内の扉が開いて五人ほどの影が見えた。