艦隊これくしょん~提督はご先祖様?~   作:サウス零

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お久しぶりです。

新たな物語を書き始めますので温かく宜しくお願い致します。


1・出会いのBreaker

これは、世界を渡りし調律の騎士が新たな世界に渡る時とは別の世界での物語となる。

 

『時の三銃士』

 

そう呼ばれたあらゆる時空の歪みを守護する三人の騎士。それぞれの名は

 

『リュウキ=ヴァルネオス』

 

『ヒュウガ=レオフォンス』

 

『ロア=アルフォンス』

 

騎士達は生まれ育った世界を守る為に宇宙の脅威に立ち向かった。

 

そこでは数々の死闘を乗り越えて、騎士達は勝利を掴み、帰還する時であった。

 

戦いの疲れで眠気に襲われて、そのまま眠りについた数分後……

 

 

 

「へっ?……空?……うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

 

一人の騎士が空から地上へと急落下していたのだった。

 

 

 

 

『出会いのBreaker』

 

 

 

 

絶賛落下中の天使を思わせる大きな白い羽を持つ騎士、騎士の名は『ロア・アルフォンス』

 

その外観から見て空を飛べそうな様子であるが、先の戦いにてエネルギー切れを起こしている為に翼の飛行機能がうまく稼働していないのだ。

 

 

「くっそー。やっと戦いが終わって帰れると思ったら、落ちてお陀仏なんでシャレにならねえぜ!!」

 

どうにかしようと試みるロアだが、動くのは脚部のサブスラスターの姿勢制御程度の推進力のみであった。

 

そんな合間に落下は進んでいく、何とかしなければと色々な内蔵機器を起動させていくと……

 

「レーダーにアンノウン…? かなり近い!!」

 

頭部に内蔵されているレーダーに見慣れない反応は2つ表示された。

 

座標軸から確認するとロアの現在位置から目の鼻の先ぐらいの近距離である。

 

近付く為にも、ロアはスカイダイビングの要領で姿勢を変えて反応のあった場所に進んでいく…

 

「何だあの飛行物体は……?」

 

目視出来る距離に縮めて再度確認するとアンノウンの正体をはっきりとわかった。

 

一つは真っ黒な飛行機型の物体に、もう一つは……

 

「女の子……?」

 

もう一つの正体は見た限り、学生服を着た少女が一人立たすんでいたが背中には軍艦を思わせる煙突らしき機械を背負っていた。

 

あまりにも不思議な光景にロアは思わず目を瞬きして再度見ても彼女の姿は変わっていない。

 

そこに危機が迫っていた。

 

黒い飛行体が女の子に向かって突撃を仕掛ける。女の子はその様子に気付いていないようだ。

 

「やべっ。あの子、後ろの奴に気付いてねぇ!!?」

 

女の子が異変に気付いていない様子にロアは焦り、何とかしたいが自分の危機的状況でもある。

 

「今使える武器は………あった!!」

 

粒子が集まり、具現化されたのは大型ライフルである。

 

「くっ、この状況で『エレメンタル・ランチャー』じゃあ狙い撃てねぇ……こうなったら、やぶれかぶれだ!!!」

 

大型ライフルが可変動作を起こして先端に長い槍状の刃が展開された。

 

それを女の子の近くに向けてぶん投げると、脚部のスラスターで姿勢を変えて飛び蹴りの構えで渾身の推進力を背中に込めた。

 

「やだぁ、髪が傷んじゃう…」

 

「逃げろぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「えっ?」

 

「とどけぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

その言葉の叫びと共に黒い飛行隊に槍が突き刺さり、飛び蹴りの追加をお見舞いする。

 

飛ばされた黒い飛行体と共に女の子からかなりの距離をつけて着水した。

 

そして、爆発を起こした……

 

そこからはロアの記憶はそこから飛んでしまうのであった。

 

 

 

 

真っ黒な異空間に一人の青年が漂っている。

 

少年の名は『天翔光一(てんしょう・こういち)』

 

ロア・アルフォンスの正体でもある青年。

 

先の戦いで疲れ切っていた体を休ませようと帰還の途中、

 

突如の空間転移によりこの空間に迷い込んでしまったのだ。

 

「ここは…?」

 

「ヤット、アエマシタネ…」

 

「アエタ……」

 

「誰だ!?」

 

声をかけられた方向に視線を向けるとそこには白い服を着た女性と女の子がその場にいた。

 

だが、普通の人とは姿が異なり肌白で黒い角に大きな手を持った女性。

 

女の子には小さな黒い角が付いていて、周りに丸い塊が浮かんでいた。

 

「お前たちは…?」

 

「オネガイシマス、ワタシタチヲ、タスケテクダサイ」

 

言葉は通じるがどこか儚げで今にも消えてしまいそうな声で話しかけてくる。

 

「助けるってたって、一体誰から助けてほしいんだよ?」

 

「ワタシタチハ、シンカイニ、ネムルタマシイノ、カケラ……」

 

「オクフカクデ、ズット、ネムッテイルノ……」

 

「シカシ、ナニモノカニ、タタカイヲ、シイラレテイルノデス」

 

「タタカウノ、モウ、イヤ……」

 

「戦いを強いられているって……そいつを探せばいいんだな、どうすればいい?」

 

「メザメタラ、チンジュフト、カンムスヲ、ミツケルノ!」

 

「ちんじゅふ?かんむす?」

 

聞き覚えのない単語を引き出されて光一は混乱している。

 

「コノセカイデ、タタカウ、ワタシタチノ、テンテキデス」

 

「天敵って、そいつらに頼むのか!?」

 

「ハイ、ワタシタチト、カンムスハ、サダメラレタ、ソンザイドウシ、シカシ、コンドノハ、ワタシタチダケノイシジャナイ……ナニカガ、チガウ」

 

「違うって……状況がいまいち理解できてねぇ」

 

「ワタシタチモ、ソレガナニカハ、ワカリマセン、デモ、コレカラサキ、ナニカガ、オコルハズデス……アナタニハ、ソノシンジツノツキトメテホシイインデス」

 

「真実ね……」

 

「ダカラ、サイショニ、ホッポト、コウワンオネエチャンヲ、ミツケテ」

 

「見つけるたってどう探せばいいんだ、お前たちは深海にいるんだろ?」

 

「ダカラコソ、カンムスト、コウドウヲ、スルノデス…」

 

コウワンと呼ばれた女性がそう言うが、光一にはいまいち確証がなかった。

 

今こうしているのも、夢か幻かさえ分かっていないのだから…

 

「わかったよ、どの道、俺一人じゃどうにか出来る話じゃないからな」

 

だが、二人の訴える瞳に光一は戦士としての勘がこれからの状況に大きく関係してくるのではないかと思った。

 

「俺は天翔光一、アンタらは?」

 

「ポッポー!」

 

「コウワン、ト、ヨバレテイマス」

 

「ホッポにコウワンさんだな……ん?」

 

急に黒い空間に光が入り込んでくる。

 

「トキガ、キタ、ヨウデスネ」

 

「そうか、今度会うときは現実で…だな?」

 

「ハイ…アエルトキヲ、オマチシテオリマス」

 

「バイバイ~マタアオウネ!」

 

 

光が三人を包み込み、黒い空間は消滅するのである。

 

 

 

光一が目覚めた場所は学校の保健室を思わせる場所のベットの上だった。

 

机に置かれていた愛用のバンダナを括り、部屋の中を調べていると…

 

ガラガラっとドアが動き、誰かが入ってくる。

 

「……あ」

 

「ん?……あれ、お前さんは……」

 

音が聞こえて、振り返るとあの時に助けた不思議な少女本人がその場に立っていた。

 

持っていたのであろう洗面器と手拭いが足元に落ちており、こぼれている。

 

少女の顔を見ると、目元に涙が溢れており手で口元を抑えながら光一を見つめていた。

 

そして、そのまま光一に飛び込んで……

 

「よかった……本当によかった……」

 

そう何度も言いながら、泣いてしまった。

 

そんな時こそタイミングが悪いことが起こりやすい

 

またもやドアが開いて三人の少女が入ってきた。

 

 

「如月ちゃん、様子はど…ふ、ふぇ~!?」

 

「ど、どうなってるの?」

 

「あれ、提督さんっぽいお兄さんが気付いたっぽい?」

 

 

光一と少女の抱擁に顔を真っ赤にする少女達、一人は見たままの状況をただ見てるだけだったが……

 

 

 

それから、光一は4人の少女たちにある場所案内されて歩いていた。

 

「そう言えば、まだ名前を教えていませんでしたね、私は特型駆逐艦の吹雪です、よろしくお願いしますね」

 

「駆逐艦、睦月型の睦月です♪」ニャシィ~

 

「同じく、睦月型の2番艦、如月と申します♪」

 

「白露型駆逐艦の4番艦、夕立です!」ッポイ

 

「吹雪に睦月と如月に夕立だな、俺は天翔光一、よろしくな」

 

すると、4人は光一の顔を驚きの表情で見つめているのである。

 

「なあ?」

 

「は、はい!?何ですか?」

 

代表するかのように吹雪が反応する。

 

「いや、そう言いたいのは俺であるんだけどな……俺の顔に何かついてるか?」

 

「ええっと、何もついてるわけじゃないんですけど……」

 

「強いて言うなら、目と口と鼻が付いているっぽい?」

 

「あのな……」ズゴッ

 

夕立からの天然ボケ(?)にこれ以上の事は言えない光一なのであった。

 

数秒後、一同は大きな開きドアの前に立つ…

 

「ここが私達の司令官の執務室です。」

 

「それと提督を見ても驚かないでくださいね?」

 

「何に驚くんだ?」

 

「入ればわかるっぽい!」

 

「そうね」

 

そう言いながら、如月は前に出て執務室のドアをノックする

 

「誰だい?」

 

「睦月型2番艦、如月です、客人を連れてまいりました」

 

「おおっ、入ってくれ」

 

「失礼します」

 

大きな開きドアが開いて待っていたのは……

 

 

 

 

 

「やあ、君が如月の危機を救ってくれたんだね。ありがとう、皆を代表としてお礼を…って、ええええっ!?」

 

「どぁっと、なんだよ急に大声で……いっ!?」

 

 

光一の目の前には白い軍服を身にまとった……

 

 

 

 

「お、お……」

 

「ぼ、ぼ……」

 

 

 

 

 

 

 

「「俺(僕)がいるぅぅぅぅ!!!???」」

 

 

 

 

 

 

 

光一がいたのであった……

 

 

 

NEXT…

 

 

提督と呼ばれた人物は光一と瓜二つな青年であった。

 

しかも同じ苗字を持っているのだ。

 

さらに二人には大きな共通点があった……

 

次回、艦隊これくしょん~提督はご先祖様?~『任命のCaptain』

 

 

「っぽい?」

 

「ぽい…」

 

「なんか通じちゃった!?」

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