ストライクウィッチーズ~神風のウィッチ~ 作:疾風海軍陸戦隊
私はなかなか周りのみんなに溶け込めず、周りから距離を取っていた。特にシャーリーさん。彼女はリベリオン人。だが私のいた世界のリベリオン人とは違う。それは頭の中ではそれは分かっていた。だが、今までの記憶・・・・そうあの時のリベリオンウィッチに事が頭にこびりついてなかなか、話せないのだ。
それに私はなぜ、自分がこの世界に来てしまったのか。なぜまだ私は生きているのか。何でほかのみんなじゃなくて私なのか。そういう考えが私の心を蝕んでいた。その蝕んだ心が私に生きよとする思いを失わせていたのだ。だから私はバルクホルン大尉に「自分の命なんて捨て駒でいい」っと言ってしまったんだ。
あれから翌日、私は坂本さんにシャーリーさんや宮藤さんたちと補給調達に行くことになったのだったのだが・・・
「「う・・・・へ~」」
「大丈夫?二人とも?」
街へ向かう途中、シャーリーさんの荒っぽい運転で、私と宮藤さんは気分が悪くなり、それを心配した顔で見るリーネ。
「し、死ぬかと思いました・・・・」
あ、私もう、一度死んでいたんだっけ・・・・
「バルクホルンさんの言っていた意味わかった気がする。リーネちゃんは大丈夫なの?」
「・・・・実は・・・私も少し目が回ってるの芳佳ちゃん・・・」
「あははは・・・・」
「さて、街についたことだし。3人とも買うものは何かわかっているか?」
「はい。このリストに書かれています。」
「そうか。それじゃ買い物にレッツゴー!」
と、シャーリーはノリノリで買い物に行くのだった。
それからみんな買い物を楽しんでいた。
「ねえ、リーネちゃん。この服どう思う?」
「似合うよ。芳佳ちゃん」
「おっ!このバイクゴーグル、最新型か~欲しかったんだよな~」
「・・・・・・」
「春佳ちゃん。どうしたの?」
さっきから無言の春佳を芳佳は心配そうに顔を覗かせる
「えっ?ああ・・・何でもありません。こんなに多くの品物を見るの初めてでちょっと驚いただけです」
「あっ!そういうことか!実は私もなんだよ。扶桑だとこういう品ぞろえの多い店あまり見ないからね」
「・・・・・そうですね」
私たちのいた時代のデパートもそこそこ品ぞろえは多かったがここまで多い品が置いてある店を見るのは初めてだった。
「あっ・・・・春佳ちゃん。こういう服なんてどうかな?」
「えっ…この服ですか?」
「うん。春佳ちゃんに似合いそうだと思って」
リーネさんが持っていたのは薄い水色で少し大人びた可愛いワンピースだった。
「うわぁー可愛い!!春佳ちゃん絶対に似合うよ!」
「そ、そうですか?」
「ねえ!ちょっと着てみたら?」
「そうだな。ちょっと着てみろよ」
3人にそう言われ私はその服を着ることにした。おしゃれとかかわいい服を着るなんて今までなかったな。今まででは「贅沢は敵だ」とか言われて男物の服とかモンペとかそういう服とか着ることしかなかったからな・・・なんか新鮮な感じだ。
「ど、どうかな?やっぱり変ですか?」
「そんなことないよ!すっごく似合うよ春佳ちゃん!!」
「あ、ありがとうございます。あ、あの・・・これ買ってもいいですか?」
「別に問題ないよ。じゃあ、この服、買ってくるから春佳ちゃん待っててね。行こうリーネちゃん」
「うん」
そう言って、二人は私が選んだ服を会計しに行った。残ったのは私とシャーリーさんだけになった。
「ふふ・・・」
「おっ!やっと笑ったな」
「え?」
シャーリーさんに言われ私はきょとんとする
「この頃、お前の笑う姿が見えなかったからね。少し心配していたんだよ」
「・・・笑うような出来事がなかったので」
「中に入れば笑えるような出来事があっても、それに入り込もうとしなかったんだろ」
「・・・それは」
確かにそうだと思った。だけど私はそれができなかった。自分だけ幸せな人生を送ったら死んだ仲間に申し訳なさすぎると思って入らなかったのだ。あの時出撃した仲間には12歳に満たなかった、そうルッキーニさんぐらいの歳の子も少なくなかった。そんな子たちが死んだのに自分だけ楽しく生きるのが辛かったのだ。
「・・・なあ、春佳」
「なんですか・」
「悩みがあるなら相談しろよ。私たちは仲間だろ?」
「・・・仲間?」
「そうだよ。お前は私たちの大切な仲間だ。」
「・・・・」
「春佳。話してくれないか?お前のこと。みんなお前が傷ついて苦しむ姿なんて見たくないんだ」
「・・・・・・」
シャーリーさんの言葉に私は黙ってしまう。そして・・・
「お待たせしましたー!・・・・・て、あれ?二人ともどうしたんですか?」
会計を終えた宮藤とリーネが来た。
「(・・・・・この人たちなら話してもいいかな)」
私は深呼吸すると・・・
「宮藤さん、リーネさん、シャーリーさん。聞いてほしいことがあります」
「え?」
「ここで立ち話もなんです。あそこのベンチで話しませんか?」
私は決心した。3人にすべてを話すと・・・・・
店から場所を移して、私たちは近くのベンチに座った。
「・・・・で、春佳ちゃん。私たちに何か言うことがあるの?」
「・・・・・皆さん。これから私は信じられないような話をしますが、これは事実です。信じてくれますか?」
「何言っているの春佳ちゃん。私たちは仲間だよ。話してみて」
宮藤の言葉に春佳は少し安心したのか春佳はゆっくりと口を開いた。
「・・・実は私…この世界の人間じゃないんです」
「え?」
「どういうこと?」
「私はこの世界とは違う世界から来たウィッチなんです。」
「え?違う世界?」
「はい。そして私の世界にはネウロイという未知の生命体もいませんでした。その代り私の世界は人同士が殺しあう世界だったんです」
「「「っ!?」」」
その言葉に三人は驚く。
「そして、私の国、扶桑皇国はシャーリーさんやリネットさんの生まれ故郷であるリベリオン・ブルタニアと戦争をしていました・・・・」
その後、春佳は自分がこことは似て違った世界の住人だということを、自分のいた世界にはネウロイが存在しない代わり人間同士の戦争があったこと、自分のいた扶桑はリベリオンとブルタニアと戦争をしていたこと、そして神風特攻隊でリベリオン空母に体当たりして死んだこと、なぜかこの世界に来てしまったこと、毎晩仲間の夢を見ることをすべて話した。ただ、目の前にいる宮藤さんが自分の姉だということは話さなかった。あまり混乱させたくなかったからだ。
「そして私は爆弾を縫い込んだ特攻服を着て、空母に体当たりしたと思ったらこの世界に来ていました・・・・」
「「「・・・・・」」」
春佳がすべてのことを話し終えると3人は黙ってしまう。
「・・・・ごめんなさい。シャーリーさん。初めて会った時あんなことを言ってしまって、あなたはあの世界のリベリオン人じゃ、ないのに・・・・・頭では分かっていたのに・・わたし・・・・」
春佳が涙を溜めて話していると・・・・・
ガバァ!
シャーリーさんが春佳を抱きしめる。
「シャ・・・・シャーリーさん?」
「辛かったな・・・・・春佳。本当につらかったな・・・」
シャーリーさんは私の頭をやさしくなでる。
「春佳。異世界とはいえ同じリベリオン人として謝りたい。たとえ人間同士の戦争だとしてもだ。・・・・・・・本当にごめんな」
「シャーリーさん・・・・」
「春佳ちゃん。本当につらかったんだね・・・・でも大丈夫だよ春佳ちゃん。もう春佳ちゃんは一人なんかじゃないよ」
「宮藤さん・・・・・・」
「そうだよ。春佳ちゃんは一人じゃないよ。」
「リネットさん・・・・」
3人の言葉に私は何か吹っ切れたかのように涙が流れそうになっていた。
「私は・・・・・私は・・・・」
「春佳ちゃん。泣いてもいいんだよ?」
「で、ですが。軍人たるもの泣いてはいけません」
「気にするな。上官である私が許すよ」
シャーリーさんの言葉に私は我慢できず・・・・・
「う、う・・・・うわあぁぁぁん!!」
この時私は泣いた。姉の死以来一度も泣かなかった私が・・・・今まで溜めていた苦しみや悲しみを一気に流すように私は大粒の涙を流したのだった。
「落ち着いた?春佳ちゃん」
「はい。おかげさまで少し楽になりました。」
「春佳」
「なんですかシャーリーさん」
「これからもよろしくな」
シャーリーさんは手を差し出す。
「はい!よろしくお願いします!!」
私は笑顔でシャーリーさんの手を握った。こういて私は彼女たちとほんの一歩だが距離を詰めることができました。
・・・・しかし・・・・
ヴヴゥゥゥゥーーーーーン!!!!!
「「「「!?っ」」」」
急に空襲警報を知らせるサイレンが鳴り響いた。
「もしかして!」
「ネウロイ!?」
「シャーリーさん。ストライカーユニットは!?」
「トラックの中だ!急ぐぞ!」
「「「はいっ」」」
私たちは急いでストライカーユニットや武器が置かれているトラックへと向かった。その最中に中型のネウロイがビームを放ち街を攻撃する。
「くそっ!501のみんなは何をしてるんだ!」
「あともう少しでトラックです!」
「見えた!」
芳佳が一足先にトラックにつこうとしたその時トラックを停めているすぐ後ろの建物に、ネウロイのビームが直撃した 。
ネウロイのビームが宮藤のすぐそばの建物に当たり、そしてその外壁の、自動車ぐらいの大きさの瓦礫が今にも芳佳を押し潰そうと落下する。
「!?っ」
「芳佳ちゃん!!」
「宮藤!!」
今にも彼女を押しつぶそうとする瓦礫が芳佳の迫る。その時春佳は、あの世界。そうリベリオンの艦砲射撃で死んだ自分の姉が重なり、そして・・・・
「お姉ちゃん危ない!!」
ドンッ
「きゃあ!」
春佳に突き飛ばされ芳佳はかろうじて瓦礫の下敷きになるのを免れたのだが・・・・
「い、今何が起きて・・・・・」
ピチャッ・・・
ふと地面に置いた手に、何かが触れた。芳佳がその手を見ると
「・・・・・え?・・・・血……? な、んで・・・―――!!!」
手に触れたのは血で周りには血溜まりができていた。芳佳はその血だまりの正体を見た。それが今瓦礫の下敷きになった仲間の姿だった・・・
「は・・・・・春佳ちゃぁーん!!」
文が不完全なので修理しました。