原作よりもいくらかマシになったディオさん   作:ジョン=ドイル

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今回はあまりしゃべりません。では、どうぞ。


血の渇き

 数時間後、ディオとジョナサンはロンドンのパディントン駅に降り立った。そしてすぐにその刑務所へ向かった。刑務所に行くと、ある牢屋に案内された。そこには、ガタイのいい老人がいた。看守いわく、何人も人を殺してきた男で、いまは静かに死とオーストラリア流刑を待っているらしい。ディオは看守に出ていくように伝えると、その部屋にいる人は男とディオとジョナサンだけとなった。ディオは手にナイフを、ジョナサンは手に石仮面を持った。そしてディオは自分の指にナイフで傷をつけ、ジョナサンは石仮面を男に被せた。男は老いているせいか、抵抗一つしない。そして、指からしたたる血をディオは石仮面につけた。すると、石仮面から骨針が伸び、男の頭を突き刺した。男は光に包まれた。光が消えたあと、男は動かなかった。

「死んだか?」

ディオはジョナサンに問いかけた。しかし、ジョナサンは顔を青くし、こう言った。

「いいや、生きている!」

「何ィ!?」

ディオは驚愕した。まさかのフェイントだったのだ。男は立ち上がり、石仮面を外した。その顔は、極悪人の顔だった。男はディオを見るなり、ディオの首に手を入れた。すると、ディオの顔に血管が浮き出てきた。男は血を吸っていたのだ。血を吸うごとに男は若返っていった。ディオが絞りカスとなる前にジョナサンは男をディオから離した。ディオは気絶した。ジョナサンは、こう言った。

「貴様、僕の親友に何をするだーッ!絶対に許さんッ!」

そして、ジョナサンは男を殴った。しかし、そのパンチは男には効かなかった。男は言った。

「喉が渇いて仕方がないんだ。お前もあの金髪のように血を吸ってやろうか?」

それを言った直後、所長率いる警官隊が部屋に入ってきた。看守は気絶したディオを見るなりこう言った。

「奴を射殺しろ!」

すると、警官隊員はその男に向かって発砲した。その弾丸は全部男に当たったが、男は無傷だった。

「なッ・・・なんてことだ。十数発の弾丸を喰らっても死なない・・・だと?」

ジョナサンが言った。その直後に警官隊が惨殺された。

「次はお前の番だ、青二才が」

そしてジョナサンの血を吸おうとした瞬間、男に松明が投げつけられた。投げたのは誰であろう、ディオであった。

「うああああ!」

「死のふちから戻ってきたぞ、名も知らぬ吸血鬼!このディオ・ヒューストンが簡単に死ぬと思ったかッ!」

火はたちまち男の服を焼きつくし、体をも焼きつくさんとしていた。だが、男は鉄格子を曲げ、外へ逃げ出した。二人は石仮面を粉砕しようとしたが、男によって持ち去られていることに気付いた。彼らはとても恐ろしい体験をしたので、この事件を忘れようとした。

 しかし、彼らは知るよしもなかった。この石仮面の事件が、驚くような形でまた起きるということを!




次回
平安の終焉~奇人ツェペリ~

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