俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018/4/7 誤字修正しました。 報告ありがとうございます


第二十話 Heartfelt cry それと次元震~フェイト視点~

~フェイト視点~

 

魔力切れを起こした私は、家に帰ってきたアルフの出してくれた食事を少し食べて、布団に横になっている。 早くジュエルシードを集めて母さんを安心させなければいけないのに動けない私、本当に弱いなぁ...... そんな自分を歯がゆく思いながら魔力の回復を待つ。ジュエルシードのことと言えば、思い出すのはあの白い魔導師。 前回のあれで諦めてくれればいいけど、多分...... そしてもう一人、白い魔導師と一緒に言葉を投げかけてくれた男の子。 そして、あの変な子。 敵は一杯いるけど、母さんのために...... そんなことを考えていると、後ろから近づいてくる気配がする

 

「あー、また食べてないじゃないか!」

 

「少しは食べたよアルフ」

 

体を起こしながらベッドのふちに座ったアルフに答える。 アルフはこちらを心配そうに見るけど、私は大丈夫

 

「そろそろ行こうアルフ。 次のジュエルシードの大まかな位置特定は済んでるから。 それに、あまり母さんを待たせたくないし」

 

「そりゃあ私はフェイトの使い魔だからさ、フェイトが行こうって言えば行くけどさ。 でもねフェイト」

 

なぜか渋るアルフに内心私は首をかしげながら、アルフの手に持っているものを見て納得する

 

「それ、食べてからでもいいよ?」

 

アルフが手に持っていたのはドックフード、それを指さしながら言ったんだけどアルフは慌ててそれを隠す。 どうしたんだろう?

 

「そうじゃなくて!私はフェイトが心配なんだ!そりゃあフェイトは強いし自慢のご主人様だけど、広域探索の魔法はただでさえ魔力を使うのにフェイトろくに休まないし、ろくに食べないじゃないか......それにその傷だって」

 

確かにこっちに来てから食事はあまりとってないし、休んでもいない。 背中の傷はまだ少し痛いけど大丈夫だ、だってこれは私がいけないのだから。 アルフを心配させるのは当然だと思う。 でも、母さんのためだ。 こうやってアルフに心配かけるのも私が弱いからなのだろうか? でも、今はそんなことを言ってる場合じゃない

 

「大丈夫だよアルフ、私は強いから。 だから大丈夫」

 

私はアルフを安心させるようにそう言ったのだけど、アルフの顔はとても心配そうに私を見ていた。 私はそのアルフの表情を見なかったことにして、バリアジャケットを展開する

 

「行こうアルフ。 母さんが待ってる」

 

------

 

アルフを連れてやってきたのは、辺りで一番高いビルの屋上。 ジュエルシードは近くにあるはずなんだけど、大まかな位置しか特定できてないしそれに

 

「ジュエルシードの反応はここら辺のはずなんだ」

 

「まぁ、仕方ないんじゃないかい? こんだけごみごみしてたら仕方ないよ」

 

街中と言うこともあり人などもいるから、あまり精密にできなかったというのも理由の一つなのだ。 もちろん魔力切れが大きな原因なんだけど

 

「少し乱暴だけど、魔力流を打ち込んで強制発動させよっか」

 

そう言ってバルディッシュを構えると、アルフが待ってほしいと声をかけてきた

 

「あー、待って待って。 その役目はアタシがやるよ」

 

「大丈夫? 結構疲れるよ?」

 

魔力流を打ち込むから相応の量の魔力が必要になる。 アルフなら問題はないと思うのだけど、それでも心配なものは心配なのだがアルフはあっけらかんと答える

 

「大丈夫だよ!アタシを誰の使い魔だと思ってるんだい」

 

「・・・・・・うん、じゃあお願い」

 

「オッケー!!」

 

そう言うとアルフは足元に魔法陣を展開し魔力を高めていく。 それを開放すると星が見えていた空は曇り、雷が発生するようになる。 ジュエルシードは無事に強制発動したみたいだけど

 

「見つけた」

 

「けどあっちも近くにいるみたいだね」

 

「・・・・・・うん」

 

街の景色がだんだんと変わっていく。 どうやら向こうの魔導士の友達? だったかな、その子が結界を発動させたみたいだ

 

「早く片付けよう、バルディッシュ!」

 

「シューティングモード、セットアップ」

 

バルディッシュは素早く槍のような形になり、魔力をチャージする。 封印しようと砲撃を発射すると、どうやら向こうも同じタイミングで発射したようで、ジュエルシードでぶつかるが、無事に封印できたみたいだ

 

「アルフ」

 

「わかってるよフェイト。 そいつは渡さないよ!!」

 

アルフが攻撃をするけど、またも友達? に防がれる。 そして私は、また白い魔導士と対峙する。 今度は仲間のこと変な子はいないみたいだけど、油断は禁物だ。 どのくらい無言で見合う時間が続いただろうか、先に沈黙を破ったのは白い魔導士の子だった

 

「このあいだは変な感じになったけど、まずは自己紹介!私なのは、高町なのは!私立聖祥大付属小学校三年生!」

 

「・・・・・・フェイト、フェイト・テスタロッサ」

 

なぜかまた自己紹介をされたけど、私はバルディッシュをサイズファームで展開し、白い魔導士、ううん、タカマチナノハに向かって行く。 この間戦った時よりも動きがよくなってきているのがわかる。 今だって鎌を振り下ろすが、危なげなく避けられそのまま空中戦に流れ込む。 終始私は後ろをとって有利に戦闘をしてたけど、一瞬のすきをついてタカマチナノハは高速移動魔法を使い私に砲撃を当ててくる。 もちろんプロテクションで防ぎはしたが、距離が離されてしまう。 またも続く硬直状態、今度も口を開いたのはタカマチナノハだった

 

「フェイトちゃん!」

 

「っ!」

 

いきなり名前を呼ばれ驚いたけど、油断せずに武器を構えるけど

 

「フェイトちゃんが覚えてるかどうかわからないけど、話し合うだけじゃ何も変わらないかもしれない...... でも!話し合わなきゃ何も伝わらないよ!!お互いにジュエルシードを集めてるから競い合うのは仕方ないのかもしれないけど、だけど何もわからないままぶつかり合うのは私、嫌だよ! だから言うね」

 

その口から語られたのは前の会話。 話し合うだけじゃ変わらないといった私の言葉を真剣に考え、自分で真剣に考えその答えを私に伝えてくれる。 その言葉に私は、戦闘中だということも忘れ視線が下がって行ってしまう

 

「私がジュエルシードを集めるのは、それがユーノ君の探し物だから。 ジュエルシードを見つけたのはユーノ君で、それを元通りに集めないといけないから!私はそのお手伝いで集め始めた。 偶然だったけど、でも、今は違う!私は自分の意志でジュエルシードを集めてる!自分の住んでる街に、自分の周りの人たちに危険が降りかかったら嫌だから!!これが私の理由だよ!フェイトちゃんは?」

 

私の、私の理由は......

 

「わたし、私は......」

 

「言わなくていい!! 答えなくていいよフェイト!優しい人たちに囲まれてぬくぬく育ってきたガキンチョに、言わなくていい!! 私たちの最優先事項は、ジュエルシードの確保だよ!」

 

「「っ!?」」

 

アルフの言葉に私は目が覚めた思いだった。 そうだ母さんが待ってるんだ、だからこんなことをしている場合じゃない!改めて私は武器を構えなおす。 一瞬ジュエルシードの方を見ると私の方が距離が近い、なら!自分の最高速でジュエルシードの方向に飛んでいく。 いきなりのことでタカマチナノハは出遅れ、その分私がリードしていたけど、私たちの前を剣が横切る

 

「「っ!?」」

 

驚いて急ブレーキをかける私とタカマチナノハ。 剣の降ってきた方向を視線で辿ると

 

「ふっ、かっこよく我、参上!!」

 

そう言って地面に着地する変な子がいた。 何時ものことだけど、いつの間にか現れた変な子に私は驚きその場から動けずにいた。 でも変な子は

 

「雑種もいないならば我の独壇場。 嫁たちよ、我の勇士を見ておくいといい!」

 

そう言って何の考えもなくジュエルシードに近づき、素手でジュエルシードを掴んだ。 直後、変な子の周りは閃光に包まれ、変な子は吹き飛ばされていた。 今のが何だったかはわからないけど、いち早く目の前の光景から立ち直った私は、ジュエルシードを掴もうとするけど

 

「なのは、大丈夫か!?」

 

タカマチナノハの仲間の魔導士に阻まれた

 

「っ!?」

 

タカマチナノハが心配なのか、一瞬力が抜けた隙にジュエルシードを確保して、私はそのままアルフと一緒に飛び去った

 

~フェイト視点 end~

 

 

 

 

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