俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第三十三話 決戦前夜

プレシア・テスタロッサの情報を聞き終えた俺は、そのままアースラを後にした。 どちらにしろ、ジュエルシードの封印および回収は終わり、残すは両陣営のジュエルシードをかけて高町なのはとフェイト・テスタロッサの対決を残すのみだ。 俺が介入したことによって正史が変わるといけないので、後でプレシア・テスタロッサのところに確認に行くつもりだが。 久しぶりの帰宅となり家のドアを開ける

 

「ただいま」

 

「お帰りなさいませ、マスター!!」

 

「「お帰りなさいマスター」」

 

「お帰りなさい、マスター殿」

 

玄関を入ると玉藻に飛びつかれ、みんなからお帰りと言われる。 ようやく帰ってきたような感じがする。 と言ってもすべてが終わったわけではなく、一時的なものだけど。 念話で連絡を取り合ってはいたが久しぶりということもあり、玉藻の抱擁は熱いものとなったがそれを受け入れる。 その様子を微笑ましそうに見てるマシュとリリィ。 たぶんハサンもだろうけど

 

「ぐへへ.......ついにマスターもデレたみたいですね、このまま」

 

「お前は何を言っている」

 

「みこっ!?」

 

なんだか危ない雰囲気になった玉藻の頭をはたき、拘束から抜け出す。 他の奴らはヤレヤレみたいな表情で苦笑しているが、そうなる前に止めてほしいものだ。 リビングに入ると料理が作ってあるようで、イイにおいが漂っていた

 

「マスターが帰宅するということで、腕によりをかけて作らせていただきました!」

 

「私も微力ながらお手伝いを」

 

明らかほめてほしいといわんばかりにしっぽをフリフリしている玉藻と、少し恥ずかしそうに挙手をするマシュ。 リリィを見るとなぜか胸を張っているが、ハサンを見ると首を振っていた。 どういうことだよ、そんな風に思いながら玉藻とマシュにお礼を言って、席に座る

 

「それじゃあ」

 

「「「「「いただきます」」」」」」

 

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「ペイル」

 

「準備はできています」

 

「それじゃあ転送を」

 

「了解しました、マスター」

 

夕食後、俺は用を果たしに時の庭園を訪れた。 用とはこれからのこと。 俺や雑種が介入したことで変わってしまった正史をどう軌道修正するかということだ。 プレシア・テスタロッサには事前に通信を入れておいたので、会う用意はできている。 前と同じように扉を開け、そのまま中に入る

 

「また会ったな人形遣い」

 

「・・・・・・」

 

一応秘密裏とはいえ取引をしたが、神が見ているのだ仲が悪いように見せておく必要がある

 

『玉藻、結界を』

 

『改良を重ねていますから一応長くは展開できますけど、やはり時間はかけないほうがいいですので』

 

『了解』

 

「何か言ったらどうだ人形遣い?」

 

「・・・・・・」

 

結界の展開を確認すると俺は息を吐きだし、一呼吸置く

 

「お久しぶりです、プレシアさん」

 

「えぇ久しぶりね、神木理樹」

 

それまでの険悪な空気はなく、ようやく話し合いをする空気になった

 

「体の調子はどうでしょうか?」

 

「貴方のくれた薬を飲んだら良くなったわ、ありがとう」

 

「・・・・・・礼には及びませんよ、取引相手に死なれても困るからそうしただけです」

 

「そう」

 

顔色も良かったのでそんなことはないだろうと思ってはいたが、やはり治っていたようだ、素直にほっとする。 プレシアさんは俺の返事を特に気にした様子はないのか、普通の表情だった。 なんかやりづらいな

 

「さて、これからの話ですが」

 

「フェイトには管理局のもつジュエルシードを回収するようには伝えてあるわ、今は仮眠をとってると思うからその後、ということになるけど」

 

「それは好都合ですね」

 

もしかしたらこちらから条件を出さないと戦いはないかもと思っていただけに、プレシアさんがそう言ってくれているのは好都合だった。 これで戦いは問題ないが、今度は日時をどうするかだがそこは俺が何とかすればいい話だ。 そのために管理局のほうについているわけだしな、クロノたちを利用しているようで悪いが.......

 

「一つ聞きたいのだけど、いいかしら?」

 

「はい?」

 

「フェイトが負けるとは思わないけど、その後はどうするのかしら? 私は集めたジュエルシードを管理局に渡せばいいのかしら、犯罪者として」

 

すごく皮肉が込められているが、プレシアさんも考えていなかったわけでもないだろう。 だが、それについては別のプランを用意してある。 あいつの転生特典が全部わかってない以上、協力してくれているプレシアさんたちのその後の生活についてまで考える必要がある。 なるべく罪は軽くなるようなプランだ

 

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時の庭園から帰った俺はクロノと連絡を取り、アースラに来ていた。 とんぼ返りとはこのことだが仕方ない。 とある一室にいるのは俺とクロノ、リンディさんだ

 

「それで、いきなり呼び出してどうしたんだ? 急用だとは言っていたが」

 

結界は展開してあるためクロノは普通に話しかけてくる

 

「すまない。 家に帰って仮眠をとってたんだが、いきなりアレがな」

 

「アレ?」

 

「このタイミングでの呼び出し......未来視かしら?」

 

「その通りですリンディさん」

 

クロノはすぐに思い当たらなかったようだが、さすがリンディさんだ頭の回転が速い。 俺が返事をすると神妙な顔つきになる二人、それを確認し俺は話し始める

 

「夢では高町なのはとフェイト・テスタロッサがジュエルシードをかけて戦ってました」

 

「ジュエルシードを賭けて、だって?」

 

「あぁ日時なんかははっきりしないけどな」

 

「そう......」

 

考え込むリンディさんたちだが、俺は意見を出すことにする

 

「俺はいい考えだと思いますよ」

 

「どういうことだ?」

 

「もし仮に高町なのはが負けても、こちら側のジュエルシードに発信機みたいな機能をつけて後を追っていけばプレシア・テスタロッサの居場所もわかると思うし、勝ってもあっちはジュエルシードは必要なものなら回収する。 その反応を追えば」

 

「確かに一理あるが、それならフェイト・テスタロッサが現れた時点で確保したほうが早くないか?」

 

「確かにそうだが、警戒しないとも限らないだろう? ならいっそ、高町なのはにジュエルシードを持たせ一対一で戦わしたほうがいいと思うが? 使い魔が邪魔するなら雑種を当てればいいし」

 

「そう、ね。 第三者の介入があるなら、クロノや貴方を当てれば大概の介入者は無力化できるでしょうし」

 

「そこで俺を戦力に数えないでほしいんだけど......」

 

リンディさんも思い切ったことをすると思いながら、一応返事をしておく

 

「そうなるといつなのはさんに渡すかなのだけど......」

 

「たぶん戦ってた時間ですが早朝だと思うんですよね、あまり空も明るくなかったですし」

 

「ならすぐになのはさんにジュエルシードを渡しましょう、夕方だから部屋にいるでしょうし」

 

そこからの行動は早く、結界をすぐに解除し二、三言いつものように話しその場を後にする。 これで準備は整った、後は俺にかかってる

 

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