俺達は保健室、場所は向かい校舎の2階、行くにあたってここである問題が生じる。
「うわ」
階段に無数のゾンビ。
うめき声をあげながらその場立っている。
他の道はすぐに行ける渡り廊下があるんだが、老朽化が進み最近、工事を始めたばかり。渡れると思うが何時壊れるか分からないうえに向こうの扉には3人ほどゾンビがいる。
「これじゃあ先に進めないわね」
どうするか。
今、手持ちには薬品がある。
これを投げて燃やすとか…うーん、上手くいくかなぁ。うん、無理だ。
そもそも、燃やす物持ってないし……あっ!
思い出した!
「ジャン、ちょいと聞いてくれないかね」
「どうした?」
「これをアイツらに当たらないように向こうに投げてくれ」
差し出したのは中身の入ってない薬品のビン。これを使って保健室に向かう。
「これでどうするんだ」
「いいから投げてくれ」
さあ、ジャンくんここでちみの筋肉パゥワァーを見せてくれたまえ。
ジャンは親指を立て投げる角度を調整し、
腕を振りかぶりビンをおもいっきり投げた。
ビンはまっすぐ飛んでいき、向こうの床で音をたてて割れた。
「どうでる、ゾンビ」
ゾンビは割れたビンの方向へ歩き出し始めた
「よっしゃ!」
「どうしてゾンビがあっちに」
理解していないベックマンに説明をする。
「音ですよ」
「音?」
「多分、ゾンビは音に反応して大体の場所を特定しているんですよ」
ここに来る前にゾンビはそこかしこにいたが避けて通ってる時にゲームバクの如く、壁に延々と歩き続ける行為をしていた。
そこから適当に"音"という反応を期待して
ビンの中身を捨ててジャンに投げてもらい先程の結果が出たのである(ドヤァ顔)
「なるほど…ところでここを通る手段は考えているんですか?」
「あっ」
「…ショウちゃん」
忘れてた
頭を抱えて振っていると
「悩むことはないわ」
とアーラがメガネをくいっと上げ言った。
「体重が軽い人から渡ればいいのよ」
「体重、65キロだけど」
「…俺は73キロだ」
「僕は66キロですね」
「そうね、だったら私、ショウ、先生、ジャンの順番で通るわよ」
アーラが先に廊下を渡る。いつ崩れるか分からないのに落ち着いた表情で渡りきる。マジか。
「さぁ、次はショウよ」
うおぉぉこえぇぇ!!と心の中で叫ぶ。
ええい人間五十年じゃあぁ!!
俺は廊下を渡るべき一歩を踏み出す。
ピシッと音が鳴るが気にしない(汗)
半泣きになりながら渡りきった。
次はベックマンであるがその姿を見るに
「ガクガク」
俺よりビビっているのです。
その場で蹲り動こうとしない。
動かないベックマンにジャンは
襟を掴みこちらに投げた。ファッ?!
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
咄嗟にベックマンを受け止める。
嘘でっしゃろ!?人間投げるとかいつの間にそんな筋肉付けてたの?!
そのままジャンは後ろに下がり、あるポーズをとる。
両手の指を地面につき、足をつき。前足側の膝を立て、後ろ足側の膝を地面につけ、腰を上げて静止している。
「あのポーズは!」
「知っているのかアーラ!」
「ええ、あれはクラウチングスタートよ!」
クラウチングスタート、陸上競技に使われるスタート姿勢である。
ジャンは走り、勢いのままに飛びこちら側にきた。
「崩れるとダメだから飛んできた」
…うちの幼馴染フィジカル強すぎません?