俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第百話 決着

「・・・・・・何のつもりだ、マシュ、リリィ、玉藻、ハサン」

 

相手に剣を振り下ろそうとしたが、それは叶わなかった。 マシュが俺と相手の間に入り、リリィは剣で受け止め、ハサンと玉藻で俺を抑えていた。 こいつを殺したいと言っていた玉藻たちがこいつを助けるとは、よくわからないもんだな。 まぁいい

 

「どけ、マシュ、リリィ。 そして、手を放せハサン、玉藻。 それを殺せないだろ?」

 

「ここは...... どきません」

 

「私もマシュと同じです」

 

マシュは顔を伏せながら、リリィは悔しそうに顔をゆがませながら俺の言ったことを否定する。 ハサンと玉藻はどうなのか、ハサンと玉藻を見ればこちらに視線を向けていないが、腕を放そうとしない

 

「もう一度言う、どけ、そして腕を放せ」

 

「・・・・・・放しませぬぞ、マスター殿。 どうしてもというのでしたら、令呪を使って命令すればいいのです」

 

「・・・・・・」

 

どうも俺も冷静ではなかったらしい。 そうだ、令呪で命令すれば強制的に玉藻たちは離すだろう。 俺は命令しようとした、俺を離せと、俺の邪魔をするな、と

 

「・・・・・・」

 

だが、言葉は出てこなかった。 何ともお粗末な結果だ。 家族に止められ、決心が鈍るとはな

 

「ふぅ...... 玉藻、ハサン、もう離していいぞ、腕が疲れた」

 

「「・・・・・・」」

 

俺の言葉に、二人は何の疑いもなく腕を放す。 とっくの昔に力が抜けている腕だ、離せばだらんと垂れ下がる

 

「ペイル」

 

「了解です、マスター」

 

俺の鎧は解除され、私服に戻る。 そこまで来て、ようやく剣と盾を下ろすマシュ。 続々と到着するギャラリー、なんとも言えない空気が流れる

 

「マシュもリリィも悪かったな」

 

「いえ......」

 

「気にしないでください」

 

「神木、アンタ......」

 

「神木君......」

 

「・・・・・・」

 

最後に遅れてやってきたのは高町なのはだった。 俺は何か言いたそうにしている高町なのはを一瞥し、転送魔法を使いその場を後にした

 

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転送してやってきたのは、アースラ艦内。 まぁ、さっきの戦いの始末書を書かねばならないからな。 元々クロノともそういう約束だったし。 艦内を歩くが、玉藻たちとの会話はない。 ないが、一つ言っておかねばならないことがある

 

「みんな、その、止めてくれてありがとう」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

俺は前を向いて言っていたし、玉藻たちは後ろを歩いていたため表情は分からない。 止めてくれなければ、俺はあいつを殺していただろう。 いくら家族のことを言われたからと言って、別に殺す必要はない。 ・・・・・・相手をどれだけ恨んでいたとしてもな。 だから、止めてくれたことは感謝している

 

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「また随分と派手にやったものだな......」

 

「まぁ、そうだな、すまん」

 

今回の私闘に関しての始末書を書きながら、俺はクロノに謝る。 結界をはっていたとは言え、結構な数のシューターが飛び交っていた戦闘だ。 管理局側が最初に展開していた結界は、雑種に見事破壊されていたらしい。 それに関しては俺が玉藻に行って結界を頼んでいたからいいものの、俺の最後の氷天は結構な範囲が凍っていたらしい。 今その解凍作業中だとか。 なので、それに伴い俺の報告書が増えた。 まぁ、それに関しては問題ないのだが

 

「まぁ、戦闘中の音声はこちらにも入っていたからな、理由が理由だけにこちらとしても責められないさ」

 

「いや、重ね重ねすまん、としか」

 

「艦長は、最後のにはご立腹だったけどね」

 

「・・・・・・」

 

始末書を作成していた俺の手が止まる。 最後のというのは、俺がアレを殺そうとしていたことだろう。 まぁ、局員としては問題か

 

「お前はどうなんだクロノ」

 

「僕かい? 僕は、そうだな...... 局員だって人間だ、そういう間違いがあるのは仕方ないんじゃないか? 君は、()()()()()()()人間だが。 あくまで僕個人だ、執務官的にはグレーさ」

 

「趣味の悪い質問だったな」

 

そう言って、始末書の作成に戻る。 沈黙が部屋を包むが、それもすぐに終わる

 

「終了」

 

「そうか、時間も時間だ、ご飯、食べていくか?」

 

「それもそうだな」

 

 




なんか、今回短くなってしまった...... とりあえず、これで許しちくりー
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