俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第十二話 転生者と踏み台 戦闘

日曜日、今日も朝からジュエルシードの探索だ。 昨日の夜も封印があったので少し寝不足だが......と言っても、踏み台のポイントも十分集まってきたので、昨日の夜の戦闘は遠くから見ていただけで手を出していない。 話を戻すが今回発動するジュエルシードはどんなものかはわかっている。 今回発動するジュエルシードは、高町なのはの父親である高町士郎が監督を務めるサッカーチームのキーパーが持っていて暴走させてしまうわけだが、今回俺はどうしようか迷っていた。 ハッキリ言って今回のジュエルシードは街に被害が大きすぎる。 俺の結界で直してしまうのは簡単だが、小さい被害ならまだしも大きい被害を直すほどの魔力はあの雑種にはないだろうしな。 雑種に勘違いさせたのはよかったが、ここでそれがネックになるとは。 順調にとは言うが、こんな呪いも早く解いてしまいたいのでここでポイントを取らないわけにはいかない

 

『どうすればいいと思うペイル』

 

『私は......たまにはいいと思います。 闇の書事件終結にはまだまだ時間があります、今回を逃しても......』

 

『優しいなペイル、でも今回も踏み台としての役目は果たす、こんな呪い早く解除するに越したことはないからな』

 

そのためには今回どうするかを考えなくてはいけないのだが、基本今回はジュエルシードは発動させない。 街に被害は大きすぎるし、キーパーは前にクラスが一緒だったことがあるのだ。 問題はどうやってキーパーからジュエルシードを譲ってもらうかなのだが、物々交換か? 理由はどうしよう......それにどこで声を掛けようか。 さっきハサンからの念話で試合が始まりそうなのはわかってるんだが、ん?

 

『ハサン』

 

『マスター殿? どうされました?』

 

『試合は?』

 

『始まりましたが』

 

どうやら試合が始まっているらしい。 なら、ハサンには悪いが確認して作戦に移ることにする。 簡単なことだ、サーヴァントは霊体化して透明になることができる、しかもハサンはアサシン、気配を消すなんてお手の物だ。 少し良心は痛むし、ハサンに頼むのも嫌なのだが。 もしハサンが嫌がったらやめにして、別の作戦を考えよう

 

『荷物の周りに人影は?』

 

『見晴らしのいいとこにおいてはありますが、周りに人はいません』

 

『ハサン、すまないけどキーパーの荷物の中にジュエルシードがあるはずなんだ、それを取ってきて俺がいるところまで持ってきてくれないか?』

 

『わかりましたマスター殿、少しお待ちを』

 

どうやら持ってきてくれるらしいのだが、いいのだろうか?

 

『・・・・・・いいのか?』

 

『はい、それがマスターのためになるのなら』

 

『ありがとう』

 

受け渡しのために人気のない裏路地に入りしばらく待つ、すると近くに気配を感じる、そちらの方を見ると霊体化を解除したハサンの姿があった

 

「お待たせしましたマスター」

 

「いや、助かったハサン」

 

ハサンからジュエルシードを受け取り軽く封印しておく。 少しの想いでも暴走の危険性があるからな、軽く封印しておけば、俺が封印したこともわかるまい。 流石に落ちていたものを拾ったとはいえ、それがなくなってるのもかわいそうなので、似たようなものを王の財宝の中から探し、ハサンに持たせる

 

「これをもとにあったところに戻しておいてくれ、それが終わったら監視よろしく」

 

「わかりました、失礼しますマスター殿」

 

そう言ってハサンの姿が消え、気配も遠ざかって行く。 手の中のジュエルシードを見て策をめぐらす。 このジュエルシードを使って、どう踏み台を演じるかを。

 

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夕方、俺はある路地裏を目指して歩いていた。 踏み台を演じるためだ。 ハサンに確認して高町なのはがどこにいるか把握している、どうも家にいるらしいが。 そしてもう一人

 

「探し物はこれか雑種」

 

「お前は!」

 

俺が雑種なんて呼ぶのは一人しかいないわけで、もう一人の転生者は驚いたようにこちらを向いたが、手に持っていたものを見てさらに驚いていた。 まぁそうだろうな

 

「本来なら雑種である貴様になど用はないのだが、嫁が見つからなくてな、どこにいるか知らないか?」

 

「・・・・・・お前に教える義理なんてない」

 

「そうか、ならば死ね!!」

 

挨拶代わりに王の財宝、あいてはしぬ。 ふざけている場合ではないが、埃で姿が見えなくなるが構わず撃ち込む。 数分間射出して、油断したふりをして射出を中断する

 

「ふん、いつも偉そうにしおって口ほどにもない」

 

後ろを向いてこの場を去ろうとしたのだが、ジャリと音がする。 まぁあのくらいで死んでないことくらいわかってたし、気配もする、だが俺はそのまま去ろうとする

 

「結界もはらずに何をしてるんだお前は!!」

 

「なにっ!?」

 

そう言いながら、突撃して剣を俺に振り下ろしてくる。 俺は王の財宝から一本剣を出し、辛うじて受け止めるふりをする。 結界もはらないでとは言うが、とっくの昔にはってあるし、そうやって攻撃前に声を出すのはどうなのさ? しかも俺バリアジャケットも展開してないのに、そんなんで切りかかられたら死ぬぞ?

 

「ぬぅ!」

 

「それは渡してもらう!!」

 

「調子に、乗るなぁ!!

 

「っ!?」

 

少し押されてるように見えるが、もちろん本気は出していない。 魔法の漏れ具合から見て、たぶん身体強化系を使用してるみたいだが、それでも強化してない俺には届かないみたいだ。 非力だな。 鍔競り合いの最中、ジュエルシードが入ったポケットに手を伸ばしてきたが、王の財宝から剣を射出し盗られるのを防ぐ。 大きく距離が離れると同時に王の財宝を複数展開し、射出する

 

「死ね!死ねぇ!!」

 

「はあああぁぁ!!」

 

「ぬぅ!?」

 

周りの民家に当たるのを避けるためか、空に逃げる雑種だが、剣を避けながらこちらに向かってくる。 わざと穴をあけてるからな、そこを通りながら俺に近づく。 ある程度まで近づくとシューターを放ち、俺の足元の地面をえぐり目くらましをしてくる

 

「こんなもの!!」

 

気配でわかるが、ここはあえて敵の考えに乗ることにする。 煙を払うために後ろから射出していた王の財宝を体の周りに展開し、一気に射出し煙を払う

 

「どこだ!どこにいる!!」

 

わざといる方に背を向けながら周りを見回す。 それで気配が消せてると思うなら、もう一回修行をやり直した方がいいレベルだ。 今回は無言で接近してくる。 今回は攻撃しないところを見ると、どうやら高速で接近してジュエルシードを掠め取るつもりらしいが、そこまで俺も優しくないぞ?

 

「うお!?」

 

「っ!?」

 

盗られそうになる一瞬、その一瞬で俺は足元の抉られたところに足を取られ転んだ風に見せかける。 高速で通り過ぎながら驚いているようだが、見つけた

 

「こっの、ハエめ!!」

 

「はぁ!!」

 

王の財宝を射出するが当たらす、全部雑種の後ろを通り過ぎる。 方向転換した雑種は、馬鹿の一つ覚えのようにまた真正面から向かってくる。 さっきと同じような状況になるが今回は、スピードを乗せて斬りかかって来る。 流石にこれには吹き飛ばされるが、剣を地面に突き刺し体勢を立て直したところに、また斬りかかって来るのを辛うじて受けたが

 

「がはっ!?」

 

「貴方は一人で戦っていますが私たちは二人なのです、油断しすぎですよ?」

 

「・・・・・・」

 

シューターが一つ飛んできて鳩尾に当たる。 多分雑種のデバイスだろうが、かなり生意気なことを言ってくる。 バラしてやろうかこの野郎。 雑種はそのまま俺のポケットを漁り、ジュエルシードを手にするとそのまま去ってしまう

 

「ふぅ......弱すぎだろ、本気じゃないだろうけど」

 

「大丈夫ですか、マスター?」

 

「平気だペイル」

 

俺はゆっくりと起き上がり周りを見回す、どうやら順調に治っているようだ。 服についた埃を落とし、立ち上がる

 

「ポイントの方は?」

 

「今回はオリ主に挑み無様にやられる、そういうのが好みらしくかなり稼げました」

 

「そうか、いつも悪いなペイル」

 

「いえ」

 

俺はいつものように直ったのを確認して、家路を急ぐことにした 

 

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