いや、ほんとはもっと早くに更新するつもりだったのです。まじめに申し訳ありませんでした。
あと、今回は主人公の狂ってる部分もありますのでそこんところ注意をば。
生徒会室で、俺は弁当を食べていた。箸でハンバーグを持ち上げながら、となりの女の子に自らの意見をぶちまける。
「やっぱりお弁当にはハンバーグが一番だと思うのだよ」
「異議あり! お弁当の定番は唐揚げだよ!」
俺の意見に待ったをかけるのは隣で同じくお弁当を食べる少女、丈槍由紀、通称ユキだ。
彼女は頬に
「いやいや、ハンバーグの方がうまいって」
「違うよ! 絶対唐揚げだって!」
お互い、一歩も譲らない議論が交わされる。ただやっぱりというべきか、おべんとさんをくっつけたままのユキはなんともまあ間抜けだった。
仕方ないとため息をついて、ユキに指を差し向ける。
「動くなユキ」
「ほぇ?」
差し向けた指で頬のご飯を掬い取る。それを俺自身の口へと運ぶ。
ふむ、のりたまか。
「むー、ゆーちゃんってばずるいよ〜。不利になったからって話を切るなんてぇ!」
「切ってないし、そもそも不利にすらなってないからな。さてと、俺はもう食べ終わるけど……」
「え! ホント!? ちょっとまって!」
慌てて口の中にご飯を放り込み始めるユキ。それをおかずに俺は最後のハンバーグを存分に堪能しながら咀嚼する。
「うん、我ながらうまくできてる」
そう、目の前の小動物ちっくな少女を見つめながら呟いた。
食べ終わって弁当を片付けたのち。俺の膝上にはユキが横に座っていた。
「……ん」
「はいはい」
撫でろと目で言われたので、サラサラの髪の毛を痛むことがないように優しく撫でる。
「……ゆーちゃんの手、おっきくてあったかいや」
そう言いながらユキは俺の胸板に顔を埋める。それを幸せに感じながら、彼女の首筋に指を這わせる。
くすぐったいのか、ユキは少し身じろぎしてそのまま俺に身体を預けてくる。
それから俺は少しずつユキの首を絞め始める。
「っ……」
抵抗することがないまま、苦悶の表情へと変化しつつあるユキに俺は途方も無い支配感を覚える。心の底からユキを支配し尽くしたいという欲求が溢れかえってくる。
「なぁ、ユキ。お前はさ。誰のものだ?」
「……わ、たし…は、ゆー、ちゃんの、っもの…だ、よ」
首を絞められたまま、俺へと笑いかけてくるユキに言いようもない背徳感が背筋を駆け巡る。
俺はユキを顔元へと引っ張り寄せて彼女の眼の奥を覗き込む。彼女の目には俺しか映らない。いや、映させない。
ユキは俺のものだから。だれにも渡さない。
「……いい子だ」
そう言って俺は首から手を離す。
「えほっ! えぼっ!」
咳き込むユキ。その胸元ははだけてしまっている。
俺はユキを抱き寄せて、胸元にキスをおとす。それからユキの眼をもう一度覗き込んだ。
「俺はお前を決して見捨てない。俺はお前を決して手放さない。お前は一生俺のものだ」
「うん、知ってるよ。だってわたしの全てはあなたが決めるんだもん」
咳き込んだ影響で少し充血した目のユキはこの日のうちで一番の笑顔を俺へと向けてきた。
俺たちは、とても幸せだ。
注意、まだヤンでないです。