感想が暖かすぎて涙がちょちょぎれそうです…。
今回はひふみ回です!
涼風の歓迎会後、俺とひふみはラーメンを食べるべくラーメン屋に向かって歩いていた。
「は、八くん…どこ…行く?」
「うーん、俺はまだ結構いけそうだからガッツリいきたい気もするんだが…ひふみはどうだ?」
実際飲み会の時は結局飲んでばっかりだったしな。
「わ、私は…どこでも…大丈夫…!」
「ん?そうか、じゃあ二郎系とかでも大丈夫か?」
「た、多分…」
「おし、じゃあ行くか」
そうと決まればあとは早い、近くの二郎系ラーメン屋に向け足を進める。
「あーなんだ、涼風とはうまくやってけそうか?」
「う、うん…最初は、いじわるな子だったらどうしよぅって思ってたけど…今は、大丈夫…そう」
「そうか、まぁ無理する必要は無いが、なんかあったらひふみからもアドバイスとかしてやれ。もうちょっとしたらひふみにもなんかしらの役職とか付くかもしれんからな。」
「今のうちに練習っつーわけでもねぇけどよ」
ラーメン屋に向かいながらそんな話をする。
まぁなんだ、いつまでも八神に頼りきりってのもなんかあった時とか怖いからな…。
「や、役職…!?…わ、私は向いてないと…思う。から!他の人が…いいんじゃ、ない…かな?」
「それを決めるのはひふみでも俺でもないから、今言ったって仕方がねぇよ」
結局、遠山さんとあのちゃらんぽらん上司がなんと言うかだ。
俺に決定権なんぞないからなぁ。
「は、八くんは…私がそういうの、出来ると思う…?」
「さぁ?そういうのはそん時になってみないとわかんないだろ」
「そ、そっか…」
「……ただ、まぁなんだ?ひふみが変わろうと思えたんなら、できるんじゃねぇか?」
「最近も職場で笑うことも増えてきてるし、変われてきてる証拠なんじゃねぇの?」
「…そっか」
(ちゃんと見ててくれてるんだ…)
「八くん」
「ん?」
「ありがとう」
「…なにがだよ」
…ほんと、よく笑うようになったな。
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話しながら歩いていると店まで着いていた。
俺たちは流れるように食券を購入しカウンター席に着く。
「普通盛りにしてたけど食えるか?」
「え、うん…こういうとこはあまり来たことないからわかんないけど、まずは…普通かなって」
「そうか、でもこの店普通って言っても結構な量あるぞ?」
「そ、そうなの…?」
ヘイオマチ!!
ドン!!
「」
「だから言ったろ…?」
運ばれてきた普通盛りの量を見てひふみは顔を青くしていた。
まぁ女の子にこの量はヘビーだよなぁ。だってまず野菜で麺が見えないし…スープにすごい背脂浮いてるし…チャーシュー多いし…。食べる男からしたらコスパいいし最高なんだけどな!
「…は、八くん」
ひふみが縋るような目で俺を見てくる。
やめて!そんな目で私を見ないで!!
「ま、まぁ食べきれないようなら俺も協力するよ」
「う、うん………よし、やったるで…!」
そうしてひふみは気合いを入れていた。
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結果的にいえば、食べきれた。
俺も少し手伝ったし…、ただしひふみの顔は最初に出てきたラーメンを見た時よりも青く染まっており今にも天元突破してしまいそうだ…。かくいう俺も自分の分+ひふみの分を食べたので結構きつい。
「お、おいひふみ?大丈夫か?」
「だ、大丈夫………………っ!」
「きゃー!まてまて!耐えるんだ!…1人で帰れそうか?」
「……ち、ちょっときつい…かも」
「…だよなぁ」
ひふみは水の入ったペットボトルを片手に辛そうにしていた。
さすがにここでこんな状態の後輩を1人で返すほど俺は鬼ぃちゃんではない。仕方がないが、送ってくしかないだろう。
「…家どこだ、送ってく」
「いいの…?」
「仕方がないだろ、ほら歩けるか?」
「う、うん…」
こうして、俺はひふみを家まで送り届けることとなった。
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電車を乗り継ぎ、程なくしてひふみの家に到着した。
ひふみが家の鍵を開ける。
「じゃあここまでだな、気をつけろよ」
「ま、待って…!す、少し…上がっていかない…?」
「…は?」
「お、お世話になったし…お茶くらいなら出すから…電車もまだある…よね?」
「そら、あるけど…」
さすがに一人暮らしの女性の家に入るのは…
「………………だめ?」
…だからそんな目で見るなって…断りにくいだろ…。
「はぁー、わかった。終電までだぞ?」
「う、うん!」
ひふみは返事をするとそのまま家の中に入っていく、俺もその後に続き入った。
そのままソファーへと促される。
「飲み物、取ってくるから…座って待ってて」
「お、おう」
そう言うとひふみは飲み物を取りに行く。
手持ち無沙汰だったので失礼だが部屋を見渡す。しかし綺麗にしてあるなぁ、一人暮らしの男の家とは大違いだぜ…。
未だに俺の部屋には定期的に小町が来ては「お兄ちゃん彼女ができればこんなこと小町がしなくても済むのにね!!」と文句を垂れつつ掃除をしてくれている…。いやぁ兄として情けない限りです…。
しかしそういう時は毎度の如く俺の財布から諭吉が1人で家出したりする。あいつ…俺の部屋の掃除を体のいいアルバイトだと思ってないか…?
そんな事を考えながら部屋を見渡していると小さなケージが目に入る。
「ん?」
「ど、どうしたの…?」
「あ、戻ってきてたのか」
「う、うん…それで、どうかした…?」
「いや、あれが目に入ってな」
そう言いながらケージに指を向ける。
そういえば前にハリネズミを飼い始めたって言ってたっけな。
名前はなんて言ったっけ……えーと、宗一郎?
「あ、宗次郎のこと?」
「そーそー宗次郎だ」
「え?」
「あ、いや。なんでもない」
「そ、そっか…最近やっと素手で触れるようになったんだ」
「お、それは慣れてきてるってことか?」
「…うん」
また笑った。いい成長じゃないか、宗次郎のお陰だったりするのだろうか?
「…宗次郎に会ってみる?」
「お、いいのか?」
「う、うん」
そう言うとひふみはケージまで行き、その中にいたハリネズミこと宗次郎を手に乗せて運んできた。
そのまままた俺の横に座り膝の上に乗せている…なんて羨ま…げふんげふん!
「これが宗次郎…やっとここまで仲良くなれたんだ…」
「そうか、よかったな」
ひふみが宗次郎を撫でていると宗次郎が急に鼻をならして周りを見始めた。
キュ-キュ-!
「…?どうしたの宗次郎?っきゃ!」
「うおっ!」
宗次郎がいきなり俺に向かって走り込んできた…!
と、思ったら今度は俺の膝の上に落ち着いたぞ…?
キュ-
「これは…」
「わ、私にはこうなるのに結構かかったのに…」
「す、すまん…」
い、いや…なんか本当にごめん…。だからそんな目で見ないで!…いやなんでかカマクラには懐かれなかったけど、他の動物とかにはやけに懐かれるんだよなぁ、ほらあいつ、サブレとか。
しかしこれは…撫でたりしてもいいのだろうか…?
「ひ、ひふみ?これって撫でたりしても大丈夫なのか?」
「え、う…うん。そこまで懐いてたら平気だと、思う」
そうなのか…どれ
ナデナデ
キュ-♡
「なんかこれかわいいな…」
「で、でしょ!かわいい…でしょ!」
「お、おう」
そんなに鼻息荒く食いつくあなたの方がかわいいです。とは言えないわな…
ナデナデ
キュ-キュ-
パシャッ!
「お、おい…写真は」
「い、いいの…思い出」
「……さいで」
…今日一の笑顔見せられたら、ダメとは言えんよな…?