俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二十七話 The choice of their own

~なのは視点~

 

アースラから帰ってきた私とユーノ君は、家で夕飯を済ませて久しぶりにゆっくりしています。 私はお母さんの手伝いをしながら皿洗い、ユーノ君は多分私の部屋で、アースラと連絡を取っていると思います。 民間人がかかわることじゃないって言われたけど私もユーノ君も、納得できなかった。 途中で投げ出すことも嫌だし、何よりもフェイトちゃんとこんな終わり方するのも私は嫌だった

 

『なのは』

 

『ユーノ君』

 

『うまくいったよ』

 

『わかった、ありがとうユーノ君』

 

アースラの人たちと連絡は終わったみたいで、ユーノ君は念話をしてくれた。 お手伝いが正式に決まった、そのことをお母さんたちに話さないといけないわけで、実は時間は貰ってあったりする

 

「それじゃあなのは、桃子、お父さんたちはこれから裏山に行ってくるから」

 

「今日も練習?」

 

「あぁ」

 

お父さんとお兄ちゃんは日課の裏山のトレーニングに行くみたいで、お姉ちゃんは

 

「あ、待って待って、私も見学!」

 

「来るなら早くしろー」

 

「今行くから待ってー、いったー!!?」

 

鈍い音が聞こえて、お父さんとお兄ちゃんの笑い声が聞こえてきた。 たぶん今の鈍い音はお姉ちゃんがどこかにぶつけた音で、私とお母さんは顔を見合わせると小さく笑ってしまった。 皿洗いも終わり、お皿を拭いて戸棚に戻すと

 

「これでお終いね。 それじゃあ、お話って何?」

 

「うん.....」

 

お母さんが顔を覗き込みながら聞いてきた。 少し...... ううん、かなり言いにくいことだけど、決めたことだから言わなくちゃ。 それから私が話したのは、ユーノ君と出会ってから今までのこと。 もちろんユーノ君の正体や魔法のことはいえないけど、それでも話せることは全部話したつもりだ。 それと、そのために少し家を開けないといけないこと

 

「もしかしたら危ないこともあるかもしれないけど、友達と始めたことでもあるし、私自身最後までやりたいの。 心配かもしれないけど、だめかな?」

 

「うん、話は分かったわ」

 

お母さんは私の話に特に口をはさむことはなく、目を閉じながら真剣に聞いてくれていた。 私はお母さんの次の言葉を待つ

 

「心配、確かに心配よ、お母さんだもの。 とっても心配よ? でもね、なのはが迷ってるなら危ないことはやめなさいって止めたかもしれない。 でもなのははもう決めてるんでしょ?」

 

「うん......」

 

お母さんが心配だって言ってくれたのは嬉しかったし、胸も締め付けられる気持だったけど、お母さんの言う通り私はもう行くって決めた

 

「だったら私は止めないわ。 なのはが選んで決めたんだもの。 それにね、その友達と始めたことやり通したい、話に出てきた女の子ともう一回お話ししたい、そう思ってるんでしょ? 心配だけど、私はなのはを応援するわ。 お父さんとお兄ちゃんの説得はお母さんに任せなさい!だから、後悔しないように行ってきなさい」

 

「お母さん...... うん、うん!」

 

お母さんは静かに私の頭を撫でてくれた。 それが嬉しくて、お母さんに心配をかけてしまうのが申し訳なくて、思わず抱きついてしまった。 目の奥があつくなったり、鼻の奥がつんとしたけどそれを飲みこみ、お母さんから離れる

 

「お母さん、行ってきます!」

 

「えぇ、行ってらっしゃい」

 

何時ものように送ってくれるお母さんに感謝して、私は部屋に戻り用意してあった荷物を背負う。 レイジングハートを見ると、わかっていたように私のもとに飛んでくる。 それを私は大事に包み込み、首にかける。 行こう

 

~なのは視点 end~

 

~フェイト視点~ 

 

「もう逃げようフェイト!」

 

「・・・・・・」

 

アルフはそういうけど逃げるわけにはいかない。 さっきの戦闘で時空管理局が介入をしてきた、その戦闘が終わり拠点であるマンションに帰ってくると、アルフはしきりにそう言ってきた。 確かに時空管理局は厄介だし、多分あの執務官も相当な実力者だろうけど、それでも私の答えは変わらない。 母さんがジュエルシードを必要としているなら私は......

 

「雑魚クラスの局員ならともかく、今日でてきた魔道士は一流クラスだよ!? 本気で捜査されたらここだっていつまでばれずにいられるか...... それにあの鬼婆、アンタの母さんだってわけわからないことばっかり言うし、フェイトに酷いことばっかりするし......」

 

「母さんのこと、悪く言わないでアルフ。 ね?」

 

アルフの頭をなでる。 少しとはいえ精神リンクしてるからわかるけど、アルフの心配な思いが伝わってくる。 アルフはいつも私を心配してくれる、それはわかってはいるけど...... でも母さんのことを悪く言うのは駄目なんだ。 アルフも母さんも家族、家族が家族の悪口を言っちゃダメ。 それに母さんだって本心であんなことをしているわけじゃない、私が弱いから......

 

「言うよ!! 私はフェイトが悲しんでると私も悲しくて、心がちぎれそうになるんだ! フェイトが泣いていると、目と鼻の奥がつんとしてどうしようもなくなるんだ...... フェイトが泣くのも、悲しいのも私嫌なんだよ!!」

 

「アルフと私は少しだけど精神リンクしてるから、ごめんね。 アルフが痛いなら私、悲しまないし泣かないよ」

 

私がそういうとアルフはなぜかふさぎ込んでしまう

 

「違う、違うよフェイト!私は、私はフェイトに幸せになってほしいだけなんだ......なんでわかってくれないのさフェイト」

 

そう言って泣き出してしまうアルフ。 そっか、アルフはそう思ってたんだね...... アルフの想いは嬉しいけどでもね

 

「ありがとう、アルフ。 でもね私、母さんの願いをかなえてあげたいんだ。 母さんのためだけじゃなく、私のためにも。 だからねアルフ、あともう少し、もう少しだけ手伝ってくれるかな?」

 

アルフの頭をなでながらそういうと、涙で頬をぬらしながら顔を上げ

 

「約束して。 あの人のためじゃなく、フェイトはフェイトのために頑張るって。 そしたらアタシはフェイトを守るから」

 

「うん」

 

アルフの言葉を嬉しく思いながら、私はより一層ジュエルシード集めの思いを強くする。 少しだけ休息を取り、私は立ち上がる

 

「フェイト」

 

「大丈夫、だから行こうアルフ」

 

マントと手袋を形成し、バルディッシュを構える。 そしてそれを見上げ、私はジュエルシード集めを再開する。 母さんのために、アルフのために。 ・・・・・・自分のために

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