俺、踏み台転生者にされました   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第三十八話 最初で最後の本気の勝負 ~フェイト視点~

~フェイト視点~

 

睨み合いを続けていたけど、先に動いたのは私。 デバイスを構え振り下ろすけど、タカマチナノハはそれに反応してつば競り合う形になる。 力は同じくらいで拮抗していた。 距離を離すために後ろに飛ぶけど、タカマチナノハも同じことを考えていたのか同じ行動をする。 空中戦が始まった。 高速で私は飛び、その後ろをタカマチナノハが追いかけてきている形だ。 しばらくはそう飛んでいたが、私は急停止し反転する。 フォトンランサーを四つ作り撃ちだし、私もその後をデバイスを構えながらタカマチナノハに迫る。 これには少し驚いたようだったが、冷静に停止しシューターを同じ数作り撃ちだしてきた。 私は距離が近すぎたためプロテクションで防ぐのだけど、最後のシュータを受けるとプロテクションが切れてしまう。 その隙に迫ってきていたタカマチナノハはデバイスを振り下ろしてくる。 さっきと同じように距離を離すとタカマチナノハはシューターを撃ちだしてきたのだが、数は五つ。 私は防ぎきれないと悟り、バルディッシュをサイズフォームにしてシューターを切り裂く。 時間差の攻撃なのか一つだけ遅れてこちらに向かってくるけど、それを避けタカマチナノハに向かう。 バルディッシュを振り下ろすがプロテクションで防がれる。 タカマチナノハが瞳を閉じ何かを始めたようだ、私は視線をタカマチナノハから離さないようにしつつ周囲を伺う。 さっき避けたシューターを操っていたようで、だんだん近づいてきていた。 これで攻撃するつもりだったのだろうけど、ぎりぎりまで引き付けてプロテクションを発動。 防いだのだけど、タカマチナノハの姿を見失ってしまった。 一瞬のうちに移動された。 周囲を見回すがタカマチナノハの姿はない

 

「やあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「っ!?」

 

上にいたのは少し驚いたけど、バルディッシュを目の前に構え振り下ろされる一撃を防ぐ。 体重や速度が乗った重い一撃だったけど、受けきれないわけではなく。 体勢を整えながら高速移動魔法を使って頭上をとり、バルディッシュを振り下ろすのだけどよけられた。 どうやら距離を開けようと飛ぶつもりらしいけど、フォトンランサーを仕掛けておいた。 その場から私が飛び去ると発射されるフォトンランサー、だが防ぎ切ったみたいだった。 

 

「「はぁ、はぁ......」」

 

初めて会ったときは魔力が強いだけのただの素人だったのに、もう違う...... 早くて、強い。 迷ってたら、こっちがやられる! 残りの魔力は少ないけれど、私は大魔法を行使することに決める。 リニスに教わった最高の魔法。 この魔法は発動までは長いけど、その弱点はすでに手を打ってある。 事実、タカマチナノハは離れようとしたみたいだけど、ライトニングバインドに拘束されていた。 呪文を唱え、魔力を高めていく。 フォトンスフィアをいくつも生成し、それのコントロールをする。 そして

 

「フォトンランサーファランクスシフト。 打ち砕け、ファイア!」

 

スフィアから撃ちだされる大量のフォトンランサー。 あの子には悪いけど、私は母さんのために勝たなければならない。 私が撃ったフォトンランサーの雨は、防御できないタカマチナノハに吸い込まれていく。 煙が上がるが構わず私は撃ち続ける。 時間にして数秒、撃ち続けた私は撃つのをやめ、もしもの時のために残ったスフィアを一つにまとめる。 煙が晴れてくる。 あの量を撃ったのだ、あの子には申し訳なく思うがもし気を失っていなかったら、これでとどめを刺させてもらう。 そう思っていた。 だが

 

「撃ち終わるとバインドも解けちゃうんだね」

 

煙が晴れタカマチナノハがその姿を見せる。 所々バリアジャケットに焦げがあるくらいで、タカマチナノハはほぼ無傷だった。 信じられない、そんな気持ちが私の中を支配する

 

「今度はこっちの!番だよ!!」

 

デバイスを構え、砲撃魔法を放ってくる。 だが、私も負けるわけにはいかない!!

 

「はぁ!!」

 

一つにしたスフィアを投げるが、タカマチナノハの砲撃の前では意味もなく一瞬でかき消されてしまった。 プロテクションを展開し、タカマチナノハの砲撃に耐える。 直撃したけど、あの子だってファランクスシフトを耐えたんだ、残りの魔力だって少ないはず。 これさえ防げば勝機は見える。 私は残っている魔力の大半を込めてプロテクションを維持する。 砲撃の余波はバリアジャケットを裂くが、私は耐えきった。 でも

 

「受けてみて、ディバインバスターのバリエーション」

 

そう言って展開される大きな魔法陣。 集まりだす周囲の魔力。 収束砲撃魔法! 絶望しかけるけど、ああいう技にはチャージ時間はつきもの、その隙をたたけば! そう思い残りの魔力を飛行魔法に費やそうとするけど。 拘束される手足。 見てみるとバインドで拘束されていた

 

「受けてみて、これが私の全力全開!スターライト、ブレイカー!!」

 

直後放たれた収束砲撃魔法、私はなすすべもなく桜色の壁に飲み込まれた

 

「フェイトちゃん!!」

 

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暖かい、それが私が感じた感想だった。 海に落ちたはずなのに感じる温かさ、よくわからなかったけど私は目を開ける。 見知った顔がある、母さんを悪く言ったあの子の顔だ。 視線を動かすとさっきまで戦っていたあの子、タカマチナノハが心配そうにのぞき込んでいた

 

「気が付いたフェイトちゃん。 ごめんね、大丈夫?」

 

「・・・・・・」

 

一応うなづく。 まだ頭がボーっとしている

 

「私の勝ち、だよね?」

 

「そう、みたいだね」

 

「プットアウト」

 

私が負けを認めるとバルデュッシュがジュエルシードを出す。 そうだ私は負けてしまった、母さんの期待には答えられなかったのだ

 

「ジュエルシードを......なのは、フェイトを頼む!」

 

「え、う、うん!」

 

直後、騒がしくなったと思ったら雷が落ちた。 どうやら母さんは怒っているようだ。 当たり前だ、今回こそは母さんを失望させてしまった。 その証拠にジュエルシードは回収される。 私は騒がしくなる周りの声は耳に入らず、それを呆然と見ていた

 

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私たちはタカマチナノハ達と一緒に転送され、時空管理局の船にいた

 

「なのはさんたちはご苦労様。 それから、初めましてフェイト・テスタロッサさん、アルフさん」

 

「・・・・・・」

 

たぶんこの船の責任者なのか、緑髪の女の人が話しかけてくる。 でも、それに返事をしている余裕は今の私にはなかった。 母さんを失望させてしまった私は...... 目の前のモニターには母さんが映っていた

 

「プレシア・テスタロッサ、貴女を時空管理法違反及び、時空管理局艦船攻撃の容疑で逮捕します」

 

「武装を解除して、こちらへ」

 

母さんを取り囲んでいる武装局員がそう声をかけると、玉座に座っていた母さんは立ち上がる。 あぁ、母さんの手をわずらわせてしまったんだ、と目の前のモニターで確認させられる

 

「・・・・・・ここら辺が潮時かしらね」

 

でも母さんはそう言って持っていたデバイスを局員に投げた。 武装局員の人たちはいきなりのことで混乱しているみたいだけど、それは私も一緒だった。 どう、して? だって母さんの目的はジュエルシードの収集で、それが終われば母さんと一緒にやさしく暮らせるはずなのに。

 

「なに!? どういうことだ!」

 

「おい、これで終わるならいいだろう!」

 

「黙れ雑種が!貴様か、貴様が余計なことをしたのか!?」

 

「離せ雑種!!」

 

「うるさい!!」

 

「神木君、今は貴方に構っている暇はありません、静かにしていてください。 さもなくば退出してもらいます」

 

「おのれ、おのれおのれおのれ!!」

 

周りがうるさいようだけど、今の私にはそんなことを気にしている様子はない。母さんが逮捕されているけど、その表情は疲れ切っていて...... 今の状況が全く理解できない

 

「えっ?」

 

それが誰の声だったかはわからない。 もしかしたら私の声だったかもしれないし、違う人の声だったかもしれない。 それが分からないくらい今の私は目の前の光景が信じられなかった。 だって、モニターには私が映っていたからだ

 

「彼女はアリシア・テスタロッサ、プレシア・テスタロッサの実の娘なの。 プレシアはヒュードラの実験の時に彼女を亡くしているの。 彼女が最後に行っていた実験は、使い魔を超える人造生命の生成、死者蘇生の秘術。 フェイトって名前は、当時彼女のしていた研究の開発コードなの」

 

誰かが説明している。 アリシア・テスタロッサ。 なら私は?

 

「よく知っているわね。 まぁどちらにしろもう終わり、アリシアは丁重に運んでちょうだい」

 

知っているはずの母さんは何も説明してくれない。 私は全身に力が入らなくなってきていた

 

「困るなプレシア・テスタロッサ、勝手に計画を降りられては」

 

「っ!? 貴方は」

 

母さんが動揺していた。 その相手は黒いマントを羽織り、変な仮面をつけた男の人だった。 声バレを気にしているのか、合成音声を使っている。 あんな人見たことないけど、誰?

 

「まったく、こんな簡単な仕事もできないとはな、君にはがっかりだよ。 こんにちは管理局諸君、名前は名乗れないが少しお付き合い願うよ」

 

「・・・・・・何者だ!」

 

執務官が何者かを問うけど、仮面の男は肩をすくめるだけで答えはしない。 それどころか武装局員を一瞬で全員気絶させた。 何が目的なんだろう。 それに母さんに仕事を依頼していた、ということは

 

「武装局員への攻撃は犯罪行為です」

 

「そんなの今更だろう? ジュエルシードの輸送艦を襲いバラまかせ、収集を指示していたのだから。 まぁ、管理局は気が付いていなかったようだが」

 

「待て!お前が犯人だとでもいうのか!?」

 

「? だからそう言っているだろう、馬鹿なのか君は?」

 

今聞き捨てならないことを口にした。 収集を指示していたと、ということは母さんがやさしくなくなったのもすべてあの男のせい? それに怒りがわいてきたけど、そうなると少し疑問に思うことがある。 あの変な男の子だ。 話すのも嫌だけど、聞いておかねばならないから、私は一歩踏み出し仮面の男に質問をする

 

「一つ聞きたいことがあります」

 

「なにかね? 今の私はとても気分がいい、何でも質問に答えよう?」

 

「彼は貴方の仲間ですか?」

 

そう言って私は、男の子に組み伏せられている変な子をを指さしていた。 仮面の男の反応はない。どうやら続きを待っているようだ、私はは続ける

 

「母さんに変な巻物を使って、契約解除不可能な呪いをしたと言っていました」

 

「契約解除不能な巻物? そんなものがあるなら私が使いたいものだよ。 その少年は興味深いが私の仲間ではないよ、私ならもっとうまく使うしね」

 

これで変な子が怪しくなくなったわけじゃない、それに仲間じゃないという証拠でもない。 それに、母さんに呪いをかけたのは事実だ。周りは騒がしいけど、今はこの件を頭の隅に置いておく

 

「ははは、威勢のいい少年だ。 さて、そろそろかな?」

 

仮面の男は周りを見回す。 直後、倒れている局員や母さんが転送された。 ここの局員の人たちはただ話していただけでなく、武装局員や母さんの転送を進めていたのだが、仮面の男には考えがお見通しだった

 

「私とて無益な殺生は好まないんだ、邪魔な人間が消えてくれたほうが楽だからね。 まさかプレシアまで転送するのは予想外だったが、まぁいいだろう」

 

そう言って玉座に歩き始める仮面の男。 何かやろうとしてはいるのだろうけど、私は母さんが心配だった

 

「本当は全部のジュエルシードを解析したかったのだがないものは仕方ない、せめて私の期待通りのものならいいのだが」

 

「ジュエルシードで何をするつもりだ!!」

 

「それを管理局に語る必要はないさ。 ・・・・・・ふむ、これも期待外れだ。 こんなものどうでもいいが、ただでくれてやるのももったいない」

 

「え、うそ!?」

 

「まさか、貴方!」

 

「そのまさかさ!!」

 

直後艦内に鳴り響くアラート音、話を聞いてみるとジュエルシードや魔力炉を暴走させたみたいだった

 

「さて管理局の諸君、後は頑張ってくれたまえ」

 

そう言って消える仮面の男。 追いかけて真実を話させたい気持ちはあったが、それよりも母さんのほうが心配だった

 

「追跡は!?」

 

「だめ、追えない!!」

 

「出力さらに上がっています、このままでは!」

 

アラート鳴り響く艦内、そんな中責任者の人は

 

「ジュエルシードを止めます!」

 

~フェイト視点 end~

 

 




すごくこの作品とは関係ないんですが、とある方の作品を見てゼロカス装備のなのはがいいなと!プロトゼロじゃないよ? ウイングガンダムゼロカスタムだよ? フォースのフォートレスを翼に見立てて、カノン装備であら不思議。 ゼロカススタイルなのはさんの完成!なんて妄想がね。 後はー、同じ人の作品でなのはが刀使ってるとかね? 魔法と出会わないで剣術に興味を持ったら、なんてね。 実際、無印始まるのは9才頃ですし、習う時間はあるよね? だれか書いてくれませんかね?(チラチラ 言い出しっぺの法則とか言われても、トラは詳しくないから書けませんよ俺は

以上、この作品に全く関係ない後書きでしたー。 感想評価、お願いします
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