これからも宜しく御願い致します。
カツンカツン
カツンカツン
大淀さんは鎮守府の廊下をすたすたと歩いていく。
「 あのー、どちらへ行かれるんです?」
廊下を支配していた静寂に耐えられなかった俺は思わず聞いてしまった。大淀さんがその黒く美しい髪を翻す。
「 まずは執務室へご案内します。
そこで秘書艦と合流することになっていますので」
「ん?その秘書官って言うのは大淀さんじゃない
のかい?」
「 はい。私は秘書艦ではありません。
前の提督は他の娘を秘書艦にしておられたので。
提督が望まれるのであれば連合艦隊旗艦のこの力、
お見せします!」
まぁ会わないうちから秘書官さんを変えるのもなあ。それにしても何を言ってるのか少し分からない。まあいいか。
「 まぁここの事がもっと分かってきたらお願いする
こともあるかもしれないな。」
「 フフッ、提督、約束ですよ。」
振り向いて見せた大淀さんの表情は、なんというか、期待とはまた違った、決意を滲ませるものだった。
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「 ここが執務室になります。」
そう言って大淀さんが開けたドアの向こうには大きな机と棚、そしてとても美しい女性がいた。黒い髪をサイドテールにまとめ、背筋を自然に伸ばしてたっている。こちらを向くその顔はよく整っており、その切れ目からは、圧倒的な、裸足で逃げたくなる程の威圧感が放たれていた。
「 こちらが秘書艦の加賀さんです。」
「 航空母艦、加賀です。貴方が私達の提督なの?」
「 あ、はい。宜しく御願いします……」
あまりの威圧感におずおずと答えることしか出来ない俺。情けない。
「 提督なのだからもう少ししっかりして欲しいわね。
まあ、期待しているわ。」
加賀さんは目は相変わらずだったが、幾分か声音を和らげて言ってくれた……ように感じた。
「 ご期待に添えるよう善処します!」
「 そんなにかしこまらないでいいのよ。
貴方は提督、私達を指揮する立場なのだから。」
「 あぁ、そうだなって……私達を指揮するって
どういう事だ?」
海軍の提督というのはあくまでも艦隊司令官であって女の子達と戯れる職業では無い。そう思っている俺に加賀さんと大淀さんは可哀想なものを見る目を向けた。
「 えっと……本当に次のここの提督なんですよね?
民間出の提督は厳しすぎるほどの試験をパスして
かつ資質が認められないとなれないって聞いていた
のですけど……」
「 あぁ。それは間違いないんだけど…任務内容は
何も聞いてない。」
加賀さんが大きなため息をつく。
「 はぁ……つまり、提督は何も知らないままここに
来られた、と?」
「 恥ずかしながら……」
加賀さんの発する威圧感が高まるのを感じたのか、大淀さんはフォローを入れてくれた。
「……大丈夫ですよ、提督!提督の執務を補助する
ために秘書艦や私達がいるんですから。
これから仕事を覚えて下されば大丈夫ですから!」
「 そうならいいんだがな……」
「 では……どこから話しましょうか……」
「 あぁー、君達を指揮するってどういうことか
ってことから頼む。」
何も分からない俺はここで提督としてやっていけるのか……不安は尽きないが自分で選んだ道だ。加賀さんの「 期待 」に答えるためにも、俺はここで頑張らないと……だな。
登場させて欲しい艦娘がいれば
一筆宜しく御願いします!
次回の更新は明後日までにを予定しています!