ストライクウィッチーズ~神風のウィッチ~ 作:疾風海軍陸戦隊
1944年 501基地
「宮藤!リーネ!もっと気合いを入れて走れ!」
「はい!」
「はい!」
ここ、501基地ではいつものように体力向上のための訓練が行われていた
「なんか...今日は..いつもに増して..ハードだね、リーネちゃん」
「うん...あれ?」
「うわ!どうしたのリーネちゃん。急に止まって」
「芳佳ちゃん、あれ」
「え?」
「こら!誰が休んでいいと言った!」
「坂本さんあれ」
「ん?」
宮藤が指を差した浜辺では一人の少女がうちあげられていた。
「ウィッチ!?」
「ミーナ来てくれ。浜辺に怪我をしたウィッチ発見、暇なやつ集めて来てくれ」
数名が集まったところで坂本達は浜辺へと降りていった。
「ひどい怪我だわ・・・・すぐに医務室に」
ミーナたちが少女を医務室に運んで数分後・・・・・
「うっ‥…ここは?」
少女こと春佳が目を覚ます。
(どうなってるの‥・・・私は確か敵空母に体当たりしたと思っていたのに・・・)
そう、確かに彼女はリベリオン空母に体当たりしたはず。しかし今いるところは何か医務室みたいなところだった。
(もしかして自爆に失敗して、敵艦に捕らえられたの?いや、どう見てもここは船の中じゃない。じゃあ、ここはどこなの?)
春佳が不思議に思っていると。
「あ!目が覚めたんですね」
「あ、あの・・・・大丈夫ですか?」
「…‥あなたたち誰ですか?」
春佳が周りを見渡すとそこには二人の女性がいた。春佳はそのうちの一人に見覚えがあった。
「・・・・・・・(お姉ちゃん!?)」
そう、そこには去年マリアナで戦死した姉、宮藤芳佳の姿であった。姉は武器を使う兵隊ではなく、人の命を看護する看護兵だったがある時、1発の敵の砲弾が衛生室に命中し姉は死んだ。その死んだ姉が今目の前にいるのだ。だけど姉に似た人物かもしれない。もし姉ならあんな敬語は使わないからだ。とすると、隣にいる女性は誰だ?友軍であるカールスラント人か、それとも敵であるブリタニアかリベリオン。それともオラーシャか?か・・・・
「ここはどこ?そしてえ・・・・と」
「あ、私は芳佳といいます。こっちは友達のリーネちゃん。」
名前まで同じ・・・・それと隣にいる女の名前からして・・・・
「あの・・・ここは?」
「ここはブリタニアの基地です」
と、リーネという子がそう言う……ブリタニアだって!そう言えば彼女が喋っている言葉はブリタニア語・・・・つまり敵!!
私はそこまで考えてから自分の周りに視線を巡らすとそこには、果物ナイフがあった。私はナイフを取り、それから自分にかけてあったシーツを剥ぎ取り芳佳とうい少女に投げつけるように被せた。
「芳佳ちゃん!!」
いきなりの行動にリーネは驚いたが・・・・
「動くなブリタニア人!」
「ひっ!」
春佳はナイフをリーネの首筋に突き付ける
「リーネちゃん!」
「う、動くな!!そのまま動かないで!」
「落ち着いて!私たちは何もしないわ」
「動かないでって言ってるでしょ!!」
「きゃ!」
「芳佳ちゃん!」
「!?」
宮藤は春佳を説得しようとしたが、春佳はパニックになっていたのかナイフを振り回す。だが、そのナイフが宮藤の腕をかすめ、血が垂れるそれを見て春佳ははっと我に帰る
「あああ・・・・・」
春佳は、宮藤の腕から流れる血を見て顔を青ざめた。そしてリーネを離し、ナイフを捨てる。そして春佳ははまるで震えるように自分の両手を見つめていた
「私は・・・・私は・・・・」
そう言うと、春佳は部屋を飛び出してしまった
「なんですって!?」
「どうしたミーナ?」
「トゥルーデ。例のウィッチが医務室から逃げたそうよ」
「なんだと!」
「本当か、ミーナ!?」
ミーナの言葉にバルクホルンと坂本少佐が驚く
「ええ、何でも宮藤をナイフで切り付けた後、部屋を飛び出したらしいのよ」
「宮藤を!!」
「とにかく皆さん手分けして探してください、念のため拳銃の携帯を許可します」
『了解』
一方、春佳は基地の中を見つからないようにうろうろしていた。
「ブリタニアって言っていたけど・・・・基地というよりはまるで城ね。」
と、春佳は呟いた。しかしそれと同時に、さっき医務室でしてしまったことを思い出してしまう。
「・・・・・なんであの人お姉ちゃんに似ているんのかな・・・それにあの人は看護してくれたのに私はその人を傷つけてしまった」
そんな後悔が頭をよぎる。すると、開けた場所に出る恐らく格納庫だろうそしてそこに置かれていたのは・・・・
「零戦・・・・」
そう、出撃の際履いていたあの零式艦上脚62型だった。
「おかしい、確かに私は空母に体当たりしたはずだわ・・・・なのに」
おかしい、本当におかしい。ブリタニアといえば欧州のはず。私が飛び立って体当たりした場所は沖縄。なぜそんな遠くに・・・・
「動くな!」
後ろを振り向くとそこには拳銃を突き付けた茶髪のツインおさげの女性がいた。もはやここまでのようね・・・
「どうやらここまでのようね。殺して」
「なに?」
「私たちは元々死ぬために訓練を受けてきたわ。今更生きようと思わない・・・・さぁ、さっさと私を殺して、殺してくれないなら今この場で腹を掻っ捌いて死んだ英霊たちのもとに行くわ」
「お前いったい何を・・・・」
「残念だがお前を死なせるわけにはいかない」
すると、ツインおさげの少女の後ろから一人の人物が現れた。
「・・・・・坂本少佐」
そう、扶桑海軍エースパイロットである坂本少佐だ。だがいま彼女は霞ケ浦の教官をしているはずだ。出撃する1週間前にも会ったことがある。たった1週間で欧州にいるわけがないはず・・・・本当にどうなっているのよ
「私を知ってるのか?まあいい。とにかく私についてこい」
「・・・・・・」
私は言われるがままついていくことにした。そして私は執務室に通された、机には赤毛の女性、恐らくカールスラント人だろう。どうなってるんだなんでブリタニアにカールスラント人がいるんだ。
「さて、あなたの所属と階級を教えてくれないかしら?」
「・・・・・扶桑海軍、神風特別攻撃隊所属の宮藤春佳少尉です」
「宮藤?お前は宮藤の身内か?いやでもあいつには姉妹はいないはずだ・・・それよりさっき言った神風特攻隊だったか?聞かない部隊だな。どういう部隊だ?それに貴様がきていた服には無数の小型爆弾が縫い付けてあった。お前の任務はいったいなんだ少尉」
おかしい。同じ扶桑軍人である坂本少佐が知らないなんて・・・
「答えなさい。春佳少尉」
「・・・・・・敵の船に体当たりする」
「何?どういうことだ」
「言った通りですよ坂本少佐。私の部隊の任務はその爆弾を縫い込んだ服を着てそのまま敵の船に体当たりする。十死零生・・・・つまり自殺部隊。それが神風特別攻撃隊の任務よ!」
「「「!?」」」
春佳の言葉にミーナ、バルクホルン、坂本は驚くのであった。