こんなの常識外れだ!でもそれが「テイルズ学園」   作:シラハネ

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第7話

ジュードたち編入生が来て3日になるこの日。

今日はロイドとルーク主催による編入生たちの歓迎会が行われることになっている。

そして編入生たちは11時に学園の正面玄関に集合とルークに言われたのだが、

その本人がまだ来ていない。現在の時刻は11時10分。普通に遅刻だ。

 

「ルーク遅いな」

「11時に正面玄関集合だよね?」

「ああ」

 

ルドガーとレイアが話していると、

男子寮から赤い髪の生徒が正面玄関に向かって走って来る。

そしてそれにジュードが気付く。

 

「ねえ、あれルークじゃない?」

「ようやく来たようだな」

 

ミラもルークを見つけたようだ。

そしてルークはジュードたちの元にたどり着く。

寮から正面玄関までは約200メートルあるのだが特に疲れた様子はない。

体力はしっかりあるようだ。

 

「悪い、遅刻しちまった」

「遅いですよルーク」

「10分も遅刻だぞー!」

「どうして遅れたんですか?」

 

エリーゼがすごく当然の質問をすると

他のメンバーもルークの遅刻した理由を聞こうと集まる。

 

「寝坊しちまったんだよ。今日が楽しみで中々寝付けなかったんだ」

「遠足前の小学生みたいだね」

「べ、別に悪いことじゃねえだろ」

「悪くないよ。僕たちも楽しみにしてたし」

 

今日を楽しみにしていたのは皆同じということだ。

 

「よし。それじゃあ行くか!」

「ルークの家まではどうやって行くんだ?」

「俺の家はアビス市にあるんだ。学園前にバス停があるからバスに乗って行くぜ」

「わかった」

 

ルドガーの問いに答えてから一同はバス停に向かう。

そして5分くらい待った頃にバスが来てそのバスに全員が乗る。

 

「バチカルって所で降りるから」

「うん。ありがとうルーク」

「おう。それじゃ俺は寝るから」

「寝過ごすなよ、ルーク」

「いや、そこは起こしてくれよ!?」

 

ルドガーにしっかりと突っ込みを入れてからルークは眠りだす。

そして30分後、バスは目的地に到着する。

そしてバス停から5分くらい歩いて一同はルークの家にたどり着く。

 

「すごっ!豪邸じゃん!」

「ああ、これは驚きだ」

 

ルークの家はアビスのものと同じです。初見の人ならまず驚くだろう。

声にこそ出していないが他の3人も驚いている。

 

「とりあえず上がってくれよ。

ロイドからメールが来てたんだけど、オレたちで1人を除いて全員揃うらしい」

「わかった」

『おじゃましまーす!』

 

ルドガーが頷き他の4人も家に入る。

 

「おっ!来たな!」

「遅かったね。もう少し早く来ると思ってたんだけど」

「そうだよ。本人がいないのに家に上がるのってすごい気まずいんだよ」

 

シンクが不満を言い、続くようにカノンノが正論を述べる。

 

「悪かったって。ちょっと色々あってな」

「何があったの?」

「何もないよ。ルークが寝坊しただけ」

「おいジュード!?」

 

カイルの質問にルークではなくジュードが答える。

 

「寝坊?ルーク昨日何時に寝たのさ?」

「……2時だよ。今日が楽しみで眠れなかったんだ」

「遠足前の小学生みたいだね」

「あ、それ僕も言ったよ」

 

ルークの言い訳にシンクとジュードが意気投合する。

 

「ははっ。ルークは寝ぼすけだね」

「カイル、お前だけには言われたくないぞ」

「2人とも似たようなもんだろ?」

「「お前もだよ、ロイド!!」」

「でも今日はちゃんと起きたよな、カイル」

「そうだね、ロイド」

「ぐっ……」

「2人とも僕が起こしたんだけどね」

「「シンク!!」」

 

シンクが起こさなかったらカイルとロイドも寝坊する可能性があったらしい。

 

「そういえばあと1人ってロニか?」

「そうだよ。さっき携帯を見たらあと少しで着くってメールが来てた」

「わかった。それじゃロニを待つか。そうしねえと昼飯がねえし」

「どういうこと?」

「昨日、昼飯は任せてくれってメールが来たんだよ。だから昼飯はロニに任せてあるんだ」

 

ピンポーン

 

ルークとカノンノが話していると玄関の呼び鈴が鳴る。そして銀髪の青年が入って来る。

 

「ルーク、おじゃまするぜ」

「ロニ、やっと来たな。ん、何だよその箱」

 

ルークが指摘した通り、ロニはダンボール箱を2つ抱えている。

 

「あと3つあるから取ってくるな」

 

そう言ってロニは出て行き、またダンボール箱を2つ抱え戻って来る。

 

「ふぅ……」

「いったい何なんだよ、その箱は」

「ロニ、これだ最後だな」

 

ルークが質問していると金髪の青年が最後のダンボール箱を持って入って来る。

 

「父さん!?」

「ん?おお、カイルじゃないか!」

 

入って来たのはカイルの父親、スタン・エルロンだ。

 

「何で父さんがいるのさ!孤児院はどうしたんだよ!?」

「今はルーティに任せてあるさ。オレが来たのはロニに頼まれたからだよ」

「ロニに?」

「ダンボール5つ持って歩くなんて無理だからな。

そこでスタンさんに頼んで車で送ってきてもらったのさ」

 

ロニが遅れたのは、おそらくスタンに車を頼んだからだろう。

確かにダンボール5つを持って歩くのは不可能だ。

 

「それじゃオレは孤児院に戻るよ。みんな思いっきり楽しめよ!

それとカイル、たまには家に帰って来いよ?」

「スタンさん、本当にありがとうございました」

「うん!近いうちに必ず家に戻るよ!」

 

ロニとカイルがスタンに返事をするとスタンは出て行く。

 

「ロニ、そろそろ箱の中身を教えてくれよ」

「ああ。中身は家で焼いたパンだ。せっかくだから編入生に食べてもらいたくてな」

 

箱の中身はパンらしい。

それを聞いてジュードが箱をテーブルの上に持ち上げるのを手伝う。

 

「ありがとなジュード」

「どういたしまして。開けてもいいかな?」

「ああ!ぜひ開けてみてくれ」

 

そう言われジュードは箱を開ける。すると中には紙袋がたくさん入っている。

そしてジュードはその中の1つを開ける。

 

「うわ!すごくいい香り」

「美味しそうです~!」

「私たちも貰っていいか?」

「おう!1人5個ずつあるぜ!」

 

今この場にいるのはロニを含め12人。つまりロニはパンを60個も持ってきたのだ。

大したものである。ロニはパンを全員に配り終え席に着く。

 

「よし!それじゃ食べようぜ」

 

ルークがそう言い皆パンを食べ始める。

 

「ロニ、これすごくおいしいよ!」

「ああ、今まで食べてきたパンの中でも格別だ」

「本当だよ~。ルドガーもそうでしょ?」

「ああ。作り方を教えてもらいたいくらいだ」

「ロニ、本当にありがとうございます」

 

編入生たちが絶賛する。他のメンバーも全員が同意見のようだ。

 

「喜んでもらえてよかったぜ」

「ロニありがとな。代金はまた今度払うよ」

「気にしなくていいぜルーク。事情を話したらタダにしとくって言ってたからよ」

 

ロニの実家はパン屋を経営しているのだがこれだけの量パンをタダにするというのは

ものすごく気前が良い。そして1時間後パンは全て消費される。

 

「ロニ、ご馳走様でした」

「本当にありがとう!」

「いいってことよ」

 

エリーゼとレイアがお礼を言い皆もそれに続いてお礼を言う。

少し照れてはいるがロニも心底嬉しそうだ。

 

「ルーク、今からは何をするの?」

「そうだなぁ……。とりあえず人生ゲームでもするか?」

『(何で人生ゲーム!?)』

 

ルークの発案に全員が心の中で突っ込むが特に他の案もないのですることに。

しかし全員、案外楽しんだようだ。あっという間に時間が経ち時刻は5時。

それに気づいたガイが声を出す。

 

「おっと、もう5時か。何だかんだで熱中してたんだな」

「本当だ。そういえばルーク、夕ご飯は何時からなの?」

「6時からって家に伝えてあるぜ」

 

カノンノの問いにルークが答える。

するとその答えを聞いたジュードが焦りながらルークに質問する。

 

「ルーク、学校の門限は大丈夫なの?」

「それなら心配しなくていいぜ。なあシンク?」

「うん。昨日の外出届には10時までに学園に戻るように書いておいたから大丈夫だよ」

「そうなんだ。なら安心だね」

 

ジュードが安心したと同時に次はルドガーが声を出す。

 

「ルーク、厨房を使わせてもらってもいいか?」

「それは構わねえけど、何をするんだ?」

「今日の歓迎会のお礼に料理を振る舞いたいんだ」

「客に料理をさせるってのもなぁ……」

「頼む。やらせてくれ」

「……分かった。期待してるぜ?」

「ああ、任せてくれ」

 

ルークは最初迷っていたが、ルドガーの真剣な眼差しを見て許可を出す。

それを聞いてルドガーは部屋を出ていく。しかし数秒後すぐに戻ってくる。

 

「ん、どうしたんだよルドガー?」

「……厨房まで案内してくれ」

 

それを聞いた一同は笑い出すが仕方のないことだ。

何せルドガーはこの家は初めてなのだから。

ルークはルドガーを厨房まで案内してから皆のいる部屋に戻ってくる。

 

「なあ、ルドガーの将来の夢ってコックなのかな?」

「突然どうしたんだよルーク」

「いや、ちょっとだけ見てたんだけど調理の手際があまりにも良すぎてな。

家のコックと同等かそれ以上だ」

「ルークの家のコックって超一流なんでしょ?それって相当なレベルじゃない!」

 

カノンノが驚いているとジュードが話に入ってくる。

 

「ルドガーの料理の腕は確かだよ。店頭に出しても文句はこないんじゃないかな」

「本当か?そいつは凄いな」

 

ガイが驚くが皆も同意見のようだ。しかし編入生たちは特に驚いている様子がない。

それを見て不思議に思ったロイドがジュードに尋ねる。

 

「ジュードたちは同じ中学だったのか」

「そうだよ。僕たちは全員同じ中学の出身なんだ」

「テイルズ学園に皆で入ろうと決めていたのだが試験日に少しあってな」

「その内容は聞かないほうが良いかい?」

 

シンクは気を使って詳細を聞くべきか悩んでいる。

しかし編入生たちは話したくないという空気は出していない。レイアが口を開く。

 

「ううん、別に構わないよ。ね、ジュード?」

「うん。遠慮しなくていいよ」

「それじゃお言葉に甘えて聞かせてもらおうかな」

 

シンクがそう言うと編入生たちが話し出す。

 

「試験の日に僕たちは一緒に試験会場、つまりテイルズ学園に向かってたんだ。

だけど途中で迷子の子と会ってね。保護者を探したんだ」

「試験も大事だったけど困ってる子を置いてはいけないってジュードがね。

だから私たちも一緒に探したんだ。

結局、保護者は見つけたんだけどその時は夕方で試験は完全にアウト」

「どうしようかと困ってたときに偶然ピオニー学園長と会ったんです」

「そして事情を話したら4月にある編入試験を受けるよう言われたんだ」

「それで試験を受け全員合格して今に至るのだが……皆どうした?」

 

試験日の出来事を話し終えると皆が何か言いたそうにしているのでミラが尋ねる。

 

「お、お前ら優しすぎだぜ!」

「ああ!なかなか真似出来ることじゃないぜ」

「感動したよ!」

 

上からロイド、ガイ、カイルだ。他も皆同意見のようだ。

皆が感動しているとジュードたちが話し出す。

 

「最初は編入して不安だったんだ。どんな目で見られるか分からなかったしね」

「だけど皆は何も言わず普通に接してくれたし、歓迎会もしてくれた」

「ああ。私たちはすごく安心したし嬉しかったよ」

「だから皆さん、本当にありがとうございます」

「ありがとー!」

 

編入生たちはそれぞれお礼を言う。するとルドガーが入ってくる。

 

「……どういう状況だこれ?」

 

ルドガーの疑問はご尤もだ。

部屋に入ってきたらロイドやガイ、ルークなどはジュードたちと握手をしているし、

カイルやロニは号泣しているなど、不思議な光景が広がっているのだ。

 

「あ、ルドガー。高校入試の日の出来事を話したらこういうことになって」

「悪い、全然分からないんだが……」

「簡単に言うとお前らはすごくいい奴らってことさ!」

 

ルドガーが困惑しているとロイドが笑顔で話しかける。

それにつられてルドガーも笑顔になる。そして話を始める。

 

「夕飯の支度ができたから呼びに来たんだが」

「おっ、待ってました!皆行こうぜ!」

 

ロイドの呼びかけに皆が答える。しかし、呼びかけたロイド本人は動こうとしない。

 

「どうしたんだよロイド?」

「ルーク、食堂まで案内してくれ」

「お前もかよ!」

 

ルークの突っ込みが響き渡る。そしてルークが先導し食堂に着く。

すると豪華な食事が用意されている。

 

「これは……」

「ああ……」

「すごすぎです……」

 

編入生たちは言葉を失うくらい驚いているが、それは皆同じのようだ。

それくらい豪華な食事なのだ。

 

「ルーク、俺が前に遊びに来た時はこんな豪華な食事出さなかったよな」

「そんなこと俺に言われてもなぁ……」

「まあまあ。早く食べようぜ!」

 

ガイの呟きを掻き消すようにロイドが早く食べるよう促す。

 

「そうだな。それじゃ食べるか!」

『いただきまーす!』

 

全員が食事を始める。どの料理も絶品で皆すごく美味しそうに食べる。

そして食べること15分、ルドガーの料理が運ばれてくる。

 

「お、やっと来た」

「ルドガーの料理がかい?」

「ああ」

「何を作ったんだ?」

「トマトソースパスタだ」

 

ルドガーの言葉を聞いた瞬間、1人の男が石化したかのように固まる。

その人物はもちろんロイドだ。

 

「ロイドどうしたんだ?」

「俺、トマトだけは駄目なんだ……」

「ええっ!?ジェイド先生からロイドの好物はトマトだって聞いたんだが……」

「あの陰険鬼畜教師……」

「そっか……。悪いことをしたな」

「ロイドちょっと良いか?」

 

ルドガーは真実を知り落ち込む。どう考えても悪いのはジェイド先生なのだが。

そんなルドガーを気にかけルークがロイドを連れ出す。

 

「何だよルーク?」

「頼むロイド。一口だけでも良いからルドガーの料理を食べてくれ」

「ルーク知ってんだろ?俺がトマト苦手なこと」

「ああ、よく知ってる。だけどルドガーの思いを察してくれ。ルドガーは

皆に喜んでもらおうと必死で作ったんだ。歓迎会に誘ってくれたお礼としてな」

「それは分かるけどよ……」

「本当に一口でいい。食べてやってくれ!」

「……分かった」

 

ルークの必死の説得でロイドは覚悟を決めたようだ。2人は皆の元に戻る。

 

「ルドガー、俺はトマトが苦手だ」

「ああ……」

「だけど俺は食べる!ルドガーの親切心を無下にしたくないからな」

「ロイド……」

 

そう言ってからロイドはトマトソースパスタを一口食べる。

 

「……」

「どうだロイド?」

(やっぱ無理か……!)

 

ルドガーは不安そうにしている。ルークは心の中で半分諦めている。

するとロイドは二口目を食べ始める。

 

「ルドガー、これ本当にトマトを使ったのか?」

「え?ああ、しっかり使ってるけど……」

「俺、食べれるぞ!」

「本当か!?」

「ああ!めちゃくちゃ美味いぜこれ!」

 

ルドガーは心底嬉しそうにしている。そんな2人の様子皆つられて嬉しがる。

 

「やったじゃないロイド!」

「まさかロイドがトマトを食べれるようになるなんてな」

「絶対に克服出来ないと思ってたんだけどね」

「ルドガーの料理凄いね!」

 

上からカイル、ロニ、シンク、カノンノだ。

 

「ルドガー本当にありがとな!」

「いや、こっちこそ食べてくれてありがとう」

 

2人は互いに握手をする。何とも微笑ましい光景である。

そして少し騒動もあった夕食も終わり皆戻る準備を始める。

 

「何か名残惜しいね」

「あっという間だったよね」

 

カノンノとレイアが呟くとルークがある提案を持ち掛ける。

 

「なあ皆、今日の記念に写真を撮らないか?」

「おっ、いいなそれ!」

「俺も賛成だぜ」

「僕も構わないけどシャッターは誰がするのさ?」

「家の誰かに頼んでくるよ」

 

シンクの問いに答えてからルークは家に入って行く。

 

「本当に今日は楽しかったね」

「ああ。またやりたいものだな」

「また何かあったら集まろうぜ!」

「あっ、それ賛成!」

「絶対ですよ?」

「約束だぞ~!」

 

ロイドの意見に全員が賛成する。するとちょうどルークが執事を連れて戻って来る。

 

「皆、待たせたな。ん、どうしたんだよ?」

「いや、またいつか集まろうぜって話をしてたんだ」

「その時はいつでも言ってくれ。また家を提供するからさ」

「サンキューな、ルーク」

「おう!さ、写真を撮ろうぜ」

 

ルークがそう言って皆集まる。それを確認して執事が声を掛ける。

 

「それでは撮りますぞ」

 

パシャッ

 

「ありがとな」

「お安い御用でございます。写真は現像した後、皆様にお渡しさせていただきます」

『ありがとうございます!』

 

お礼を言ってから一同はルークの家を後にする。そしてバスに乗り学園に戻る

30分後学園に着き職員室に向かう。戻ったことを報告するためだ。

 

「ジェイド先生、ただ今戻りました」

「お帰りなさい。どうです、楽しんできましたか?」

『はい!!』

「そうですか。それは良かったです」

 

ジェイド先生の問いに皆が満面の笑みで返事をする。それを見たジェイド先生が

ロイドに対して少し悪いことをしたと心の中で反省したのは余談だ。

 

「そういえばクラトス先生とは一緒ではないのですか?」

「父さんと?今日は1度も会ってないぜ」

「そうですか。まったく、どこに行ったのやら・・・」

 

もちろんクラトス先生はジェイド先生に唆されロイドたちの元に向かったのだが

彼らが知る由はない。

一方、ロイドたちが学園に戻ったころ……。

 

「なぜロイドから返信が来ないのだ!私はルークの家を知らんというのに……。

このままでは編入生の歓迎会とやらに間に合わんではないか!」

 

不満を言っているのはもちろんクラトス先生だ。

ルークの家を知らないのでロイドにメールで教えてもらおうとしたのだが返信が来ないらしい。

 

「もう9時か。……仕方がない。学園に帰るとするか」

 

その後、学園に戻ったクラトス先生が無断外出したことが発覚して

リーガル教頭にこってりお説教されたのはまた別のお話。

そして歓迎会から2日後の朝。

 

「皆、一昨日の歓迎会の日の写真が届いたぞ!」

「本当!?」

「ルーク、早く下さい!」

「早くー!」

「ちょっと待てって。ちゃんと全員分あるから」

 

レイアとエリーゼが真っ先に駆け寄って来る。それに続いて他のメンバーも集まる。

そして写真が全員に行き渡る。

 

「うん、バッチリ撮れてるね」

「ああ」

「ふふ、皆いい顔で写っているな」

「ありがとね、ルーク」

「一生の宝物にしますね」

「宝物だー!」

 

皆が写真の出来のよさに大絶賛している。だがそれは当然なのだ。

全員が最高の笑顔で写っていたのだから。

 




Δアビス市
ルークやガイが生まれ育った町。バチカルはアビス市で最も大きい町。
主にアビスに登場するキャラが暮らしている。

Δスタン・エルロン
カイルの父親。家で孤児院を経営している。性格は純粋で正直者。
しかしカイル同様、寝起きが非常に悪く起こすのは容易ではない。

Δルーティ・カトレット
カイルの母親。スタンと共に孤児院を経営している。儲け話に目がない。
しかし面倒見の良い性格。スタンを起こすことで彼女の1日は始まる。


ロイド「トマト克服したぜー!」

シンク「じゃあ、はい」←トマトを手渡す

ロイド「恐れることなんて……。ぎゃあぁ!!」

シンク「ルドガーが調理した場合のみ大丈夫みたいだね」

ロイド「ドジっちまった……」

シンク「ユーリの戦闘不能ボイス使わなくても……」

ルーク「今回、ロイドがトマトを食べるという予想外の事態にしちまってごめんな」

ロイド「今後は食べることはない……。と思う」

シンク「安心して。口から赤い液体まで出してるんだからもう食べさせないよ」

ルーク「吐血までしてんのかよ!」

ロイド「あ、これトマトの汁」

シンク・ルーク「……」

ロイド「な、何だよ2人とも。そんな怖い顔するなよ」

シンク・ルーク「「トマト食べやがれー!!」」

ロイド「ちょっ!?待てって……!ぎゃあぁ!!!」


ルーク「今回みたいに後書きに出る際は台本形式でやるぜ」

シンク「これから毎回やるとは限らないけど、そこは勘弁してね」

ロイド「次回もよろしくな!」

ルーク・シンク「「良いとこどりしてんじゃねー!!」」
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