俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第十話 二度目の戦闘、そして...... リリィ、なのは視点

~リリィ視点~

 

お昼のハンバーガーを食べながら、私はマスターに言われた通りジュエルシードを監視しています。 お昼とはいえ神社には人の気配もありません、これなら誤って発動ということもなさそうです。 時間は経ち時計を見ると、ちょうどマスターが放課後になって少し経つくらいでしょうか? ジュエルシードの方を見ると、ちょうど発動したところのようでなのはさんともう一人の転生者の方が来たようです。 やっぱりマスターのように戦闘経験を積んでいないからでしょうか、なのはさんの動きはどこかぎこちないです。 もう一人の転生者の方は、実戦経験が足りないみたいですね

 

「状況は?」

 

「なのはさんが敵のとびかかり攻撃をプロテクションを使って受け止めたところです」

 

マスターもちょうど来て状況を簡潔に説明をすると何か考えているようですが、顔を上げて

 

「リリィ、出てくる」

 

マスターが決めた顔で出ていく中、私は

 

「わかりました、お気をつけて」

 

そう言うことしか出来ませんでした。 多分マスターは私が行くと言っても聞いてくれないでしょうしそれに、それが自分の役目だとわかっているからこそ、協力もさせてくれませんから。 マスターの戦い方は基本、王の財宝の射出ですが、本当の戦い方は違います。 踏み台を演じるうえで必要なのはわかりますけど、やっぱり生で見るのは心が痛いですね。 前回の戦闘で、いくら結界をはっておいたとはいえ民家を壊したことを悔やんでいましたし。 今も射角を調整して被害を最小限に抑えようとしています。 ですがあの二人にはそんなことは関係ないのでしょうね、今もフェレットが喋っていますが、マスターの気遣いには気が付いていないようですし。 マスターが暴走体に吹き飛ばされたようですが、衝撃を後ろに飛んで逃がした上に、プロテクションで防いでいたのでダメージはないに等しいようですが。 少し様子がおかしいですね、マスターが吹き飛ばされて距離が開いたのは良いですが、なのはさんは暴走体と戦闘を始めたようですが、もう一人に転生者がマスターと向き合って動きませんね。 戦闘中に敵に背を向けるのもそうですが、戦闘に不慣れななのはさんに戦闘を任せきりなのは感心しません。 マスターも気になったのか会話をしているようですが......

 

「貴様、どういうつもりだ」

 

「お前はもう闘うな、お前が戦えば戦うほど周りへの被害が増える」

 

思わず私は剣を取って斬りかかろうとしましたが、寸でのところで押さえました。 ここで斬りかかってしまってはマスターのここまでの努力が水の泡ですし、それにマスターもそんなことは望んでいません、ですが!

 

「マスターがどんな思いでそこに立っているのかも知らずに......」

 

そんな私の言葉に同意してくれる人は、ここにはいません。 そんな私の想いとは裏腹にマスターは、王の財宝から一本剣を出し斬りかかりますが、まるで分っていたかのように避けマスターの鳩尾に拳を入れる転生者。 予知系の能力でしょうか? マスターが前にそんなことを言っていたような気がします。 あんな軽い拳でマスターが動けなくなるはずはないようですが、封印ももう少しで終わるようですし、気絶したふりをしていることにしたようです。 封印も終わりこの場を後にする転生者となのはさん。 気配が遠ざかると同時に、私は草むらから出てマスターに声を掛けます

 

「・・・・・・お疲れ様でしたマスター」

 

「気に入らない顔だなリリィ」

 

ほこりを払いながら立ち上がるマスターに私は何も答えられない、マスターはこんなに辛い思いをしているのに私は何も力になれない、なのに

 

「気にするなよリリィ、俺は大丈夫だから」

 

またマスターに気を使わせてしまった。 私が欲しいのはそんな言葉じゃないのに、もっと私たちを頼ってほしいのにマスターは......

 

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その夜

 

「そんなことがあったんですか......」

 

「・・・・・・」

 

今日の戦闘中の話をすると、難しい顔のマシュと明らかな不機嫌になるタマモさん。 ハサンさんは相変わらず護衛です

 

「私としては、もっとマスターは私たちに頼ってもらいたいですが......」

 

「それはしねーと思いますよ、マスターですし」

 

不機嫌ながらも意見を出してくれるタマモさん、それにしても本当に不機嫌ですね

 

「私たちは待つしかないですよ、たぶん本当に切羽詰まったときしか頼ってくれないと思いますけどー」

 

不機嫌からすねたように言うタマモさんに、私とマシュは苦笑しながら同意する。 私たちを頼るも頼らないもマスター次第、結局私たちはマスターに頼られるまで待つしかない、と言うわけですね

 

~リリィ視点end~

 

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~なのは視点~

 

昨日のこともあったのに普通な様子な神木君に私は、少し怒りを覚えながら放課後ユーノ君と念話をしているとジュエルシードの発動が!

 

「織君!」

 

「なのはも感じたか、行こう!!」

 

一緒に探す約束していた織君と神社に向かうと、女の人が暴走体に襲われそうになっていた

 

「待て!」

 

織君が声を掛けると暴走体はこっちに向いたけど、いきなりとびかかってきた!

 

「っ!」

 

「プロテクション」

 

レイジングハートが防いでくれたおかげで助かったけど、怖かった......暴走体が距離を取るけど変身している間は無防備だし、どうしようと考えていたけどバリアジャケットを展開しないと危ないと思ったので変身していると

 

「今度こそ我が封印するぞ!」

 

と神木君が近くの草むらから出てきて、前と同じように剣を射出していた。 ユーノ君が言うにはレアスキルってことだったけど、でもアレじゃあ被害が!

 

「ぬぅ! 何故だ、なぜ当たらん!!」

 

どんどん射出してるけど神木君が言う通りまったく当たらない、でも

 

「あれ?」

 

地面を見て少しおかしく感じたけど

 

「冷静になるんだ!危ない!!」

 

「あ!」

 

暴走体が神木君に体当たりをして神木君が吹っ飛ばされる、自分も一歩間違えればああなっていたことを考えるとゾッとするけど、それと同時に暴走体に少し怒りがわいた。 何故かはわからないけど、暴走体の前に出てレイジングハートを構える

 

「レイジングハート、お願い!!」

 

「了解ですマスター」

 

後ろではなんか言い合いをしてるけど、そんなことを気にしてる暇はなく、私は封印に集中していた。 封印が終わって織君の姿を探すと、近くに神木君が倒れていた

 

「帰ろうなのは」

 

「う、うん......」

 

織君に話を聞きたかったけどとてもそんな雰囲気ではなく、倒れている神木君が気になったけど私はその場を後にした。 その夜、私はユーノ君と話していた

 

「ねぇユーノ君」

 

「何かななのは?」

 

「私が封印している間に織君と神木君、何があったの?」

 

「なのはが封印している間は神木君は織に斬りかかってた」

 

「斬りかかってた?」

 

あんなに吹っ飛ばされたのに斬りかかってたって、ユーノ君の話だと神木君はバリアジャケットを展開している様子がないのに、体が頑丈なのかな?

 

「うん。 あの後神木君は多少痛がってたけど逆上して織に斬りかかってたんだ。 織は攻撃を避けてそのまま気絶させたみたいだけど」

 

「そうなんだ......」

 

神木君、本当によくわからない。 なんでかわからないけど気になる存在、今日だってなんで神木君が吹き飛ばされたときに私は怒ったんだろう、アリサちゃんたちももっと怒っていいとか言ってるけどどうにも怒れないし...... そう言えば戦闘中何か気になったんだけど、何だったんだろう?

 

「なのは?」

 

「ううん、なんでもないよユーノ君。 もうこんな時間だ、お休みユーノ君」

 

「おやすみなのは」

 

~なのは視点end~

 

 

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