切り裂きジャック(猫耳尻尾付)でダンジョンに行くのは間違いか？

幕間：従姉妹と夜のご一行

20180101一部変更。

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─ジャック─

朝からスキルが発動していた。

正確にはスキルの効果で観測(・・)した。

アカシックレコードは過去・現在・未来・分岐した可能性全てを観測する。

そのアカシックレコードが観測し(・・・)、演算した結果を見る(・・・・・・・・・)。

それがわたしの【ノストラダムス】の本質(・・)。

わたしの未来予知は、アカシックレコードの演算に基づく多次元的行動予測である。

アークス時代にアカシックレコードの管理者『シオン』の縁者となったことで、DF【仮面】として共に【深淵なる闇】になったことで、アクセス権を有しているからこそのわたしのスキルだ。

話がずれたかな？

とりあえず、スキルで観たモノを確認しに行く事を書いた手紙をアキの机の上とロキとフィンの部屋の扉に貼り付けていった。

行き先は地下水道。

異世界からのお客さんと昔馴染みを迎えに行きますか。

あ、食料持っていかねえと。

─？？？─

私はアリエイル・オーグ。

ジャック・メアリスケルターの従姉妹にあたるわ。

種族は昼の赤(人間)と夜の青(妖魔/邪妖)が混じったどっち付かずの紫(半妖)なデューマンとゆう矛盾の塊。

今じゃ、妖魔・月の女王だけどね。

と言うかデューマン自体、暴走龍の体組織に酷似したダーカーに浸食された痕跡のある生物の断片を解析して、フィードバックされた種族だからね。

その性か半妖っていうのはシックリときたわけだ。

私はジャックとは違ってシオンの縁者ってわけじゃないからマターボードによる歴史改変なんてできないしね。

その代わり、身体能力だけは常にフィードバックされてたけどね。

序に言うと、私も(・)転生者なんだよね。

双子の弟もなんだけどさ。

てか、あいつはなにしてんだろうね。

まあ、それは置いといて(閑話休題)。

私はPSO2→SAO→GE→討鬼伝→よるの順で転生したわけさ。

で、そのまま転位したんだけど…………。

「ココドコ？」

「知るか！」

アーナスさん怒らんでや。

こちとらジャックのいる世界に、それもジャックの現在地から近くてなおかつ人気の無い所に跳んだんだけど。

「まあ、ここが地下だと言うことは確かだがな。それで、これからどうするのかしら？」

クリス…………聞き慣れてるとはいえその喋り方どうにかならん？

ゴメン、アイデンティティーだっけね。

まあ、とりあえず現在地で待機する。

「何でですか？」

一つはここの土地勘が無いから。

下手に動いて遭難しましたなんてゴメンだからね。

二つ目は現在の体の確認。

無茶苦茶な転位をしたから何かしら影響が出ているっていうか、あんたら全員明らかに背が縮んでいるでしょうが。

『『『…………あ』』』

「あ」って、気づいてなかったんかい。

「なんか視線が何時もより低いなあとは思っていたが、まさか背が縮んでいるとは」

「ですがこれで、究極のチョコレートの研究に大幅な時間が出来ました！」

「私はアルーシェにはじめて会った時の事を思い出したわ」

「私も丁度アーナスに会った時の事を思い出していたわ」

「ふむ、興味深いな」

「カミラは相変わらずね」

お前らほんとぶれないね。

そう言う訳だから、現在の体の確認お願いね。

で、最後に、ジャックの事だから気付いてこっちに向かってるはずだから、こっちが下手に動くとあっちがブチキレる。

下手したらうちらが破産するまで食いまくる。

そして、ジャックに関する羨ましい情報が一つ。

「それは？」

それはね…………

いくら食べても全く太らないのよ！

「「「「「『何いいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ』」」」」」

「そう言うリエルは背が高かったじゃないか、174.6cm」

「「「「「『きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』」」」」」

「五月蠅い」

いきなり現れんな、キャット・ザ・リッパー！

「久しぶりに会う従姉妹に対して何？その態度は？死ぬの？ウルフルズウルフェン」

お互い懐かしい呼び名を出したね。

で、この世界はどう言う状態になってるの？

「その事なんだけど、どうもこの世界はわたしが転位してきてから(・・・・・・・・)特異点になっている(・・・・・・・・・)みたい」

マジで？

それが本当だとして、よるくに以外で誰が来てる？

「とりあえず、アークスメンバーは確認してる。それと、地球出身アークスとアースガルズ、マザークラスタの一部メンバーもいたな。各地に散らばっていたから『3年後に会おう』ってメッセージ送っといた」

根回し早いね。

気紛れな猫の癖に。

本当の猫になってるけど。

猫人(キャットピープル)？

「正解。そう言うあんたは狼人(ウェアウルフ)になってるよ」

その返し…………まさかこの世界って。

「ようこそ、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかの世界へ。ダンジョンの蓋、迷宮都市オラリオ、ひいてはロキ・ファミリアへ歓迎しましょう」

悪神ロキのファミリア、楽しくなりそうだ。

この日、ロキ・ファミリアに新たな仲間が加わった。

よるのないくにから11名。

転生転位者1名。

計12名。

いずれも美女美少女でロキが大喜びだった。

「リエル、青い血くれ。半妖になるから」

「あいよ」

追記

ジャック・メアリスケルター

妖魔の青い血を受け入れ半妖の猫人になる。

それにともない、頭部に二本の角が生え右目がクリアレッドに変色し、レベル2からレベル3へランクアップ。

ランクアップの所要期間、3週間。

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加入者名簿
転生転位者1名
アリエイル・オーグ

よるのないくに11名
アーナス
リュリーティス
クリストフォロス
アルーシェ・アナトミア
リリアーナ・セルフィン
ルーエンハイド・アリアロド
カミラ・有角(あるかど)
ミュベール・フォーリン・ルー
ヴェルーシュカ
エレノア・エルネスト
ロエルジリス

計12名