俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第三十七話 最初で最後の本気の勝負 ~なのは視点~

~なのは視点~

 

睨み合いをしていたけれど最初に動いたのはフェイトちゃんで、デバイスを思いっきりふるってくる。 それに対して私はレイジングハートを突き出しつば競り合う。 力は拮抗していて、少し距離をとるために後ろに飛び上がるとフェイトちゃんも同じ考えだったのか飛び上がる。 それじゃらは空中戦で、フェイトちゃんは高速で飛び去り私はそれを追いかけるけど追いつけない。 でも急にフェイトちゃんは止まり反転、私にシューターを撃ちだしてきた。 私はその場に急停止、シューターを四つ作り撃ちだし迫ってきているシューターを避けながらファイトちゃんに近づく。 フェイトちゃんはプロテクションで防いだみたいだけど、私は構わずレイジングハートを振り下ろす。 それをデバイスを構え、受け止めるフェイトちゃん。 さっきと同じように距離を離し、シューターを撃ちだす。 フェイトちゃんも同じように撃ちだしプロテクションで防いだみたいだけど、今回は違う。 私はさっきよりも玉数を増やし、シューターを撃ちだす。 フェイトちゃんは防げないと悟ったのか、デバイスを変化させシューターを切り裂く。 いっきに四個切り裂かれ、残りの一つはそのまま避け私のほうに向かってくる。 私はシールドを展開し、その一撃を受けながら明後日のほうに行ったシューターを操り、フェイトちゃんに攻撃しようとするけど防がれてしまう。 でも、私の狙いは私から注意をそらすことだった。 高速移動魔法を使いフェイトちゃんの頭上からレイジングハートを振り下ろす

 

「やあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「っ!?」

 

フェイトちゃんは驚いたみたいだったけど、すぐにデバイスを構え受け止める。 でも、私の一撃には耐えられなかったみたいで吹き飛ばされるけど、姿が一瞬にして消える。 上から何かを感じ急いでその場から飛ぶと、フェイトちゃんがデバイスを振り下ろしていた。 もう少し反応が遅れていたら、あの一撃で負けていた。 実際胸のリボンが少し切られた。 距離を開けようと振り返るけど、シューターがセットされていて、すぐに打ち出される。 レイジングハートがプロテクションを展開してくれたおかげでそらせたけど、強力な一撃には間違いなかった

 

「「はぁ、はぁ......」」

 

デバイスを構えたまま私たちは息を整えていた。 最初は手も足も出なかったけど、今は戦えてる。 でも、状況は五分くらい、油断はできない。 そう思っていたけど、フェイトちゃんがデバイスを抱え込むように持ち、嫌な予感がした私はその場から飛び去ろうとしたのだけど、バインドによって四肢を拘束されてしまう。 バインド、油断していたわけじゃないけど。 目の前ではフェイトちゃんが魔法を展開していた。

 

「フォトンランサーファランクスシフト、ファイア!!」

 

撃ちだされる大量のシューター、レイジングハートがプロテクションを展開してくれる。 結構魔力は使ったけど、これなら! 雨のように降り注ぐシューターに不安にはなるけれど、レイジングハートを信じる。 時間にすれば短い時間だったかもしれない、でも永遠のように続くかと思われたシューターの雨は終わりを告げた。 バインドが終わり、四肢も自由になる

 

「撃ち終わるとバインドも解けちゃうんだね」

 

煙が晴れフェイトちゃんを見ると信じられないようなものを見る目で見られる

 

「今度はこっちの!」

 

「ディバイン」

 

「番だよ!!」

 

「バスター」

 

ディバインバスターを撃つとフェイトちゃんもシューターみたいなものを放ったけど、チディバインバスターにはかなわず一瞬で掻き消える。 フェイトちゃんに直撃する、と思ったけどプロテクションで攻撃を防いでいる。 結構な魔力を消費して撃ってるけど、プロテクションは破れない。 うん、流石フェイトちゃん。 でも、私の切り札はこれ

 

「受けてみて、ディバインバスターのバリエーション」

 

「スターライトブレイカー」

 

レイジングハートと考えた私の切り札。 周囲の使いきれなかった魔力や、漂う魔力を集めた私の必殺技。 フェイトちゃんがこれを見て離れようとしてるけど、さっき私がやられたようにバインドで拘束する

 

「受けてみて、これが私の全力全開!スターライト、ブレイカー!!」

 

撃ちだされる砲撃は一瞬でフェイトちゃんを包み込む。 閃光がやみ肩で息をする。 切り札だけあって、もう魔力が少ししかない。 フェイトちゃんを見ると気を失っているのか、落ちていく

 

「フェイトちゃん!!」

 

急いで降下するけど、フェイトちゃんには手が届かない。 海に落下する、と思ったけどすんでのところで織君がキャッチしたみたいだった。 遅れてきたのはアルフさん、すごくフェイトちゃんを心配していた

 

「フェイトちゃん!」

 

「やりすぎだなのは」

 

「ありがとう織君」

 

織君にたしなめられたけど、どうやらフェイトちゃんは無事なようだ。 すぐに目を覚ますフェイトちゃん。 どうもボーっとしているようだった

 

「気が付いたフェイトちゃん。 ごめんね、大丈夫?」

 

「・・・・・・」

 

目が覚めたフェイトちゃんに聞くと、静かにうなづいてくれた

 

「私の勝ち、だよね?」

 

「そう、みたいだね」

 

「プットアウト」

 

フェイトちゃんが負けを認めると、デバイスからジュエルシードが出てくる

 

「ジュエルシードを......なのは、フェイトを頼む!」

 

「え、う、うん!」

 

織君の様子が変わったと思ったら、フェイトちゃんを任される。 フェイトちゃんに肩を貸しながら飛んでいると、空の状況が急に変わり私たちに雷が落ちる。 アルフさんと織君が防ぎきってくれたみたいだけど、ジュエルシードが!

 

『すぐにみんなを回収するわ、少し待ってて』

 

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転送された私たちはアースラのブリッジにいる。 もちろんフェイトちゃんやその使い魔であるアルフさんも一緒に

 

「なのはさんたちはご苦労様。 それから、初めましてフェイト・テスタロッサさん、アルフさん」

 

「・・・・・・」

 

ショックなのかわからないけど、フェイトちゃんは俯いていた。 アルフさんもそんなフェイトちゃんを心配そうに見ていた。 映し出されるモニターにはちょうど武装局員の人たちが時の庭園に乗り込み、フェイトちゃんのお母さんプレシアさんを捕縛しようというところだった

 

「プレシア・テスタロッサ、貴女を時空管理法違反及び、時空管理局艦船攻撃の容疑で逮捕します」

 

「武装を解除して、こちらへ」

 

武装局員がそう声をかけると、玉座に座っていたプレシアさんが立ち上がる

 

「・・・・・・ここら辺が潮時かしらね」

 

そう言って持っていたデバイスを局員に投げた。 武装局員の人たちはいきなりのことで混乱しているみたいだけど、それはアースラ内でも同じだった。 だってフェイトちゃんのお母さんはフェイトちゃんを使ってジュエルシードを集めていた人で...... 聞いていた話と違うので戸惑ってしまう

 

「なに!? どういうことだ!」

 

そんな中一番動揺したのは神木君で、そんな動揺した神木君に怒鳴ったのは織君だった。 神木君も織君も何か知っているみたいだったけどそれを気にしている様子はなくて

 

「おい、これで終わるならいいだろう!」

 

「黙れ雑種が!貴様か、貴様が余計なことをしたのか!?」

 

そう言って神木君は織君に殴りかかるけど、容易く組み伏せられてしまう。 抵抗してるけど拘束は解けないみたい

 

「離せ雑種!!」

 

「うるさい!!」

 

「神木君、今は貴方に構っている暇はありません、静かにしていてください。 さもなくば退出してもらいます」

 

「おのれ、おのれおのれおのれ!!」

 

リンディさんに冷たく言われひとしきり叫んだあと、神木君は黙ってしまう。 モニターから目を離しエイル隙にプレシアさんは捕縛され、武装局員は奥の部屋へ。 でも、そこにある光景に目を疑ってしまう

 

「えっ?」

 

そこで見つけたのはフェイトちゃんそっくりの少女。訳が分からない私たちにエイミィさんが状況を説明してくれる

 

「彼女はアリシア・テスタロッサ、プレシア・テスタロッサの実の娘なの。 プレシアはヒュードラの実験の時に彼女を亡くしているの。 彼女が最後に行っていた実験は、使い魔を超える人造生命の生成、死者蘇生の秘術。 フェイトって名前は、当時彼女のしていた研究の開発コードなの」

 

じゃあフェイトちゃんはクローン? でも

 

「よく知っているわね。 まぁどちらにしろもう終わり、アリシアは丁重に運んでちょうだい」

 

連行されるプレシアさん、表情は見えないけどその声は悲しそうで。 でも、それで終わりじゃなかった

 

「困るなプレシア・テスタロッサ、勝手に計画を降りられては」

 

「っ!? 貴方は」

 

黒いマントを羽織り、変な仮面をつけた男の人が現れた。 声バレを気にしているのか、合成音声を使っているためどこか気味が悪かった

 

「まったく、こんな簡単な仕事もできないとはな、君にはがっかりだよ。 こんにちは管理局諸君、名前は名乗れないが少しお付き合い願うよ」

 

「・・・・・・何者だ!」

 

クロノ君が何者かを問うが、仮面の人は肩をすくめるだけで答えはしない。 それどころか武装局員を一瞬で全員気絶させた。 私たちはさらに警戒する

 

「武装局員への攻撃は犯罪行為です」

 

「そんなの今更だろう? ジュエルシードの輸送艦を襲いバラまかせ、収集を指示していたのだから。 まぁ、管理局は気が付いていなかったようだが」

 

「待て!お前が犯人だとでもいうのか!?」

 

「? だからそう言っているだろう、馬鹿なのか君は?」

 

リンディさんが冷静に問うけど、仮面の人は耳を疑うような言葉を口にした。 あの人が犯人? そして織君ををあざ笑うかのように言う仮面の男に、織君は肩を震わせていた。 そんな中、今までうつむいていたフェイトちゃんは顔を上げ一歩踏み出していた

 

「一つ聞きたいことがあります」

 

「なにかね? 今の私はとても気分がいい、何でも質問に答えよう?」

 

「彼は貴方の仲間ですか?」

 

そう言ってフェイトちゃんは神木君を指さしていた。 どうしてそこで神木君指さすの? 頭が真っ白になりつつ神木君を見るけれど、神木君の表情は見えない。 私たちが驚く中、フェイトちゃんは続ける

 

「母さんに変な巻物を使って、契約解除不可能な呪いをしたと言っていました」

 

「契約解除不能な巻物? そんなものがあるなら私が使いたいものだよ。 その少年は興味深いが私の仲間ではないよ、私ならもっとうまく使うしね」

 

「おい、どういうことだ!我を馬鹿にしているのか!!」

 

「ははは、威勢のいい少年だ。 さて、そろそろかな?」

 

食って掛かる神木君だったけど、仮面の人はそれをものともせずに周りを見回す。 直後倒れている局員やプレシアさんが転送された。 リンディさんたちはただ話していただけでなく、武装局員やプレシアさんの転送を進めていたのだ。 仮面の人には考えがお見通しみたいだったけど

 

「私とて無益な殺生は好まないんだ、邪魔な人間が消えてくれたほうが楽だからね。 まさかプレシアまで転送するのは予想外だったが、まぁいいだろう」

 

そう言って玉座に歩き始める仮面の人。 何かやろうとしているのは明白なのだけど、手を出すことができない。 一応クロノ君などを転送しようとしたみたいなんだけど、転送できなかったのだ。 なのでここで見ていることしかできない

 

「本当は全部のジュエルシードを解析したかったのだがないものは仕方ない、せめて私の期待通りのものならいいのだが」

 

「ジュエルシードで何をするつもりだ!!」

 

「それを管理局に語る必要はないさ。 ・・・・・・ふむ、これも期待外れだ。 こんなものどうでもいいが、ただでくれてやるのももったいない」

 

「え、うそ!?」

 

「まさか、貴方!」

 

「そのまさかさ!!」

 

直後艦内に鳴り響くアラート音、話を聞いてみるとジュエルシードや魔力炉を暴走させたみたいで

 

「さて管理局の諸君、後は頑張ってくれたまえ」

 

そう言って消える仮面のひと

 

「追跡は!?」

 

「だめ、追えない!!」

 

「出力さらに上がっています、このままでは!」

 

アラート鳴り響く艦内、私たちは呆然としていた。 ううん、いろいろなことが起こりすぎて頭が追い付かない。 そんな中リンディさんから命令が下された

 

「ジュエルシードを止めます!」

 

~なのは視点 end~

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