Level5第8位『無限の剣製』   作:ALPHALION

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9位

剱崎は電話をかける

しばらくして電話が繋がる

 

『ンだよォ!良いとこでよォ!アァ!?』

 

「………終わりだ」

 

『……ツマンネェな』

 

「そうか。………恐らく今頃決着がつくころだ」

 

『ナンだと?』

 

「………とりあえずここに来てくれないか。場所は───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決着がつくったどういうことだよ剱崎ィ」

 

一方通行がやってきて

 

「俺らがメンバーをボコボコにしてた間に何があった」

 

「なーに、たいしたことではないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剱崎が削板に遭遇する少し前

剱崎は電話をしていた

 

「おい」

 

『どうした?屍喰部隊(スカベンジャー)は倒したんだろう?』

 

「……行けるな(・・・・)

 

『もちろん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

被験者である少女は逃げる

 

(何であいつがいるのよ!)

 

殺しても死なない化物から逃げるため

 

全力で駆ける少女に

 

「おっとその先は通行止めだよ、お嬢さん」

 

変態が声をかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エインヘリヤルに行かせただァ!?」

 

「ああ」

 

「勝てんのかあいつ?」

 

「被験者の女は一方通行の劣化。これは一方通行にも言えることだが」

 

「あ?」

 

「重力を操作できない」

 

「なめてンのか、できるっつーのそのくらい」

 

出来るが出来ない(・・・・・・・・)だろう?」

 

「………」

 

その言葉に黙る一方通行

その沈黙が事実であることを示していた

 

「操作された重力を反射した暁にはお前が空に墜ちることになる」

 

「へぇ、いいこと聞いた」

 

「メルヘンには重力操作は無理だろォ」

 

「やってみるかモヤシ!」

 

「上等だゴラァ!」

 

その光景に溜め息をつく斬

 

(久々に見たな……この光景)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このっ!」

 

少女が蹴り飛ばした瓦礫が一斉に飛んでいく

 

「……!」

 

エインヘリヤルはそれをいとも簡単に地面に叩きつける

そして少女にかかる重力の向きをかえた

 

「がっ!?」

 

横に落ちたのだ

 

「下位互換とは聞いてたが、存外やるねぇ。ヤバい達しそうだ」

 

「気持ち悪いんだよ!」

 

少女は叩きつけられた壁に触れ、腕が壁に飲まれ

 

「……これは」

 

少女の重力は正常に、否、少女自信がベクトルの向きを変えているのだ

 

「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

建物そのものがエインヘリヤルに向かう

 

(これは自転h)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物凄い衝撃と轟音に反応する四人

 

「あの変態大丈夫なのか!?」

 

垣根が叫ぶが斬はそっけなく

 

「大丈夫だろ変態だからな」

 

「いやなんの理由にもなってないぞ?」

 

珍しく削板に突っ込まれた

そんな中一方通行はあることに気づいた

 

(んだァ?空気の流れがおかしくなってやがる)

 

その理由を知ってる斬は微笑をうかべ

 

(終わったな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……どんなもんよ!」

 

土煙に向かって叫ぶ

少女は相手の死を確信していた

自分の演算能力がパンクするほど酷使したのだ

死んでもらわなくては困る

 

「いいねぇ……昂ってきた。もっとだ!」

 

土煙の中から人影が1つ

少女の顔色はみるからに悪くなる

 

「もっと、君のリビドーを見せてくれ!」

 

両手を掲げたエインヘリヤルの上には黒い球体

 

(あれは球?……違うあれは)

 

 

「君に理解できるかい?このブラックホールを!!!」

 

エインヘリヤルは自転砲で飛んできた建物を全てブラックホールで飲み込んでしまったのだ

 

「さて、1つ質問だ。君は重力で撃たれた(・・・・)ことはあるかい?」

 

「?」

 

その刹那、少女の横を何かが通る

振り向けば抉られた地面

 

エインヘリヤルはニヤリと笑い

 

「終幕だ、アナゲンネーシス!!!」

 

重力の弾丸が一斉に飛んでいく

それは演算能力がパンクしている少女にとっては

脅威以外の何者でもなかった


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