切り裂きジャック(猫耳尻尾付)でダンジョンに行くのは間違いか? 作:ユーベル
今回はジャックの二つ名が決まります。
さあ、神々の命運はいかに(笑)。
ああ、難産だった。
─ジャック─
ランクアップとリヴェリアのOHANASIから二週間がたった。
その間、わたしはおとなしくしてましたよ。
スキルによる経験値入手のブーストが高効率過ぎるんですよね。
言うなれば、EXトライブースト+150%を常時使用しているようなもんですからね。
で、今日はいろんな意味で憂鬱なイベントがあるんですよ。
神々による3か月に1回開催される定期的な集会、名前もそのまま
頭の痛いことに、この集会で冒険者としての二つ名が決まるわけで、大手のファミリアはまともな二つ名になるのですが、大抵が中二病を拗らせまくったモノになると言う最低な会議です。
しかも中二病を拗らせまくった二つ名になる理由は、ただ単にその神への嫌がらせが最たる理由だったりするから困ったもんです。
なのでロキにこう言っときました。
「中二病全開の痛い二つ名になったら、その言い出しっぺと賛成した
─ロキ─
ロキやで。
今日は3か月に1度の
ついでに言うと、地上の子ども達は皆
例えば『
付けられた神は落ち込むんやけどな、その光景を見て。
けど、うちみたいな大手のファミリアは平気や。
まともなのを付けないと
せやけども、今回は冗談抜きにして命が超絶ヤバい。
転生者でオラリオの事を知っておるジャックたんが居るからや。
なんせ、今日神会に行くゆうたらな、目の笑ってない笑顔でこう言われたんよ。
『中二病全開の痛い二つ名になったら、その言い出しっぺと賛成した
逃げてー、超逃げてー。
あの子、スキルその物に神殺しが入っとるから手におえへん。
しかもあの目の笑ってない笑顔なんやけど、光を一切反射しておらへんかった。
「それじゃあ今回は私が取り仕切るわよ」
今回の司会はファイたんか。
「報告することがあるなら1柱づつよろしく。無いならさっさと先いくわよ」
こっからは学園ノリで報告会になった。
まあ、何時もの事やけどな。
けど度が過ぎてごく一部から雷が落ちるけどな。
「はい、報告はここまでにしましょ。ここからは子どもたちの二つ名を決める時間よ」
きおった!
フィンはともかくジャックたんのほうが問題しかあらへん。
あの子は文字通り突然この世界に現れた。
しかも四年間犯罪者を専門に狙った殺人事件『切り裂き』の犯人や。
基本ブラックリストに載っているようなのや、闇派閥を中心に殺しとるからそこまで騒がれてるわけやない。
アストレアは欲しがっていたみたいやけどな。
まあ、例外無く痛々しい名が飛び交い、自らの眷属に付けられた名前に神が悲鳴を上げるのもいつも道理なんやけどな。
「さて、次はロキのところね」
おおう、きよった。
「まずはフィン・ディムナね。まあ、この子はそのまま“
「それでエエで」
今回ランクアップをしたのはフィンとジャックたんのみや。
フィンはサクッと決まりおる。
けど、問題はジャックたんや。
他の神の事や、ふざけた二つ名をジャックたんに贈ろうとするのが見えとる。
それだけはなんとしてでも阻止せねばならへん。
主にうちの胃と他の神の命がヤバイから。
「次は新人ね。名前はジャック・メアリスケルター。種族は
「本当やで。本人も生まれつき言うとったわ。序に言っておくとな、ジャックたんは眷属にして、たった4日でゴライアスを単独撃破しおったで」
「「「「『『4日ぁ!!!』』」」」」
耳痛ったあ。
「ロキ、ひとつ聞くけど…………
「使っとらへんよ。それともうひとつ言いたいことが有るんやけど…………その前にトレアたん(*1)」
(*1)アストレアの愛称。
「何、ロキ?」
「確か、『切り裂き』の犯人探しとるんやっけな」
「そうよ。犯罪者のみを狙った殺人事件『切り裂き』。その人
やっぱりなぁ。
基本的に治安維持に力を注ぐだけあってそう言う考えをするかいな。
「ここでその話をするって事は見つかったの!?」
「せやで。そんでもってごめんなあ、その子うちがもろうたわ」
「なんですって!」
わお、凄い顔。
と言うかこの流れで気付けや。
『切り裂き』の犯人が誰なのかを。
けどなあ…………。
「一つ勘違いしとるでトレアたん」
「どういう事かしら?」
『切り裂き』は複数による犯行や無い。
全て単独犯によるモノや。
「改めて紹介しとこっか。三週間程前にうちの子どもになったジャック・メアリスケルター。種族は尻尾が2本有る猫人。一連の犯罪者のみを狙った殺人事件『切り裂き』の犯人で、計画から実行まで個人で行うほどの規格外や」
「「「「『『何だとおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』』」」」」
耳痛ったあ!!!
「個人?」
「せやで。フィンがランクアップした原因でもあるで。実際に模擬戦を見ていたんやけど、レベル0の状態でフィンとガレスの速さと力に対応しとったで」
「な、“勇者”と“
驚くわな。
レベル差ちゅうんは通常上がれば上がる程隔絶するもんや。
けどジャックたんにはそれが無い。
要するに、ファルナを刻む前からレベル6…………いや、レベル8位の強さを持っとるちゅうことや。
でなければ、レベル5の犯罪者を仕留める事なんてできへんからな。
「ロキ!この子ちょうだい!」
「やらん!」
案の定かい。
だが、ジャックたんはやらん。
「なら、二つ名を贈らせて!」
「エエけど…………中二病全開の痛々しい二つ名は勘弁してくてへん?トレアたんが死ぬ事になるから」
いや、マジで。
ジャックたんはスキルその物に神殺しがついとる。
その上、神殺しの免罪符にもなっとるから罪に問うことは不可能やで。
「本当に?」
「マジもマジ、大マジやで」
「ならその子の戦い方教えて」
戦い方?
そんなら、基本的に奇襲と強襲を織り混ぜたオールラウンダーって聞いとるな。
ああ、そう言えば。
「『切り裂き』の時は鎌系若しくは鎌の形状をしたのは武器を多用したっていっとったな」
はじめまして見た時は黒づくめだっけなあ。
黒づくめに鎌、まるで死神そのものや。
て、あれ?
トレアたん?
「犯行時間は夜。夜の闇に紛れる黒装束。犯行に使われた得物は鎌と対象の武器」
もしもし?
聞こえとる?
なんか反応してえな。
「よし、ジャックちゃんの二つ名が決まったわ!」
ほんまか?
「なんて付けたんか?」
「それはね、ーーーーーーよ」
─ジャック─
で、二つ名はどうなったの?
「フィンは“勇者”のままやで。で、本命のジャックたんの二つ名はアストレアが考えたんよ。その名もズバリ“
サイレント・シックル、ねえ。
沈黙する鎌…………この場合は沈黙に誘う死の鎌が正解かな?
そこまで痛々しくないからいいや。
「ロキ、良かったね。神の血が降らなくて」
─ロキ─
た、助かった。
これが気に入らんかったらマジに神の血で雨が降りおったで。
ジャックたんだけは本気で怒らせない用にしよ。
くわばらくわばら。
と言うわけでジャックの二つ名決まりました。
「サイレント・シックル/沈黙死鎌」
riefretさんありがとうございます。
当字は自分で考えました。