終焉皇帝の暇つぶし   作:ロッキード

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エンダードラゴンは悩んでいた。


終焉皇帝旅立つ

我はエンダードラゴン。

終焉皇帝と言っておけば分かりやすいかもしれぬ。

早速なのだが暇だ……。

まずジ・エンドという場所が暇すぎる。

変な白い石と黒曜石と岩盤で出来たゲートしか無い。

スティーブという男の世界は色んなものがあるらしい。

行きたい…。

だがこのドラゴンの姿で行ったら……

戦争になるな。間違いなく。

だから人の姿になった。この程度の魔術は簡単だ。

そうして我はエンド・ドラグーンとして、人間として

ゲートに飛び込んだ。

ーそしてー

あぁ。眩しい……。ジ・エンドはかなり暗いからな。

この世界も久しぶりだな。何回か行ったことはある。

襲撃という形でな。あの時は楽しかったぞ。

多くの人の悲鳴が気持ちよかった。

しかし…まさか森に出てしまうとは…。

ん?クリーパーがなんか言いたげだな。

だが何を言いたいのかさっぱり分からん。

適当に人化の魔法かければ良いだろう。

うむ……どうやらメスだったか。

するとクリーパーは言った。

「あなたってゆーめーなんとかどらごんだよね?」

ニコニコしながらそう聞いた。

「あぁ。そうだがここではエンド・ドラグーンと

名乗っている。一応人としてな。

だからなるべくエンダードラゴンとは

言わないでくれ。」

「じゃー…こーてー!」

皇帝の事だろうか…。まぁ良いとするか。

「名は好きに呼んでくれて構わん。」

予想以上にアホの子だった事に驚いているが、

なんとかなるだろう。

そうだ。こいつをなんて呼ぼうか。

「私はお前をなんて呼べばいい。」

「なんでもいいよー」

じゃあ……ボムを崩してばみゅーならどうだろうか。

「なら、ばみゅー。これでどうだ?」

「わーい!初めて名前をもらったー!」

クリーパーに名前を付ける奴なんて

そうそういないと思う。

とりあえず森を抜けて人を探そう。

こんなアホの子に会いに来たわけじゃないからな。

そして何事もなく森を抜けた。

ようやく村が見えた。ともかくこの世界のことについて軽く知っておく必要があるな。

もう夜だから寝泊まりもしたいしな。

「ねー、こーてー。村襲われてるよー。」

「ちょっと待ってろ。」

そしてゾンビの所に歩いていった。

するとエンダードラゴンと分かったのか

ものすごい勢いで逃げていった。

「こーてーすごーい!」

「歩いただけだがな」

どうやら村は無事だった。これで情報が手に入る。

村人が驚いた様子で聞く。

「あんたがゾンビを倒したのか?」

「あぁ。大丈夫か?村の被害とか どうなんだ?」

「あんたが来てくれたおかげでなんとかなったよ。」

相変わらずモンスターが人間を見境なく

襲ってる様だな。これはなんとかしなくては。

村人が言った。

「ゾンビを倒す程の力を持つなんてまるで……

あんた…一体なんなんだ?」

「我の名はエンド・ドラグーン!

終わりを司り、終わりを告げる者。

だが滅ぼす訳ではない。安心しろ。」




エンダードラゴン様が暇つぶしにかつて戦ったスティーブの世界に行く話です。書いた本人の暇つぶしでもあります。

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