「どうする」
「何が」
「これからどうするか」
ジャンの問いにアーラが聞く。
そうそれなのだ、これからの方針を決めないことにはどこに行っても意味がない。
「とりあえず他に人がいないか探そう」
俺の提案に二人は同意してくれた。
他に人がいないか教室をひとつひとつ扉を開けていく。
ここで襲われるかもしれないからゆっくり開けようね。
次々と教室を開けて行くが誰もいないみんなは外に逃げたみたいだな。
「教室には誰もいないね」
「次はこっちに行こう」
目的地に着き、扉を手をかけ、引くが開かない。ガチャガチャと音をたてると
「ひぃ!!」
中から声が聞こえた。
「そこに誰かいるですか!」
扉を叩きながら、問う
「その声は」
中から聞こえる、柔らかい低いその声に覚えがある。掛かっていた鍵が開きガラガラと音がなると縦シマのシャツに長い足が良く似合う真っ黒のスラックス、手首に目立つ緑色と白のミサンガ、茶髪にシュッとした顔立ち、薄ら生えた髭、優しそうな顔の野郎。
「重火くんとジャンくんにアーラさん」
ビクビクしながら、扉を開ける。
アーノルド・ベックマンだった。
「アーノルド先生」
ベックマンの名前を言った。
何故ここにいる、あんたも逃げたでしょう。
聞いてみよう。
「先生は逃げなかったんですか」
バツの悪そうな顔をしてベックマンは言った。
「あぁ、僕も逃げたよけど途中で化け物に襲われてここに逃げ込んだんだ」
よく見ると二の腕辺りの服から血が滲んでいる。…あーまさかねぇーアハハ(乾いた笑い)
これって聞いた方がいいよね。うわー嫌だなぁ。病むわ、返答によっては見捨てるとかあるかもだし。嫌な奴だけどそんなことはしたくないなぁ。
嫌なことを考えながら聞こうとすると、
「先生、その怪我どうしたんですか」
アーラが先に聞いた。
「この怪我かい、化け物に噛まれそうになって
引き離す時、勢い余ってこけて画鋲が刺さったんだ。大丈夫!、腕はちゃんと動くし痛みあんまりないから」
腕を回しながら俺達に笑って言った。
よかった、ゾンビになにかされたかと思った。
「でも、怪我してるじゃないですか。小さな怪我でも危ないですから保健室に行きましょう」
保健室に向かう前に、この教室『化学室』でやることがある。
「先生、袋ってあります?カバンでもいいんですけど」
「ごめんね、袋もカバンもないんだ」
まあそうだよね。やることとは薬品を持っていくこと。
能力で大概の物は出せるけど薬品は出せないんだよね。
うーん袋を出すか。
皆に見えない様に棚の引き出しから袋を見つけたていで行動する。
「先生、なにかあると危険ですからここの薬品を幾つか持っていきたいんですが」
「なぜだい?薬品なんか持っていっても意味は」
「化け物にぶつけるとか燃やすとか」
「うわぁ」
なにひいてるんだよ。待って!?アーラとジャンもそんな目で見ないで!ジャンだってさっきエグいことしたジャン
薬品を幾つか持って保健室に俺達は向かった。