原作よりもいくらかマシになったディオさん 作:ジョン=ドイル
「じゃあ、ディオ、アン、僕がこの家を案内するよ」
ジョナサンはジョースター邸のいろいろなところを案内した。例えば、歴代当主の肖像画、慈愛の女神像、館の庭園である。そして・・・
「さて、ここで館を一回りしたけど、何か質問は?」
「一つ質問があるわ。ジョジョ、あの仮面は何?」
アンが質問した。ジョナサンは答える。
「ああ、あれかあ。あれはね、僕の研究対象なんだ」
「研究、というのは考古学のか?」
ディオがジョナサンに問いかけた。
「そうだよ。父の話によれば、僕の母が亡くなる直前に母がロンドンの美術商から仕入れたらしい。その美術商は古代アステカ文明に関係する『幻の仮面』と言っていた。実をいうとこの仮面、普通の仮面じゃあないんだ。二人ともちょっと付いてきて」
ディオとアンはジョナサンに連れられて、ジョナサンの研究室に入った。そしてジョナサンは、机の上に石仮面を置いた。
「見ていてね」
ジョナサンはナイフで指に傷をつけ、出血させた。そして傷からしたたる血を石仮面にかけた。すると、石仮面は細かく揺れ始めガッシャンという音とともに骨針が出てきた。
「キャッ!」
アンはディオに飛び付いた。
「ああ、ごめん。アンにはちょっと強すぎたかな」
「ジョジョ、この仮面の骨針は人体に何を引き起こすんだ?」
「僕にもわからないよ、ディオ。でも、きっと、恐ろしいことだよ」
ジョナサンがそれを言ったあと、皆が沈黙した。
「悪い雰囲気になっちゃったね。さて、そろそろ夕飯の時間だ。食事をして気を晴らそう」
「ええ」
「ああ」
そして夕飯の席で楽しい話をした後、ディオは、ジョナサンにこういう助言をした。
「効能を調べるなら、-非常に気が引けるが-囚人を使えばいいんじゃあないか」
ジョナサンは言った。
「ディオ、助言ありがとう。そうするしかないかもしれないね」
このあと、ディオは電報を養父ロバートに出した。その内容はこんなものだった。
お父様へ
一つ言いたいことがあったので、この電報を出しました。言いたいことというのは、私はジョナサン・ジョースターと一緒にロンドンに行くことになったということです。少なくとも明日の夜には戻ります。アン姉様は明日帰るのでご心配なく
ディオ・ヒューストン
そして、次の日の朝食の席で、ディオはアンにこう言った。
「アン姉様はこのままお帰りください。僕とジョジョはロンドンでちょっとやることがあるので」
「なんで?私がいてはだめなの?」
「ええ。いないほうが賢明だと思いますよ。ミス・ヒューストン」
ジョナサンが言った。
「わかったわ。お父様と二人で待っているわ」
「僕もすぐ帰れるように、努力するので」
そして、ディオとジョナサンはアンと別れ、駅へと向かった。
「・・・許可は取れているんだよな?」
ディオは問いかけた。ジョナサンは言う
「ああ。もちろん」
だがその顔には不安が表れていた。二人が向かったのは、ロンドンのペントンヴィル刑務所であった。
うーん、石仮面が出てくるとどうしてもシリアスな話になるんだよなあ・・・
あ、ちなみに、ペントンヴィル刑務所というのは実在した刑務所です。
次回のあらすじはこの四文字で十分でしょう
人体実験