俺、踏み台転生者にされました 作:サクサクフェイはや幻想入り
~フェイト視点~
ロストロギア、ジュエルシード。 それが母さんが集めている物の名前。 私はそれを集めるために、使い魔であるアルフと一緒に第九十七管理外世界 地球に降り立っていた。 ジュエルシードを集めていると、現地の魔導師と思われる白い子と会った。 ジュエルシードを巡って戦いになったけど、結果は私の勝ち。 ジュエルシードは私が貰ったけどその時に変な男の子にあった。 なぜか私のことを嫁と呼んでいたけど、わけがわからなかった。 そのことをアルフに言ったら、かなり怒ってなだめるのが大変だった。 それから数日、私は森の中でジュエルシードを探していた。 広域のサーチで大体の場所は割り出せたので、場所の特定をしているところだ。 その途中、アルフから念話が来る。 内容はこの間の白い子に会ったらしい、アルフは大したことはないと言ってたけど関係ない。 私の目的はただ一つ、母さんのためにジュエルシードを全部集める、それだけだ。 アルフとは夜に落ち合うことにして、私はより正確な位置を知るためにサーチをかける。 そして夜、私と合流したアルフの目の前には発動したジュエルシードが
「ほぇー、これがジュエルシードかい、すごいもんだねー。 でも、なんでフェイトのお母さんはこんなものを集めてるのかねぇ」
「わからない、けど母さんが必要だって言うんだから集めるだけ。 バルディッシュ」
「イエスサー」
私は手の甲についている宝石に話しかける。 バルディッシュ、私の大切な家族が作ってくれたインテリジェントデバイス。 声をかけると宝石は輝きはじめ、持ち手の長い斧の形になる。 そしてそれを構え
「アルフ、サポートよろしく。 ジュエルシード、封印!」
封印すると流れ出ていた魔力は止まり、こちらに飛んでくる。 飛んできたジュエルシードにバルディッシュを近づけると、吸い込まれる。 ジュエルシード封印は完了した、あとは
「やっほーおちびちゃん達。 昼間に言ったはずだけど、いい子はおうちでいい子にしてろってね!!」
この前の白い子と、その白い子より少し強いくらいの男の子。 アルフが狼に変身して飛びかかるけど
「させない!!」
多分あの子たちのどちらかの使い魔、と思われる動物がプロテクションを展開したみたいだ。 でも、あの程度でアルフを止められるはずがない、事実アルフが押す力は強くなる。 けど
「そんなもんで!」
「織、なのはをお願い!」
使い魔の転移魔法でどこかに転移してしまう。 アルフも私も少し油断していたかもしれない
「いい使い魔を持ったね」
「ユーノ君は使い魔じゃないよ、友達」
「・・・・・・」
返事をしたのは白い子で、どうやら使い魔ではないらしく友達だったようだ
「・・・・・・ジュエルシードを渡してくれないか? それは危険なものだしなにより、ユーノが集めているんだ」
今度は男の子がそう問うてきたけど、私の言葉は決まっている
「それは出来ない、私たちだってこれを集めてる」
「話し合いは? 集めてる理由次第だけど、協力できるかもしれない」
私の言葉に女の子の方は納得できないのか、そう言ってくるけど
「話し合うだけじゃ何も変わらない。 言葉だけじゃ、伝わらない!」
「っ!?」
私は持ち前のスピードを活かして、まずは女の子の後ろに回り込みバルディッシュを振るう。 でも、死角からの一撃だったのにもかかわらず、女の子は屈んで私の攻撃をかわした。 私も一撃で決まるとは思ってはいない、続いてバルディッシュを振るうけど
「確かにそうかもしれない、でも話し合わなきゃ何もわからない!」
男の子に防がれる。 やっぱり二対一、一筋縄じゃいかない。 仕切りなおすために距離を開け、再び切りかかろうとすると私と白い子たちの間を剣が通り過ぎる
「ふむ、嫁のピンチに颯爽と駆けつける俺、流石だな!」
この間の変な子だった。 女の子たちの仲間なのかとも思ったけど、どうも違うらしい。 男の子同士の会話は険悪なものだ
「貴様などどうでもよい雑種、それに俺はなのはの邪魔などしていない。 もちろんフェイトのもだが」
「!」
アルフや母さんしか知らないはずの名前をどうして知っているのか、考えたけど思い当たるはずもなく。 私はこの変な子に対して警戒を強める
「ん? どうしたのだ嫁よ、俺としては見られるのは構わないが今は戦闘中だぞ?」
私に笑いかけてくるけどどうしてだろう、どうにも受け付けられない。 何を言っても無駄な気がするので、より一層警戒することにした
「ん? フェイトばっかりかまっていて寂しかったのか? だが安心しろ、俺はなのはも愛している!」
私が思っていた通りだったらしく、今も白い子と会話していたけどまったく話が噛み合っていなかった。 そんな変な子の態度に男の子は怒っているのか、切りかかる。 そのまま二人ははどこかに行ってしまい、残されたのは私と女の子だけになる
「ねぇ、聞いてもいいかな?」
「・・・・・・なに?」
「神木君とは知り合いなの?」
私は女の子の質問に首を振る。 あんな変な子会ったこともないし、話したこともない。 私の答えに考え込むようなそぶりを見せる女の子。 でも今は戦闘中だ、私は接近してバルディッシュで切りかかる
「っ!」
「っ!? レイジングハート!」
目の前でバルディッシュを振るったのに、寸でのところで避けるなんて、やっぱりこの子は油断できない。 少しこの子への評価を改めながら切りかかる
「っ!いきなり、話を!」
「かけて、貴女が持つジュエルシードを」
話なんて聞くつもりはない、私が欲しいのはジュエルシードで、そして......私はそのまま連続で切りかかる。 やっぱり対応できなくなってきているらしく、少し体勢を崩したところで、このまま勝負を決めようと大ぶりの攻撃をしようとしたけど
「っ!?」
高速で私と女の子の間を何かが通り過ぎていく。 どこから来たのかわからないけど、追撃が来たら間違いなくまずい! 急いで離れるけど、それは女の子に隙を与えてしまったようだった
「レイジングハート!」
「ディバインバスター」
「・・・・・・」
私に迫るのはピンク色の砲撃。 確かにこれに当たれば私は落ちないにしても結構なダメージだけど、加速の魔法を使い高速移動。 砲撃を避けるためにまず真上に移動し、そこから彼女の目の前まで移動しバルディッシュの魔力刀を首筋に当てる。 どうやら女の子は動けないようだけど
「プットアウト」
「レイジングハート何を!?」
「ご主人思いのいい子なんだね」
本当にそう思う。 バルディッシュもいい子だけど、このレイジングハートって子もとってもいい子みたい。 私は吐き出されたジュエルシードを受け取り、そのまま背を向ける、けど
「ま、待って!その」
「もうジュエルシードには関わらないで、次は止められるかわからないから」
これは本当のこと。 何度も何度も当たるなら容赦は出来なくなる
「私高町なのは!貴女は?」
「フェイト、フェイト・テスタロッサ」
なんでかわからないけど自己紹介された。 正直に自己紹介しちゃったけど大丈夫かな? 内心ちょっと不安だったけど、そのあとは転移魔法で拠点であるマンションに戻ってきたけど、気になるのはあの変な子。 何故私の名前を知っていたのか
「・・・・・・でも、考えてもわかるはずないよね」
「ん? フェイト、何か言ったかい?」
「ううん、なんでもないよ」
気にはなったけど、正直言ってあの変な子のことを思い出すと少し気分が悪くなるので、私はその疑問を頭の片隅に追いやり、少し仮眠をとることにした