こんなの常識外れだ!でもそれが「テイルズ学園」   作:シラハネ

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ハーメルンでの初投稿です。
これからよろしくお願いします。





第1話

「入学式」それは新しい学校生活が始まる記念となる日である。

ルミナシア市にあるごく普通の一軒家、そこに住む茶髪の青年

ロイド・アーヴィングもその記念となる日を今日迎えるのだが

ZZZZZ……

ぐっすり寝ていた(笑)

そんな時、

ジリリリリリリリ!

と目覚まし時計の音が響く。しかし、ロイドは全く起きそうにない。

そしてそのまま5分くらい経った頃

 

「ライトニング!」

「げふっ!!」

 

男性が放った術によって、ロイドは目を覚ます。

男性の名はクラトス・アウリオン。ロイドの父親である。

 

「なんで術使って起こすんだよ!普通に起こせばいいだろ!」

「うるさい。だいたいお前の目覚ましは寝起きが悪い者専用の特注品なのだぞ。

それなのになぜちゃんと起きられんのだ」

「う…」

 

ロイドはクラトスに抗議するが、クラトスは一蹴し不満を口にする。

それもそのはずである。ロイドの使っている目覚ましは音が通常の目覚ましの

3倍以上あるのだ。それが5分近く鳴ったのだ。はっきり言って近所にも迷惑だ。

クラトスが不満になるのも無理はない。ロイドは返す言葉がないようである

 

「まあいい。早く支度をしろ」

「今日なにかあったか?」

「入学式だろう」

「……あ」

「はぁ…」

 

そう。今日は入学式である。だがロイドはそれをすっかり忘れていたのだ。

クラトスは呆れ果てている。(

 

「朝飯は?」

「もう準備されている。」

「わかった。父さんはもう食べたのか?」

「まだだ。先に食べてていいぞ」

 

朝食はすでに用意されているようだ。

ちなみに朝食を作ったのはアンナ・アーヴィング。ロイドの母親である。

 

「おはよ~」

「あら、おはよう。朝食できてるわよ」

「おう。いっただき…」

 

朝のあいさつをして朝食を食べようとしたロイドだが…

 

「母さん…」

「どうしたの?早く食べちゃって」

 

朝食を見た瞬間固まってしまう。だがアンナは早く食べるよう言う。

朝食は白いご飯、豆腐とわかめの味噌汁、目玉焼き

ここまでは何も問題なかったのだが

 

「なんでトマトがあるんだ…」

 

そう。ロイドにとっての天敵である赤い悪魔、トマトがあったのだ。

 

「トマトは体にいいんだけどね~。やっぱり食べれそうにない?」

 

アンナの問いに対してロイドは力なくコクリとうなずく。

アンナは少し考えた後

 

「じゃあ残していいわよ。私が食べるわ」

「ごめん母さん…」

「気にしないでいいわよ。それより早く食べないと遅刻するわよ?」

「うわっ!もうこんな時間かよ!?」

 

ロイドは落ち込んでいたがアンナの言葉で我に帰り急いで朝食を食べる。

その横ではアンナがロイドの皿の上のトマトを食べている。

アンナさんものすごく優しい。

 

「自慢の母さんだぜ!」

 

こら、地の文に反応するんじゃない。

 

「あっ悪い。つい反応しちまった」

 

いや、だから…

 

「ごちそうさんっ」

 

ロイドは朝食を食べ終えたようである。そして急いで台所から出ていく。

そしてロイドと入れ違いでクラトスが入ってくる。どうやら今から

朝食を食べるようだ。

だが朝食を見た瞬間クラトスの表情が曇る。

 

「アンナ…」

「早く食べちゃってね」

「この赤くて丸い物体はなんだ?」

「トマトよ」

 

そう。ロイドの皿にもあったようにクラトスの皿にもトマトがあったのだ。

クラトスもロイド同様にトマトは苦手である。この2人、似た者親子である。

 

(まて、我がすばらしき息子、ロイドも確かトマトは苦手だったはずだ。この

憎き赤い悪魔がロイドの皿の上にも残っているはずだ。否!あるに違いない!)

 

クラトスは心の中でそう考え、ロイドの皿を見るが…赤い悪魔の姿はない。

 

(馬鹿なっ!?あのロイドが赤き悪魔を食べたというのか!?)

 

不思議に思ったクラトスはアンナに尋ねる。

 

「アンナ…ロイドはトマトを食べたのか?」

「食べたわよ」

 

え?ロイドの分のトマトはあなたが食べt「少し黙っててくれる?」はい…

 

「ロイドも食べたのだからあなたも食べるわよね?」

「いや…しかし…」

「食べるわよね?」

 

アンナはクラトスにトマトを食べるように言うが、クラトスは食べようとしない。

包丁を手に持ってアンナはもう一度食べるように言う。正直とても怖い。

それを見たクラトスはすごく嫌そうにトマトを口に運ぶ。目には涙が浮かんでいる。

 

「どう?」

(不味い。だがここでアンナの機嫌を損ねるわけには…)

「う…旨い…」

 

アンナの問いに対しクラトスは旨いと言う。しかしそれはクラトスが

更なる地獄へ進む一言だった。

 

「よかった~。まだまだあるからたくさん食べてね♪」

「………なに?」

 

その後クラトスの断末魔が台所から聞こえたが…

なに、気にすることは無い(おい)

 

「ん?なんか父さんの断末魔が聞こえた気がするけど…気のせいだな。

よーし!そろそろ行くか!」

「行ってくるぜー!」

「いってらっしゃーい!」

ロイド、ようやく出発である。…時間ギリギリで。

 

 

 

テイルズ学園。

中等部、高等部、大学から構成されている私立校である。

ロイドは今年から高等部に所属となる。

 

「えっと…俺のクラスは3組か」

 

ロイドはクラスを確認して自分の教室に向かう。

そして引き戸を開けて教室に入る。

 

「おっ、ギリギリセーフだな」

「遅刻しなくてよかったね。もししたら初日からひどい目にあったと思うよ」

 

そう言ってロイドに話しかけるのは上から

赤髪の青年ルーク・フォン・ファブレ(短髪)と緑の髪と仮面が特徴のシンクである。

この2人は中等部からのロイドの親友である。

 

「どういうことだ?」

「今年の俺らの担任が…」

「はぁ…」

「誰なんだ?」

「ジェイド先生だよ…」

「…マジなのかそれ?」

「うん…」

 

ルークとシンクの挨拶に疑問を持ったロイドが2人に尋ねる。

2人によると今年の担任はジェイド先生らしい。それを聞いた瞬間ロイドは

気を落とす。ルークとシンクも元気がない。

 

「だからみんな落ち込んでるのか…」

 

クラスの生徒も同様に落ち込んでいる。

そしてロイドたちが席に着くと同時に教室の引き戸が開く。

 

「おやおや、皆さん朝から落ち込んでますね~。なにかあったのですか?」

【あんたが原因だよ】

 

教室に眼鏡をかけたロンゲヘアーの先生、ジェイド・カーティスが入ってくる。

そしてジェイドの発した言葉にクラス全員が心の中で突っ込む。

 

「おや、1人足りませんね。そこの席はどなたですか?」

「……カイル・デュナミスだよ」

「そうですか~」

 

空席があったのでジェイドがクラスに尋ね、シンクが答える。

その答えを聞いた瞬間ジェイドは黒い笑みを浮かべる。

そして直後に教室の引き戸が勢いよく開き金髪の生徒が駈け込んでくる。

 

「すいません!遅刻しました!」

 

そう。カイル・デュナミスである。

 

「初日から遅刻とはいい度胸してますね~」

(みんな、今日までありがとう…)

「インディグネイション♪」

「ぎゃああぁぁぁ!!」

 

カイルにジェイドが放った神の雷が落ちる。

 

「愚か者への制裁も完了したことですしそろそろ移動しましょう。

みなさん、第1体育館に移動します。ついてきてください。

遅れたら…わかっていますね?」

 

ジェイドの言葉で生徒たちは遅れないように急いで第1体育館に向かう。

ちなみにカイルはシンクが引きずっている。

 

 

 

第1体育館に高等部の新入生が緊張気味の生徒が集まる。

そして全生徒が集まる。

教頭である青い髪の男性リーガル・ブライアンにより入学式が始まる。

 

「これより、私立テイルズ学園高等部の入学式を始める。まずは学園長の

あいさつだ。では学園長、お願いします」

 

リーガルが話し終えた後、金髪の男性が壇上に上がり話し始める。

 

「あー、お前ら入学おめでとさん。知ってる生徒も多いだろうが学園長のピオニーだ。

長々話すのは面倒だから俺からは一言だけ言っておく。学園生活を楽しめ!!以上だ!」

 

ピオニーが挨拶をして、それからも入学式は淡々と進められる。

 

「ではこれで入学式を終了する。

全生徒は教室に戻り、担任の先生がくるのを教室で待っていてくれ」

 

リーガルが入学式を締めくくり、生徒は各自の教室に戻る。

 

 

「相変わらずここの学園長は適当だよな~。入学式の挨拶、

1分もかかってなかったぜ…」

「ロイド、計ってたんだ…」

「まあな。それよりもジェイド先生遅くないか?」

「そういえばそうだね。でも、他のクラスの生徒も誰一人帰ってないから

どのクラスも先生がまだ来てないんだと思うよ」

「そういやそうだな。入学式が終わってから1時間近く経つよな?」

「なにか重要な話でもしてるんじゃないの?」

 

ロイドとシンクが話していると教室の引き戸がガラッと開き、担任のジェイドが

入ってくる。そして生徒たちは席に着く。

 

「遅れてしまい申し訳ありません。学園長とPSPをしていましたので」

『…………は?』

「ふざけんな屑が!!!!」

「そうだそうだ!教師のくせになにやってんだよ!」

 

ジェイドの問題発言にクラス全員が同時に突っ込む。

そしていち早く我に返った赤髪オールバックの生徒、アッシュ・フォン・ファブレが

ブチ切れる。朝に制裁を受けた生徒、カイルも続いて反論する。

 

「アブソリュート♪」

「「ぎゃああああ!!!」」

 

ジェイドの制裁が2人に下される。

 

「少し静かにしていてください。放送が聞こえなくて困るのはあなたたちなのですよ」

「放送?」

「ええ。学園長から重大なお知らせがあります」

 

ジェイドの言葉にロイドが尋ね、ジェイドが答える。

 

ピンポンパンポーン

 

「学園長のピオニーだ。今から重大発表をおこなうぞ。明日からこの

テイルズ学園は全寮制となる。寮の場所は担任に聞け。反論は受け付けない。以上だ」

 

『…………………………………はあああああああああ!!!!!?????』

「おやおや皆さん、やはり予想通りの反応をしますね~♪」

 

ピオニーの放送に再びクラス全員が突っ込む。

 

「というわけでこのテイルズ学園は明日から全寮制となりました♪」

「まてコラ。どういうことかちゃんと説明しやがれ」

「学園長の気まぐれです♪」

『ふざけんなああああ!!!!!』

 

今度はルークがジェイドにブチ切れる。

そしてジェイドの発言にまたもやクラス全員が突っ込む。

 

「ミスティックケージ♪」

『ぎゃあああああ!!!!!!』

 

ジェイドの制裁がクラスに下される

 

「さて寮の場所ですが男子寮は校門から入って左側、女子寮は逆側です」

「もうなにを言っても無駄なんだね…」

「はい。無駄です♪」

「………じゃあ1つだけ聞いてもいいかい?」

「はい。なんでしょう?」

 

シンクは呆れつつジェイドに尋ねる。

 

「どうして他のクラスの先生も教室になかなか来なかったんだい?」

「私と学園長がPSPをしていて会議が遅れたからです」

「……………」

 

シンクはジェイドの回答に絶句する。

 

「では皆さん、今日中に寮に入れるよう準備しておいてくださいね」

『はい…』

「では今日はこれで解散にします。気をつけて帰宅してください」

『……………………え?』

(あの陰険で鬼畜のジェイド先生が生徒の心配を…)

「事故や事件に巻き込まれると面倒なのは私ですから」

『………そうですか』

 

ジェイドの発言にクラス一同驚くがやはりジェイドは鬼畜であった。

HRも終わり生徒たちは帰りだす。

 

「なあ…なんで俺らの学園長はあんなに適当なんだ?」

「普通は事前に連絡するだろ…」

「連絡するつもりなかったらしいよ…」

『はぁぁ………』

 

ロイド、ルーク、シンクの3人は一緒に帰り道を落ち込んだ様子で歩く。

彼らのハチャメチャな学園生活が今始まる。

 




ここまで読んでくださってありがとうございました!

後書きでは用語解説とキャラ紹介をしていきます。

Δテイルズ学園
中等部・高等部・大学から構成されている私立校。学園長の気まぐれで全寮制となった。
生徒の数は1学年400人ほど。設備はそれなりに充実している。
高等部の生徒のほとんどは中等部から上がってきている。

Δロイド・アーヴィング
この作品の主人公。トマトが大の苦手。遅刻は週に3回ほどのペースでする。
曲がったことが嫌いな熱血な性格。そしてお人好し。そのため友達は非常に多い。
運動神経は良いが勉強面は赤点補修の常習犯。

Δルーク・フォン・ファブレ
貴族の息子だが、そのようなことで相手を不快にさせることはない(要するに短髪)
素直で良い子だが世間知らずなとこが玉に瑕。運動神経は良い。
勉強面はロイドと五十歩百歩。

Δシンク
アビス本編まではいかないが少しひねくれた性格。
運動と勉強、共に非常に優秀。そのため成績はとても良い。
ロイドとルークによく勉強を教えてはいるがあまり効果はないようである。

Δアッシュ・フォン・ファブレ
ルークの双子の兄。言葉遣いが非常に悪いが根は優しい良い子である。
運動はルークと同じくらいできる。勉強もそれなりにできる。成績は中の上。
デコハゲは禁句。

Δカイル・デュナミス
遅刻の常習犯。その原因は大半が寝坊にも関わらず授業中もほとんど
寝て過ごしている。そのため成績はロイドより悪い。しかし運動は得意。
お人好しなため友達は多い。

Δクラトス・アウリオン
ロイドの父親。ロイド同様トマトが大の苦手。妻のアンナには尻に敷かれている。
傭兵では稼ぎが少ないため新しい職業を探している。

Δアンナ・アーヴィング
ロイドの母親。ロイドにはとても優しいがクラトスには時々厳しい。
トマトは家族2人と違い好き。

Δジェイド・カーティス
テイルズ学園の教師。ロイドたちの担任となった。担当科目は理科全般。
高等部だけでなく中等部も受け持っているため生徒の間では有名な先生。
陰険で鬼畜な性格なため生徒からは少し恐れられているが生徒のことを大切に思っている。

Δピオニー・ウパラ・マルクト
テイルズ学園の学園長。いきなりとんでもないことを始めるため、
ある意味学園一のトラブルメーカー。仕事はほとんどしない。
常に明るい性格のため生徒からの人気は高い。ジェイド先生は遊び仲間兼親友。

Δリーガル・ブライアン
テイルズ学園の教頭。そして大企業レザレノの会長でもある。肉球が大好き。
学園長のとんでもない提案にはレザレノが深く関係している。今回の突然の全寮制にも関係している。真面目な性格と美形なため生徒から非常に高い人気を得ている。


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