俺、踏み台転生者にされました 作:サクサクフェイはや幻想入り
転移魔法でやってきたのは次元航空艦と呼ばれる空飛ぶ戦艦の中、名前はアースラだったか? 空飛ぶ戦艦と言っているが、空も飛ぶのだろうが飛ぶのは主に次元と次元の間なので、そこらへんはいい。 執務官の案内の元、俺たちは船の中を歩いていた。 と言っても空気は最悪だが
「「・・・・・・」」
おもに空気の悪い原因は俺と雑種で、雑種が俺のことを睨みつけているのが主な原因だ。 正直言ってぶっ飛ばしてやってもいいのだが、艦内でおっぱじめるわけにもいかず俺はひたすら無視しているような感じだ。 あれ、オリ主よりオリ主してね? 馬鹿な考えは捨て置き歩き続ける。 なのだが、ふと執務官が止まると俺たち全員を見回す
「言い忘れていた。 もうバリアジャケットは解除してもらって構わない、君も元の姿の方が楽だろう?」
「あ、えっと、はい」
「わかった」
「わかりました」
高町なのはと雑種はバリアジャケットを解除し、ユーノはそのまま閃光に包まれたかと思うと人間になっていた。 ・・・・・・あー、元々人間だったっけな、ユーノって。 初めて見たけど、ちょっとびっくりした。 事前知識がなかったら多分、今の高町なのはと同じリアクションしてたと思う
「ふぅ......なのはにこの姿を見せたのは久しぶりだったよね?」
「え、え、えーーー!!?? ゆゆゆ、ユーノ君、人間だったの!?」
「あれ? 最初に会ったのってこの姿で」
「最初っからフェレットだったよ!?」
「・・・・・・あー!!ご、ごめん、そうだったね......」
なんで漫才やっているのだろうかこの二人は。 少し呆れながら見ていた執務官だったが、俺の方を向く
「君もバリアジャケットの解除を」
「うん? 何を言ってるのだ執務官、我はバリアジャケットなど展開していないぞ?」
「「「!?」」」
「・・・・・・」
雑種はわかっていたのか驚かなかったが、高町なのは、ユーノ、執務官は驚いていた。 いや、確かに展開しないであんなこと俺もしたくないけど、仕方ないじゃん踏み台故。 驚かなかった雑種はわかっていて俺に斬りかかってきたわけなのだが、それは俺を殺す気だったということでいいのかな? まさか魔法だから、非殺傷だから死なないとでも思ったとでもいうつもりだろうか? 非殺傷でも当たり所が悪ければ死ぬし、そもそも非殺傷と言ってもバリアジャケットを展開していればの話で、一般人にとっては脅威でしかないと思うのだが。 まぁ、脳みそお花畑の雑種に言ったところで仕方ないと思うが
「本気、で言ってるのか?」
「本気も何もデバイス自体はもっているが起動しないのだ、仕方あるまい?」
指輪付きのネックレスを出すが何の反応もない。 念話でペイルに謝りつつ、それを制服の中に仕舞う
「君は......いや、その件もあとで聞く。 すまないが艦長が待っている、行こう」
違う意味で重くなった空気はそのままに、また歩きはじめる俺たち。 さっきと違うことがあるとすれば、高町なのはの心配そうな瞳が加わったことか。 それから数分間歩き続け、執務官はとある扉の前で止まった。 一男子としてやはり戦艦とか憧れるが、今の状態じゃそういうのに感動するのは無理そうなので心の中で感動しておいた。 自動ドアが開かれ外から中を見るのだが、なんだろうか、こうこれぞ日本て感じで、外国人の日本感があらわされた部屋だった。 思わず顔が引きつるが、雑種は何事もなかったかのようになかに入っていく。 次に高町なのはだが、やはり高町なのはも顔をひきつらせていた。 俺の感性がおかしかったわけじゃないみたいだな
「中に入らないのか?」
「い、いや、入らせてもらう」
中に入るのだが、やはり戦艦に和室と言うのは合わず顔がかなり引き攣る。 思うのだが、なんで戦艦の壁がそのままなんだ? ホログラムかなんかで和室みたいにすれば、もっと違和感がなかったとおもうのだが......他人の趣味なのでとやかく言わないが、先に部屋の中にいた女性、さっきの俺たちを止めた女性の対面に腰を下ろす
「お疲れ様クロノ。 四人もようこそアースラに」
そんなふうに始まった話し合い。 なぜかお茶うけに羊羹が出されたり、お茶に砂糖とミルクとかお茶の風味を殺しにかかったことがあったりしたが、俺は何も見ていない。 いや、抹茶オレがあるのだから許されるのか?
「そう、貴方があのロストロギアを......」
「はい、なので僕が回収をと思ったのですが......」
「立派ではあるが無謀でもある!」
今はユーノがジュエルシードを集めている理由を聞かれているのだが、執務官は怒っていた。 ユーノの行動には好感は持てるが、確かに無謀ではある。 なんでほかのスクライアの一族に助けを求めなかったとか、人を雇うだとか考えなかったのか突っ込みどころはあるが、ユーノが回収しようと思わなければこうやって被害が少なくできなかったのだから何とも言えない。 何故ここで管理局を持ち合いに出さなかったのかと言われれば、万年人手不足の管理局だ、ユーノが管理局を頼ったとしてもすぐに動いていてくれてたかどうか......
「事情は分かりました。 ユーノさんとなのはさん、織さん、理樹さん危険なことなのにありがとうね」
「は、はい!」
「い、いえ......」
「「・・・・・・」」
なのはやユーノは恐縮していたが、俺と雑種は無言。 いつもなら何か言っていただろうけど、ポイントは順調だ。 ここで管理局の心証を必要以上に悪くする必要はない、故に俺は無言を貫く。 雑種は別に当然だという顔をしているので無視。 そこで高町なのはがずっと疑問に思っていたのか、質問をしていた
「あの、ロストロギアってなんなんですか?」
「あぁ、そうだったわね。 ロストロギアっていうのは、遺失物世界の遺産・・・・・・って言ってもわからないわよね? この次元の海には様々な世界があってね、その世界の中で極稀に進化しすぎる世界があるの。 自分たちの行き過ぎた科学や技術、それによって世界が崩壊。 その失われし世界の危険な技術の塊、それらを総称してロストロギアと言うの」
「補足だが、使用方法、使い他によっては次元世界も滅ぼすことも可能だ」
「そんなロストロギアをしかるべき手続きのにっとり、しかるべきところに集め、封印する。 貴方たちの探しているロストロギア、ジュエルシードも次元干渉型のエネルギー結晶体。 数個集めて特定の方法で起動させれば次元震さえ引き起こすことが可能なの」
「君が起こした、振動と魔力の奔流。 それが次元震だ」
そう言って俺に向く視線。 そこまで詳しい説明は知らなかったが、次元震は知っている。 それが危険なことも。 だが、起こす必要があったのだ。 原作通りに進めるには...... 一応神妙に頷いておく。 そんな俺の様子に納得したのか続きを話し始める
「ジュエルシードひとつで、しかも本来の起動の何万分の一の起動であの次元震だ。 複数個、それも本来の力で起動したらその被害は計り知れない」
「聞いたことがあります。 過去に大きな次元震が発生して、その隣接した世界の多くが被害を受けたとか」
「アレは酷かったわ...... 隣接していた世界七つ、環境の変化や津波のせいで多くの命が失われ、人が住めなくなる星まで出てきたのだから」
「そんなこと、再び起こしてはいけない」
空気が少し重くなる
「ジュエルシードはこれより時空管理局が責任を持って捜査をします、ですのでこれ以上の協力は不要です」
「「え?」」
「ここからは時空管理局が責任を持って捜査する、だから君たちは日常生活に戻ってくれ」
こうなるのは当然の結果なのだが、ユーノと高町なのはは呆然としていた。 雑種は腕を組んで目を瞑っているため表情は読めない。 俺は勿論最後まで関わるつもりだ、プレシア・テスタロッサとの契約の件もある
「いきなりそんなこと言われても納得できないだろうから、今日はゆっくり考えてまた明日話をしましょう?」
そんな艦長の笑顔に押され、高町なのは、雑種、ユーノは立ち上がる。 俺の立ち上がろうとしたのだが
「あぁ、神木理樹君。 貴方だけは残って頂戴?」
「どういうことだ?」
「君はあの次元震、魔力の奔流を間近で受けたんだ、精密検査をしていくといい」
そんなわけで俺だけ残されることになった