………お久しぶりです。
「それではちょっと遅くなっちゃいましたが、涼風青葉ちゃんの新人歓迎会を行いたいと思います。」
「乾杯!」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
遠山さんの音頭で涼風の新人歓迎会が始まった。
まぁ飲み会だな、しかし俺はこういったタイプの飲み会が苦手なんだよなぁ…。特定の仲いいヤツとかいないからすぐ1人で飲むことになっちゃうし、いつも端っこ陣取っちゃうから食べ物あまり食べれないし……俺レベルになると存在自体を忘れられちゃうから取り分けてもらうには自分から言わなきゃきついんだよなぁ、だが俺にそんな勇気があるはずもなく大抵の場合は飲み会が終わった後に1人でラーメン屋に行ったりする。
まぁ今回は身内しかいないから大丈夫だと信じたい。え、信じていいよね…?
「今日は会社の奢りだから、皆好きなだけ飲んで食べてね!」
「というわけで、よっしゃ食うぜーー!」
「あぁ!そんなに肉を持ってかないでくださいよぉ!」
言うが早いか八神が率先的に肉を持っていく。
おいおい、俺の分の肉はとっとけよ?てかあれ、ちょっ俺遠くて自分で取れないんですけどぉ…誰か取って貰えます?あのぉ…もしかしてフラグ回収…?
「……は、八くん、お皿……貸して?」
そうだ!今日はひふみがいる!俺は1人じゃない!仲間がいた!
「さんきゅーひふみ、愛してるぞ…!」
「あ、あいっ!!?……八くん、、もう酔ってる?」ジト…
「…いや、すまん。ちょっと感極まってな…」
危ない危ない、あまりの感動でつい過剰に返してしまってひふみに睨まれてしまった。
そんなやり取りをしているうちにひふみから鍋をよそわれた皿が渡される。
ちなみに席順は
飯島 涼風 ひふみ 俺
□□□□□□□□□□□□□
遠山 八神 篠田
になっている。
ガヤガヤ
「青葉!入社祝いにこれ食べてみ」
「え?なんですか?」
「まぁほれほれ」ヒョイ
「!?」
「けほっけほっ、なにこれ辛い!」
「ははは!からし入りロシアンたこ焼き大当たり!」
八神も酷いことするなぁ、もし俺が入って早々の歓迎会でしょっぱなそんなもの知らずに食わされたら帰るまである。そして次の日から職場に行きづらくなりやめてしまうところまで想像出来てしまうね。
てか誰も手をつけてない1/6から当たり引いたのか、すごいな。ん?てか1/6?…6?今日の飲み会の人数は……はは、まさかね!
いらぬ心配に気を回していたら遠山さんが涼風に話しかけていた。
「青葉ちゃんはこういう飲み会は初めて?」
「は、はい」
「というかまだお酒飲めへんもんね〜」
「え!?もう酔ってる!?」
え、飯島はやくね?
ひふみはひふみでマイペースに飲んでるし、まぁ俺もだけど…
「ゆんさん寝ちゃダメですよ、………?」
(ひふみ先輩は強そう…)
「比企谷さんもお酒強そうですね!」
ひとり酒をあおっていたら涼風からそう言われる
「“も”ってなんだ、“も”って」
「大方、ひふみでも見て酒強そうって思ったんだろうが」
「…うっ」
当たりかよ…
「わ、私はどうかわからないけど…は、八くんは…強い、よね?」
「そうなんですか!?」
「強いかどうかは知らねぇけど、まぁ人と飲んでて酔ったことはあまりないな」
あんま人と比べたことないからわかんねぇけど…
「…でも、私と飲む時は…八くんが酔った所、あまりみたこと…ない」
「そうなんですね!……ってお二人で飲みに行ったりするんですね!」
「ん?まぁたまにな」
ひふみは酒が好きなのかたまに誘ってくるんだよな、断ってもいいけど…ひふみ相手だとなぜか気が進まない…。…まぁ基本的にはいつも暇だからいいけどな
「以前から思ってたんですけど…、お二人ってd「てか青葉って彼氏いないの??」」
涼風がなにか言い出そうとしてたら八神から横槍が入った
「へっ!?」
「い、いるわけないじゃないですか!」
「…でも八神さんはいそうですよね」
「へっ!?」
おーっとこれは綺麗に決まったぁ!クロスカウンターだー!
「い、いるわけないじゃん!」チラッ
「なに初々しく照れてるんすか…」
篠田に激しく同意。てかなぜこっちを見る…?
「仕事ばっかしてっとよ!」
「そんな暇ねぇっつーの!」
八神は見事に出来上がっていた…
「ちょっとコウちゃん、飲みすぎじゃない?」
「これは私が飲むわ」ヒョイッ
「ちょっその酒強いよ?」
「私も彼氏いないわ…」ポ--
「聞いてねー」ゲラゲラ
遠山さんも出来上がった…
「あおばちゃん!しんじんはせんぱいにおさけをつぐものれす!」
あぁでたーーこういうノリ、社会の悪いところだよなぁ…
暗黙の了解とはいえ、なんなんだろうね?これ
心無しか涼風も困っている。
「はぁ…」トクトク
「…………………………」
ハァ-…
「す、すみません!」
涼風がついだビールは見事に8:0だった…
まぁ難しいよなぁそれ、それにしても遠山さんが面倒くさすぎる…ほら、篠田だってあんな顔…いや篠田、いくらなんでも先輩にそんな顔しないの、いや確かに面倒だけど!
「びーるのただしいつぎかたってのわね〜こうするのよ〜」
「はちまんくん!…はとおいからこうちゃん!」タ-ンッ
「……………………」トクトク
「これ!これがえてきにもあじてきにもべすとなの!」
「おぉ…!」
「いや、そこ感動するとこ違うから…」
ごもっともである。
ていうかなんでビール飲めんの?あんな苦いの普通の飲めないくない?美味しさがわからない…
とりあえずとりあえずビールの人ぉ!!っていう風習なくして欲しい…あれでほかの頼むと、え…って顔するやつなんなん?別に好きなの飲めば良くないですかねぇ!!
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程なくしていい感じに場も盛り上がり遠山さんと飯島なんかはもうすでに眠りこけている。
クイクイ
「ん?どうしたひふみ?」
「注文、お願いします…」
ひふみが袖を引いてきたと思ったらそう言ってきた。
相変わらず人と話すのは苦手ね…
「あいよ」
店員をよぶ
「森武蔵をひとつ」
「かしこまりました。飲み方はいかがいたしますか?」
「ロック、水割り、ソーダ割りがありますが」
そういえば聞いてなかったな…
「ひふみ?」
「そ、そのままで…」
「あいよ、ストレートで大丈夫です」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
「…………」ジ---
注文を終えるとなぜか涼風がこちらを見つめていた
「どうした?」
「あ、いえ。ひとつのお酒でもそんなに飲み方があるんだなーと」
「ん?まぁそうだな。やっぱ慣れないもんか?」
「そうですね…でもお酒って高いですね、1杯800円ってのもあったりして」
「漫画一冊買えちゃう…」
「そうだぞ、だからタダ酒はうまいんだ」ニヤ
「うわっ…なんか悪い顔してます…」
失礼な、これはこの世の真理だろう…
そうこう言っているうちにひふみが注文した酒が来た。
「……あの…ひふみ先輩?1口だけ飲ませてもらってもいいですか?」
「!?、え…あ…ひ…ひとくち…だけだよ?」
涼風は酒に興味が湧いたらしい。が、なんでひふみの方がおっかなびっくりなんだよ…
俺は別に1口くらいなら全然いいと思うけどな、社会見学みたいなもんだろ。
「………………………」ドキドキ
涼風はグラスを持ったまま緊張した面持ちでグラスを見つめている、と
「お客様ー?」
「ひぃ!!?」
「ごごごごごめんなさい!ででででもまだなにもしてないです!」
「???」
涼風は店員さんに注意されたと思ったのか必死に弁明を始めた…おいおい、店員さんもなにがなんだかで困ってるぞ…。
「あの、ラストオーダーとなりますので、ご注文がありましたらお願いできますか?」
「えー!もう!?はや!」
八神がラストオーダーの報せに独りごちる。
しかしまぁあの涼風の慌てようといったら…
「………………ふっ」
「どう、したの…?」
「いや、涼風。お酒は20歳になってから、な…?」
「……もっと早く止めてくださいよ…///」
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「えーそれでは、もうお開きみたいなんですが!二次会くる人!」
居酒屋を出てすぐ八神がそう言う。
俺は二次会は不参加のつもりだ、まぁまだ小腹も空いてるしラーメンでも食って帰るかな、てか結局ラーメン屋寄るのかよ…
「は、八くんも…もう帰るの…?」
「ん?あぁまあな。まだ小腹が空いてるからラーメン屋にでも寄ってからだけどな」
「そっか…、ラ、ラーメン…一緒しても…いい?」
「おう、構わないぞ」
「ありがとう、じゃあ…行こ?」
「ん?お、おう」
そう言うとひふみは歩き出したのでそれに続く。
あー、あいつらに最後くらい挨拶してこうと思ったんだがなぁ。一応涼風の歓迎会だったし…
アレ?ヒフミセンパイトヒキガヤサンハモウイナクナッテル…
ワタシハイケマス…!!
ヨシ!!ジャアサンニンデイコウ!!
…まぁいっか、今あいつらの所に行っても強制連行されそうだし…。なにより相手すんの面倒くさすぎる。
やっぱり俺は飲み会が苦手だな。
「…八くん…?」
「…なんでもない、行くぞ」