俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.11.10 誤字、サブタイトル修正。 ご指摘ありがとうございました


第百三話 エピローグⅠ

クリスマスに起こった闇の書事件も無事に解決し、季節は巡って春になっていた。 俺たちも小学四年生になったが、特に何も変わることなく生活を続けている。 いや、そう言えばはやてが編入するんだったか。 ともかく、生活面では変わりなく過ごしている。 まぁ、任務で忙しかったりしているのだが。 今日もその書類の処理で、俺はアースラにこもっていた

 

「こんなところに居たのか、まったく......」

 

「クロノ? どうしたんだ?」

 

扉の開く音がしたと思えば、クロノが呆れた表情でこちらを見ていた。 その表情ももう慣れたもので、俺はそのまま手を止めることなく書類を片付けていく。 この頃任務ばかりだったので、細かい書類が溜まっているのだ。 俺の様子を見てか、クロノはため息をつくと、こちらに近づいてくる気配がする

 

「今日のこと、何か聞いてないのか?」

 

「今日のこと?」

 

書類を処理しながら、横目でクロノを見ると額に手を当てヤレヤレみたいな表情をしていた。 なんなんだその表情は......

 

「なのはが連絡したと思っていたのだが...... それじゃあなくても、アリシアとかはやてとかがいるだろうに......」

 

「暇なら帰ってくれー、俺は見ての通り忙しい」

 

ぶつぶつ言い始めるクロノだが、こうなると長い。 なので、声をかけて退出を促す。 そうしないといつまでも続くからな、これ

 

「待て待て。 用があってきたのは本当だ」

 

「なら最初から用件を言ってくれ......」

 

キリのいいところまで終わったので、手を止めクロノに向き直る。 昨日任務から帰ってきてすぐに書類を始めたため、三分の二は終わった。 このままいけば、午後はゆっくりできそうだ

 

「花見だ、花見をしようということになってるんだ」

 

「花見ぃ?」

 

席を立ち、コーヒーを入れることにした。 自分の分だけではあれなので、クロノの分もいれ、自席に戻る

 

「あぁ、すまない。 話自体は前からあったらしい。 どうも都合が付かなくて、流れになっていたようだが」

 

「それってアースラクルーで?」

 

どうも朝から慌ただしかったが、ここ数時間は静かなものだ。 花見ということなら多分、最低限の人数しかアースラにはいないということで静かなのだろう

 

「そういうわけじゃない。 元々、この話はフェイトや、なのはの友達から来た話だしな」

 

「アリサ・バニングスと月村すずかか」

 

そう言えば前にも花見に誘われていたが、その時はみんな都合つかず、結局また今度となって連絡がなかったままだったな。 とすると、今回はいろんな人が集まっていそうだが

 

「まぁ、どのみちお前が来たってことは俺は逃げられないってことか」

 

「僕はそこまでするつもりはないさ、あくまで君の自由だ」

 

何て言っているクロノだが、ここに来たということは連れて行く気満々だろう。 正直言って、行きたくない。 そういう面倒なの嫌いだし、書類がまだ残ってるし。 まぁ、そんなこと言っても仕方ないので、カップを置き立ち上がる

 

「行くのか?」

 

「わかりきったこと聞くなよ。 それで場所は? というよりも、もう桜も散り始めてるから、花見もくそもないよな気がする」

 

「元も子もないことを...... 行こうか」

 

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宴会というものは、遅れて参加すると流れについて行けない。 そう思ったのは、俺だけではない。 隣のクロノを見れば、俺と同じ様な表情をしていた。 保護者または監督者ということを忘れたかのように酒を飲む大人組、大食いから何故か一触即発の空気を出す大食い組。 それを気にせず、談笑するもの...... まぁ、分かってはいたが宴会というものはカオスだ。 てか、さらっと流したがウチのサーヴァント達参加してるじゃないか。 いや、俺以外にも目を向けて仲良くなってくれえるのは嬉しいが、一言くれよ。 いや用事の内容まで聞かなかった俺が悪いのだが

 

「・・・・・・どうする、この惨状」

 

「・・・・・・僕も帰りたくなってはいるが、そうもいかないだろう...... とりあえず僕は、母さんとレティ提督、エイミィを拾ってくる」

 

「じゃあ俺は、あそこの大食いのところを何とかしますかね......」

 

互いにため息をつきながら、、その場を離れる。 なんか言い争いが聞こえるが、正直言って近寄りたくない。 だって内容の質が低いから

 

「リリィ」

 

「あ、マスター、遅いですよ!それと聞いてください、アルフが!」

 

「最初にアタシのをとったのはアンタだろ!」

 

「こ、こら!アルフ!」

 

フェイト・テスタロッサが必死に仲裁しようと入るが、仲裁できず。 というよりも、子供か貴様らは。 ともかく面倒になった俺は、リリィの頭を軽くはたく

 

「アイタっ!? マスター?」

 

「仲良く食え、いいな?」

 

「は、はい......」

 

俺が笑顔で言うと、若干引きつった表情のものの、了承するリリィ。 それを見てアルフは笑っていたが、フェイト・テスタロッサに注意されしょんぼりしているようだ。 俺は改めてフェイト・テスタロッサに向き直る

 

「すまんな、ウチの大食いが」

 

「えーっと...... ウチのアルフも悪かったから」

 

そっぽを向きながら言うフェイト・テスタロッサに特に何も思わず、その場を離れる。 離れるときに横目でリリィを見ていたが、今度は喧嘩をしていないようだ。 ちゃんとエリアを決めたらしい。 というよりそもそも、その鉄板、お前ら二人のものではないと思うのだが...... そんなことを想いながら、その場を離れ、酒飲みどもの元へ。 と言っても、玉藻やプレシアさん、アリシアと八神家の面々のほうなのだが

 

「あ、マスター、ようやく来たんですねー!」

 

飛びついてくる玉藻を躱しながら、はやて達に声をかける。 だって酒臭いし、酔っぱらいの相手はしたくない

 

「よぅ」

 

「あ、理樹だー!」

 

「ようやく来たみたいやなー」

 

手をあげて近づけば、こちらに気が付いたアリシアが飛びついてくるが、それをキャッチアンドリリースの形で放る。 まぁ、着地しやすいようにはしておいたので、難なくアリシアは着地した。 プレシアさんは相変わらず百面相。 はやては、担当医の石田先生だったか? と話していたようだが、こっちに気が付いたのか、挨拶をしてまた話に戻る。 そのほうが楽でいいのだが

 

「もー!女の子を放ったらいけないんだよ!それより遅かったね?」

 

「なら飛びついてくるな。 遅かったのは、今回の花見を知らなかったからだ。 それに書類も整理していたしな」

 

「ふむ、高町なのはは知らせていなかったのか?」

 

後ろから声をかけられ、振り返り確認する。 そこには、ジュースを両手に持ちこちらに歩いてくるリインフォースの姿が

 

「ま、俺もなのはも忙しかったからな」

 

「それだけではなさそうだが、そう言うことにしておこう」

 

笑ってそれだけ言うと、八神家プラスアルファーの方に戻っていくリインフォース。 さっきのことは、深く追求しないようにしよう。 それにしても

 

「玉藻さん、起き上がらないね?」

 

「・・・・・・まさかとは思うが」

 

アリシアと二人で近づいてみれば、玉藻は気持ちよさそうに寝ていた

 

「「・・・・・・」」

 

俺とアリシアは見なかったことにしておきたかったが、そうもいかず。 とりあえず、介抱はプレシアさんに任せ、そのまま散歩を続けることにした

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