俺、踏み台転生者にされました 作:サクサクフェイはや幻想入り
目が覚めると夕方になってた。 時の庭園に行った後、思っていたよりも精神的に疲れたのか俺は眠ってしまっていた。 今日の夕方と言えば第三勢力、時空管理局がジュエルシードの戦闘に介入してくるはずだ。 俺は起き上がると出かける支度を始める
『ハサン』
『マスター殿、どうかなされましたか?』
『高町なのはは?』
『高町嬢でしたら何時もの通りジュエルシードの探索をしておりますが?』
『了解した。 そのまま監視を続けてくれ』
『了解しました』
俺は着替えながらハサンに念話をし、今の高町なのはの行動を確認しておく。 確認しておかないといざというとき、結界の範囲設定などもあるからな。 そんな時、誰かの気配が俺の居るリビングに近づいてくる。 俺はそのまま気にせずに着替えを続けていると、背中に声をかけられる
「マスター、目が覚めてたんですね」
「あぁ」
声の主はマシュのようで、他に気配を感じないようだから、どうやらタマモはジュエルシードの捜索に出たようだ。 マシュは家に休みに来たのだろうか?
「今日も探索ですか? タマモさんから話は聞きました、今日くらい休んでも......」
「心配はうれしいけどな、俺は大丈夫だ。 みんな心配しすぎなんだよ」
俺は苦笑しながらマシュの頭をなでる。 どうやら俺が寝ていることを心配したのか、どうやらタマモがマシュを呼んだようだ。 俺はマシュの頭を撫で終えると、その横を通り過ぎ外に出た。 瞬間、魔力の反応を感じた。 どうやらジュエルシードが発動したようだ、ハサンから念話で連絡が来る
『マスター殿!』
『こっちでも確認した、座標を』
ハサンから念話で座標を聞き出し、その座標をもとに転送魔法を発動する。 転送が終わると戦いは始まっていて、今回の敵は大きな木だ。 だが今までとは違うのか、フェイト・テスタロッサの攻撃をバリアで防いでいた。 その攻撃に怒ったのかどうか知らないが、大きな木は地面から太い根を動かし雑種に襲い掛かる。 どうやら今回は囮役のようで、根を切り裂きながら一定の距離を保っていた。 高町なのはは上空から砲撃を撃ってはいるのだが、バリアを超えられないのか拮抗していた。 徐々に出力が上がってきているのか、木が地面にめり込んでいるがそれでもバリアは抜けない。 フェイト・テスタロッサも魔力刀を飛ばして根を切り裂きながら攻撃をするが、それでもバリアは越えられない。 だが、フェイト・テスタロッサはバリアを破壊できないことがわかると、すぐに直射砲を発射する。 ついに二人の砲撃はバリアを貫通し、大きな木になった暴走体は消滅、ジュエルシードが宙に浮いていた。 すぐに封印を行うが前回と同じで、二人同時に封印。 相殺し合ったのかどうかわからないが、封印はされていなかった
『ペイル殿、あれで封印はされているのですか?』
『いえ、軽く封印されている程度です。 あの横で戦闘行為でもされれば、すぐにでも発動しますよ』
『前回とほぼ同じか......』
前回と違う点があるとすれば、声は小さくて聞こえないが話し合いをしているようだ。 だが、武器を構え直しているところを見て話し合いは決裂したのだろう。 雑種、ユーノ、アルフはジュエルシードの近くで睨み合い、互いに牽制しあっていた。 結局前回と同じか...... 俺は少しうんざりしながら王の財宝を発動、しようとしてやめた。 ちょうど高町なのはとフェイト・テスタロッサがデバイスを振り下ろす中心に、転移反応があったからだ
『どう見るペイル』
『十中八九このタイミングでの転移です、管理局でしょう』
俺もペイルと一緒の意見なので、様子見をすることにする。 光は一瞬で晴れ、中心には黒い男の子が宙に浮いて居た
「ストップだ!ここでの戦闘は危険すぎる!!」
「「っ!」」
「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ!詳しい事情を聞かせてもらおうか!」
二人に睨みを利かせながら言う執務官。 二人は一応指示に従い、地上に降りる。 俺はまだ様子見をする。 先に動いたのはフェイト陣営で、アルフが執務官に向かってシューターを発射。 プロテクションで空へと角度をそらし、アルフをにらみつけるが
「逃げるよフェイト!」
アルフが連続でシューターを発射する。 近くにフェイト・テスタロッサはいるがすぐに飛び上がる。 着弾した砂埃で執務官や高町なのはの姿は見えなくなるが、雑種が高町なのはのところに急いで移動していたので大丈夫だろう。 飛び上がったフェイト・テスタロッサの次の行動は、ジュエルシードの確保なのだが、スピードにいつものキレがない。 なので迎撃は簡単で、砂埃から無数のシューターが発射される。 当然フェイト・テスタロッサに当たりそうになるが
「ふんっ......」
俺は様子見をやめ、王の財宝から剣を射出しシューターをすべて撃ち落しておく。 砂埃も晴れ、こちらを警戒してデバイスを構えているクロノ・ハラオウン。 雑種は俺を睨みつけ、高町なのはは呆然とこちらを見ていた。 フェイト・テスタロッサは、俺を睨みつけている
「何者だ!」
「それに答える義理はない。 それで執務官よ、アレはいいのか?」
みんな俺のことに注目しているが、俺はジュエルシードをさす。 すると執務官は俺を警戒しながらも、デバイスをフェイト・テスタロッサに向ける。 だがフェイト陣営も馬鹿ではなく、アルフはそんな執務官にシューターを連続で発射し牽制する。 後手に回った執務官は防御に回るしかなく、プロテクションで防いでいた。 高町なのはの方も雑種が防いでいるようだし、問題なさそうだな。 俺に攻撃が来ないことを不思議に思っていると、その本人から念話があった
『フェイトを助けてくれてありがとう、一応感謝しておくよ』
『ふん』
「フェイト、さっさと逃げるよ!」
相変わらず俺を睨みつけているが、アルフの声を聞きジュエルシードを確保するフェイト・テスタロッサ
『お礼は言いません』
『クックック、そんなものはいらんさ。 さっさとあの人形遣いと家族ごっこを続けるがよい、人形よ』
「つ!!」
こっちをひときわ険しい目で睨みつけてくるが、すぐにアルフと一緒に転移をし戦闘は終了した
「くっ、逃がしてしまったか......敵対している人間をどうして助けたんだ?」
執務官は相変わらずデバイスをこちらに構えながらそう問いかけてきた。 敵対と言っても、それは高町なのは達の話なので俺には関係ないのだが
「勘違いしているぞ執務官、我は嫁の味方なだけで誰の味方でもない」
「・・・・・・どういうことだ?」
本当に不思議そうに見られるが、そう言う他ない。 だがそんな執務官に、雑種が近づいていく
「そいつの言うことは気にしなくていい」
「雑種、貴様いい加減にしろ......」
「お前もいい加減にしろ」
王の財宝を背後に展開すると、雑種も臨戦態勢を整える。 だが、それを止めたのは意外にも第三者だった
「申し訳ないけどそこまでにしてもらってもいいかしら、こちらも聞きたいことがたくさんあるの」